今日は久しぶりにトレーニングに行った。
おやつ食べ放題=訓練の日(笑)
夏休みが終わってから、なかなか教室に行く時間がなくて、2ヶ月近くあいてしまって、失敗、失敗。
それでも、いちおう細々と、ちょこちょこトレーニングはやっていた。いちおう。
そんな一応トレーニングでも、エバがヒールを覚えたことが一番の収穫で、これはちょっとだけ嬉しかったし自分でもよしよしと思っていた。
なにしろヒール(コマンドは日本語で「ついて」)は、全然だめで、なんですか〜みたいな感じだったし、一応左横に来るには来ても、斜め前に座っちゃったり、垂直に座っちゃったりと、かなりかっこ悪い状態だった。
最初に行った訓練所では、この状態だと「だめです!」と言われて、とにかくエサで誘導し、一度私を通り過ぎてそのままUターンして真横にしっかりついて座ったらOK、そこで褒めて・・・という指示だったので、必死になって腕を動かして誘導したものの、まったく効果はでなかった。
腕をターンするのが早すぎる、おやつの魅力が足りないのでは?といわれたものの、おやつへの食いつきはよかったから、私の誘導がまずいのだと思い、頑張って練習したものの、一向に成果は出なかった。
別の教室に通いだしたところ、今度は全然指導方法や方針が違っていて、エバのそのときの状況を見て、「すごくいいですね」と言われて、目を丸くした。
いいわけないじゃん、もしかして、褒めて育てるってか?
本当に、全然いいわけないんだけれど、最初にしちゃあいいですよという意味なんだけれど、それでも、やっぱり驚いた。
ネックのヒールについても、とにかく横に来たらまず褒める。斜めだろうが、垂直だろうが、褒める。
格好は後からでも調整はできるから、今やっていること(=つけ=横にくること)をやったんだから、褒めてあげる。
せっかくやっているのに、褒めてあげないとかわいそうだよ。褒められて、これでいいんだと理解させないと進まないよと言われて、ちょっと目からウロコだった。
そうか。エバにしたら、まずは横に来ることがヒールであると思い、やっているのに褒めてもらえない、何したらいいの?・・・と混乱していたということか?
それからは、どんな状況だろうが、横にきたらまず褒めた。
まるっきり格好は悪いけれど、左横に来たね、いい子ね。
これを繰り返していたあるとき、たまたま左後ろにいたエバに「ついて」の指示をだし、リードでちょっと引っ張って、たままた真横に来た時、そのままエサをあげて褒めて褒めて、横のわき腹をぽんぽんと叩き、「ついて、ついてだよ」と言ってみた。
今までだって、これぐらいのことはしていたと思う。
それから少したって、前を歩いていたエバに、不意に「ついて」と言ったところ、くるりとターンしたエバは、私の左横をすりぬけ、そのままUターンして戻ってきて、真横にしっかりついて座った。
こちらが不意打ちを食らってしまった。
え?できたの?
めちゃめちゃ褒めた。嬉しかった・・・・けど、まぐれ?
少し散歩してから、またやってみた。
またできた。
嬉しかった。
(淡々と書いているけれど、実は涙ぐみそうになるほど嬉しかった)
まぐれじゃないかも。そう、まぐれじゃなかった。この日を境に、ヒールができるようになったから。
不思議だった。どの時点でエバが理解したのか、今も分からないけれど、後から教えてもらったやり方が、エバには合っていたということはわかった。
どちらがいいとか悪いとかということは分からない。エバには合ったということだと思う。エバは完璧じゃない段階でも、褒めてあげなくちゃいけなかったんだな・・・ということは、分かった気がした。
今日の教室は、2ヶ月のブランクだったから、気が重かったけれど、唯一これだけは先生に褒めてもらってもいいように思っていた。
ゴンとエバと、今日はたくさんの宿題をもらいながらも、まぁまぁの出来だったと思う。あとはおやつを抜いていくこと。
先生はゴンのことをよく褒めてくださる。よく出来ている・・・と。
私が独学でてきとーに教えたものだから、きれいにできていないけれど、ノーリード遠隔の座れ、待て、フセ、来い、全て出来る。すべておやつなしでできる。
今まで脚側や立止を教えなかったから(苦笑)、それが今のゴンの課題。いかにおやつを抜いていくか・・・頭の固くなったゴンと、苦戦しそうだ。
これができれば、CDT、CDUを受けてみますかと、以前言われた。
これができればって、これができなから、なかなか進まないんですよ、せんせ。
あと、自由科目、なにやるんですかね?お手とおかわりができるか(笑)
さすがに寄る年波には勝てないのか、かつての飲み込みの早さにはかなわないゴン。私がもっと早くきちんと教えていればなぁ・・・と、思ってしまう。
先生が、立止のおやつナシでの練習の際、「ゴンちゃんは頭いいから、見抜くから、本当におやつを持って指で隠してやってみて」と言われた。「エバちゃんは、騙せる」と。おやつをもっているような手の形はするけれど、実際は持たずにやる。ゴンのときは、同じ形で、おやつは見せないけれど、持っている・・・と、使い分けをした。
柴のほうがそのあたりは抜け目がない・・・と。シェパのほうが騙しやすい・・・と。
うーん・・・そう?
すごく語弊のある言い方だけれど、ある意味、柴のほうが頑固でずる賢い。シェパのほうが素直だという意味。
実際、ゴンとエバを比べてみて、本当にそう思う。
柴はすごく頭がいいと思うし、飲み込みもすごく早い。けれども、理解する=従う=やるではなく、かなり気分屋だし、自己判断が顕著だ。
シェパはその点、頭もよく素直だし、理解する=従うということが多いような気がする。
だから訓練性能が高いといわれるのだろう。
もちろん、頑固だったり気難しいシェパもいるのかもしれないし、素直な柴もいるだろう。全体的な気質の話なのだけれど、最終的には個性なのかなぁ。
先生が、例え話でこんなことを言われた。
「飛べを教える。覚えたら、崖に連れて行って飛べというと、シェパは本当に飛んでしまうけれど、柴は飛ばない」
本当かどうかは分からないけれど、ある意味性質を言い当てている部分はあるような気がした。
私が日本犬が好きな理由でもある。
そして、シェパが好きなところでもある。全然違うもののようだけれど、でもどちらの気質もとても好きだ。
それぞれのその性質が伸ばされて、シェパは警察犬などで活躍するのかもしれない。危険でもなんでも、突進したり・・・とかね。
そりゃないでしょ・・・と思ったら、止めてしまうのが日本犬なのかな。
自分でいくぞと決めれば行くけれど、必ずしも命令に従うわけではない。そんな扱いにくいところが、訓練には向かない日本犬。
2犬種を比べているにすぎないから、ほかの犬種で、もっとシェパより訓練性能が高い犬もいると思う。ボーダーとか本来のゴールデンの気質も高い性能を持つのかも。プードルも訓練性能は高いと言われるらしいし、パピヨンも頭がいいとよく聞く。
シェパだって、訓練系とショー系では、ずいぶん気質が違うらしい。
エバはバリバリのショー系なので、やっぱり動きに機敏さがないと言われる。
(でもいいの、かわいいから)
純血種に限らず、雑種のなかにも、いろんな血筋をかね添えて、ずば抜けた素質を持つ子もいるに違いない。
色々な性質があるから、好みもあって、面白いだと思う。
そうそう、先生はコリーも日本犬と似た難しさがあると言っていた。
賢く、頑固そうだもんね>TAMAさん
柴とシェパ、どちらも向き合っていると面白い。
その両方と教室に行って、顕著にそれぞれの性質がでている子たちと勉強をして、私も頭を使わされる。
いつも、とても疲れるけれど、とても面白くて楽しんで帰ってくる。
次の課題には頭が痛いけど。
ちょっと面白かったのは、片方をつないで片方の訓練をしていると、つながれたほうは、なんとなくライバル心を持っているような気に囚われた。
日頃1頭ずつやっているときと明らかに様子が違う。
もう1頭がおやつをもらっているのが、悔しいらしい・・・と思っているのだけれど、どうなのだろう?(笑)
ガチガチにやろうと思わないけれど(っていうか、思ってもできないけど(爆))、意思疎通ができたなって思ったときは、とても嬉しい。
「そんなやり方じゃ、わかんねー。オレ様にモノ言うんなら、もっと言い方考えろって。お、今回はちょっと考えたか。じゃあ、まぁ、ちょっとやってみてやるよ。かーちゃんも、ちょっとは進歩したな」
なんて、もしかしたら、遊ばれているのかもしれないけど。

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