PSPのエースコンバットに最近まではまっていた。(ハードまではなんとかクリアしたけど、エースは地獄過ぎ。)
このシリーズは大体やったけど「戦闘機に乗ってドッグファイトする」という感覚を一番ダイレクトに味わえるのが、このPSP版。
映像やサウンドがリアルだから?
確かにリアルだが、それは以前の作品と大差は無い。
俺はクリエーターじゃないので良くは解らないが、突き詰めれば
レスポンスじゃないかと思う。
旋回した時の自機の軌道、背景の見せ方。
決してそれらが実機の挙動を忠実に再現してるとは思わない。
そこには
ゲーム的なウソが使われている。
本当にリアルな作りにしたら九割方のプレーヤーは付いてこないだろう。(俺も含め)
プレーヤーにはリアルな感覚を味わせつつ、ゲーム的なウソで娯楽として楽しませる。
このバランスこそが今も昔も変わらないアクションゲームの肝だと俺は思う。
内容は全くことなるが
「スーパーマリオのジャンプ」なんかがその顕著な例。
もしマリオのジャンプが空中で挙動を制御(真上にジャンプしても、降りてくる時には左右にずらせる等)出来なかったら今のマリオの成功は有り得ない。
ゲームの映像のリアルさはマリオが登場した頃からは想像も付かない程のスピードで進化している。
しかしその“リアル”はゲームの面白さにどれ程貢献出来る物なのだろうか?
作り手はその“リアル”の為に、途方も無い労力と資金を注ぎ込まなければならない現実。
確かにリアルな映像はプレーヤーに十分なインパクトを与えることが出来る。
雑誌の広告、テレビCMで、美麗な映像や、ド派手なエフェクトを見せられたら、単純に「凄い!」と思ってしまう。ゲームの面白さとは関係なく。
逆に言えば、面白いアイデアを活かしたゲームを作っても、映像のクオリティだけで判断されてしまう現実がある。
よって、メーカーは“売れる”ゲームを作るためにアイデアや、微妙なバランス調整などは優先せず、如何にハイクオリティなCGを見せるかに躍起になる。
不毛なデスレース。
長いからまた次回。

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