メジャー移籍してからの二枚目。
前作「Three Cheers For Sweet Revenge」でシーンの枠に納まらない程の成功を手に入れた彼らの次ぎなる一手はこちらの予想を裏切った。
てか完全に超越した。
彼らの旨味であったはずのパンク、エモコア、それらの要素を殆ど封印に近い形で閉じ込め、違う次元のバンドとなって生まれ変わている。
完全に正しくハードにロックしてます。
まずギターワークが秀逸だ。リード、バッキングの組形に隙が見当たらない。
そしてそれらの手法は潔いほどロックの定義を貫いている。
アルバムタイトルにもなってるDはクィーン丸出しだけど格好いい。大袈裟になるが21世紀のボヘミアン・ラプソディーだ。
ソングライティングの精度が前作とでは比較にならない。
前作ではいくつかいい曲があって残りはカスって感じだったのが、本作に至っては捨て曲らしい曲が見当たらない。
かなりプロデュースされた音なので前作のパンキッシュで軽いノリが好きだった人には厳しいかも。
非常に濃い内容であるが、通して聴いても苦にならない。飽きさせない工夫がこらしてある。
DのPVはまあ格好良かったけど(雰囲気が近かったから同じ監督か?)、「ヘレナ」の時ほどのインパクトはさすがに感じなかった。
一応貼っときますね。
「helena」
「Welcome To The Black Parade」
これで
「俺はマイケミ聴いてるぜ」って言っても、もう恥ずかしく無いよな?(誰に聞いてる)

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