モンスターハンターポータブル2nd(以下MHP2)が発売されて四日が過ぎた。
ミリオンまでは届きそうに無いが今の所は順調に売り上げを伸ばしているようだ。
やはり人気ゲームだけあってプレイヤー達のリアクションも早い。早くもネット上では様々な議論が生まれている。
その最たる物としてあるのが“引継ぎシステム”だ。
これはMHP1で溜めた素材、武器、金をMHP2に引き継ぐことが出来るという物。
資産を完全に引き継げる訳ではないが、俺自身MHP2をプレイしだしてからお金に困ったことはない。
まあそもそもこのゲームは、お金が余り重要では無いなのでそれ程問題にはならないとは思うけど、ちょっとした合成用の素材や回復アイテムのストックが最初から有るというのはやっぱり大きい。
何が大きいって、新規プレイヤーと古参プレイヤーとのアドバンテージだ。
MHシリーズにはキャラクターの成長という概念がない。
存在するのは装備の強化と、プレイヤー自身のスキルのみ。
装備の強化と言っても、初心者に最強装備を与えたとしても最初の飛竜すらも狩ることは難しい。逆に上級者ともなれば、初期装備でも巨大な竜を仕留めることも可能だ。
ようするにMHPをプレイした人間は素材の引継ぎなど無くても十分の引継ぎ要素があるわけでり、新規MHプレイヤーとは既に十分なアドバンテージが存在するのである。
何故これほど、アドバンテージの問題を取り上げるかと言うと、MHPは事実上のオンラインゲームだからだ。
因みにMHP2はゲーム上でのオンラインサービスは提供されていない。にも関わらずかなりの割合のプレイヤーが〜を使ってオンライン上でのMHを楽しんでいる。
俺自身は、上級とは言えないし初心者でもない中途半端なプレイヤーだから、余りそのあおりを食う事は無いが、新規プレイヤーは初めから存在する古参プレイヤーとの壁をどう思うんだろうか?
“引継ぎ要素”とは誰の為に存在するのか?
それは勿論MHP1からプレイしている人の為。もし引継ぎ要素が無かったとしたら、多くのプレイヤーが膨大な時間と労力を掛けて手に入れた資産を失う事になり、結果MHP2への興味を削ぐ事になりかねない。
MHP1で溜めた財産がMHP2に完全な形では無いにしろ運用することが出来るとわかれば、果然MHP2への購買意欲は増すはずだ。
そう、これは古参プレイヤーの為に用意されたシステムなどでは無く、CAPCOM(MHシリーズの販売元)がMHP2の売り上げを稼ぐ為に用意した戦略なのだ。
でも先程の説明では、新規プレイヤーはこのシステムを歓迎出来ないはずでは?
その通り、新規プレイヤーにとってはむしろ足枷にしかならないシステムではあるが、その事実にプレイヤーが気付くのは買ってからしばらく遊んでから。
ようするに売り上げにはあまり影響しない。ただ憤慨したプレイヤーが売り飛ばしてしまい、中古が大量に流通してしまう危険性はあるかもしれないが。
俺自身はこの“引継ぎ”に関して不満も無ければ歓迎もしていないのでどうということはないけどね。
もう一つ問題があるんだけどそれはまたいずれ。

0