デスメタルの聖地、アメリカのフロリダ出身のメタル・バンドによる3rd。
以前はデスボイスを多用していたため、いわゆるメタル・コアバンドと見なされていたが本作ではそのデスボイスを封印。なかなか男前で堂々とした歌唱を披露している。
メタリカとの類似制を指摘したアルバム評をやたら見かけるが、そんなに似てるか?
俺の印象では初期アンスラックスかテスタメントあたりかな。まあルーツ探しをしててもしょうがないけど。
それにしてもこのトリビアムは正しくメタルしている。
歌メロもメタル・コアによくあるエモっぽい物では無く、極めて正統派なヨーロピアンスタイル。歌い方はテスタメントのチャックに似てなくなくない?
リフは格好いいししギターソロも程々にテクニカル、勢いもある。
楽曲はどの曲も極めてキャッチー。
前のめりなドラミングもこのスタイルにハマっている。
とにかくツボを押さえまくった内容で安心して聴けるが、悪く言えば個性に欠けてるか。
ただアメリカのバンドでこういう音を出してるバンドはあまりいないので個性的とも言える。
あまりに狡猾過ぎるソングライティング、ギミックの配置は時折鼻に付きもする。
アメリカだけに留まらない、スケールのでかいバンドになりそうだ。いや、もうなってるのか?

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