やたらと長いバンド名を冠した女性ボーカル、violin/cello奏者を擁するゴシックメタルバンドfromチェコ。
同じ女性ボーカル・ゴシックでも、Within TemptationやNight wishの様な、華々しさや豪華さが全面に出る作風では無く、飽く迄ダークで、より空間を意識したアンビエントなサウンド。ストリングスと言うよりもヴァイオリン、楽器の音一つ一つが明確に聞こえる。安っぽいシンセサイザーなどでお茶を濁す事も皆無。
どっちかというとアネクドテンとかの方が近いことやってるかもしれない。
クレジットにも記されてる、聞いたこと無い楽器(トロンビタ、ダーボウカ)なども時折顔を出し、民族音楽的な味わいを醸し出す。
そういう意味から方向性としてはORPHANED LANDっぽいとも言えるがアプローチの仕方が違うかな。
分かりやすい展開は多くは無いが、綿密に練られた曲構成は聞きごたえ十分。
それにしてもドラム、ギター、ベースが全く耳に入ってこない。鳴ってはいるけど完全に脇役。弦楽隊と歌の影に撤している。
それがマイナス点かと言われれば全然そんなことは無い。これでいい。
因みにこのバンド、チェコのグラミー賞“Hard'n'Heavy 部門”を2004年に受賞してるらしい、でもこのクオリティーなら十分納得。

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