ノルウェー出身の女性Voを含むゴシック・メタルバンド。
意味深なアートワークが示唆する通り、一癖も二癖めあるカオティックな内容。
ゴシックに分類されてる割りにはゴス臭は稀薄、オーガニックで生々しい初期衝動的な音。
ここのギタリストは中々の引き出しの多さ。テクニックで圧倒するのではなく、アレンジの妙で不穏な空気を作り出している。
煮え切らないメロディーを情感豊に表現するボーカルも見事。
そこはかと配置された、哀愁を漂わせるメロディーがグッとくる。
ラストのKはタイトルの「HANGMAN(絞首刑執行人)」の名に相応しい漢泣き(歌い手は女性だが)の壮絶なバラード。内容は絞められる側の事を歌っている。ここでのAgnete嬢のパフォーマンスは劇的だ。

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