今回は指向を変えてみる。扱うのはオールドゲームでは無い、なんと最新機種の一歩手前、XBOXだ。
古来日本はゲームにおいて鎖国状態にあった。一部開国派(洋ゲープレーヤー)もいたが、その理不尽な難易度、萌えるの要素の欠けらもないキャラクター、何をやればいいのか分からない、
すぐ死ぬ、面白さが理解できない、
詐欺、
バグその物、
金返せなどの凶悪な属性を帯びた洋ゲーをプレイしては
「ゲームが悪いんじゃない!プレーヤーがゲームのポテンシャルを引き出せていないだけだ!」などと言っては、伊達と酔狂の世界に身を投じ、一般ゲーマーからは異端者として忌み嫌われる存在であった。

洋ゲーを火にかける国産ゲーマー達
事実バランスのとれた国産ゲームをプレイする者にとって、難しくてとっつきにくい洋ゲーなど必要がなかったのだ。
そんなゲーム鎖国の日本にも開国の波が押し寄せてきた。PCソフトウェア業界の覇者、ビルゲイツだ。
ビルゲイシ氏
「資金はいくらでもある、勝つ(シェアを奪う)まで諦めるることはない」
圧倒的な資金力を活かし、黒船ならぬ黒箱で日本に開国を迫ってきたビルゲイツ。黒箱とは勿論XBOXのことだ。驚異的な映像処理能力、標準装備されたブロードバンドでオンラインに繋げれるイーサネット端子、8ギガのハードディスクドライブ、全ての機能が他社の現行機の性能を大きく上回っていた。さながら黒船のアームストロングカノンと、日本の種子島か。
そんな協力なハードを携え開国を迫るマイクロソフトであったが、日本市場のシェアを奪うことは未だに成されていない。というかボロ負けだ。大きな要因としては、ソフトウェアの数、そして質が真っ先に考えられる。ハードとの同時発売タイトルが12本というのはいくらなんでも少なすぎるだろうし、ラインナップを見てもスポーツゲームやアクシヨンが大半を占め、とても日本市場を意識していたとは思えない。
ビルゲイツは言う
「日本での成功が無くてはゲーム事業が成功したとは言えない」
この有様では、本当にその気があったのか疑わしいものである。
ちなみにこの時期MS(マイクロソフト)はセガを買収しようと画策していたらしいが、これが実現していたならば、状況は変わっていたかもしれない。ハードの立ち上げ時において重要な要素として、サードパーティーの参入が挙げられる。サードパーティーとはハードを開発しているメーカー(MS、SONY、任天堂)以外のソフトウェア会社のことだ。今まで成功を収めてきたハードには、キラータイトルを持つサードパーティが参入している。乱暴に言えばスクウェア(FFシリーズ)エニックス(ドラクエ)などの大作RPGが出るか出ないかで決まってしまうのだ。
そのあたりの日本のゲーム市場の特異性を無視してしまったXBOXは、その後衰退の一途を辿ることになる。自国アメリカやEUでは健闘するものの、日本におけるXBOXは良いとこ無いまま終焉を迎えるのであった。
そこで俺は考えた。XBOXは本当に
糞箱だったのか?
黒い糞だったのか?誰でもクリアー出来て映像が綺麗なだけでシステムはどれも大して代わり映えがしない、萌えキャラが乳揺らしてるだけの国産ソフトが本当に面白いのか?
否!
日本ゲーマーは大量生産され添加物だらけ見た目だけ整えられた無味無臭のゲームに毒され、アイデンティティーを失いかけてるのでは無いだろうか。難しくて、不親切で、やたらキャラがゴツゴツ(女性までもが)している。見た目もグロくて、口に入れた瞬間襲ってくるとんでもない苦みを乗り越えた先に待っている、今までに感じたことの無い感覚。理不尽な難しさに苛立ちながらも何度もプレイしてしまう、中毒性。受けてに媚びることの無い挑戦的な姿勢、そんなエッジな精神がXBOXソフトには宿っている。もしこの洋ゲーが日本における大衆性を身につけ、尚且つそのクオリティーを維持していたならば、日本のハード、ソフトメーカーはあっという間に駆逐されてしまうことだろう。アメリカに開国を迫られた日本のように。
以上がXBOXのに対する持論だが、まだまだ書き足りないことは山程有るので、いづれ書くことにしよう。
最近近所のゲーム屋に行った時の事だが、XBOXのコーナーが無かったので取り扱いしているのかどうか店のおばちゃんに聞いてみると奥から何やら取り出してきた、XBOXのソフトじゃないか。値切ってもいないのに三本で¥100にしてくれた(嬉しいような切ないような)。それでも全く売れないらしくてまだまだ余ってるらしい。近所の人は買いに行ってみては如何か?
ペリーの肉声 今更って感じだけど

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