今朝の目覚ましテレビで、「今日運勢が一番悪いのはふたご座のアナタ!」(ワタクシ双子座)と言われたからではないが、こんなに穏やかに晴れ渡り、午前の仕事もなく、布団も干して、部屋中の雑巾がけをして、さっぱりしたはずなのに、ぱっとしない。
目覚ましいわく、
「今日は積極的にやっても、何もかもが裏目に出てしまう。しばらくたってから、再挑戦しましょう」
でも、布団干しは今日の天気じゃないとできないし、掃除だって今日やったほうがいいし。シーツだって洗ってさっぱりだし。
そして裏目にでてないし・・・今のところ。
でも、気分はブルー。
実はおとといの深夜から、ゴンが肺に響くような音を出して、ひどく咳き込んでいる。
昨日の午前中、ひどい咳が続き、小骨が刺さったかのように嘔吐のようなしぐさをした。
なんだかまずいと思い、病院に電話をする。
夕方仕事が終わってから急いで行けば、なんとか午後の予約診療にギリギリ間に合う。
幸い予約も取れたので、すっとんでいった。
予約を取った頃には咳はおちつき、いつものゴンのようにソファで寝そべっていたので、キャンセルすることになるかもと思っていたが、仕事から帰宅したら、やっぱりひどく咳き込んでいた。
病院に行って咳き込まなかったら、説明が難しいかもと(実際は咳き込んだ)携帯の動画モードで咳き込むゴンを撮影する、悪魔のようなワタクシ。
違うのよ、ゴン。よかれとやっていることなの、アナタにとって必要なのよ・・・と、撮影に声が入らないようにと、心のなかで謝ってみる。
予約なので、着いたらすぐに診察していただけ、ゴンへの負担も私の心の負担も軽い。
それでもほんの少しの待機のときの、ゴンの咳を聞いていた先生、
「ひどい咳だねぇ」
前日の夜からの症状を話し、
「特になんともなかっ・・・・た・・・ですか?」
と、恐る恐る聞いてみた。
「いやー!!なんともなくないよ。これ、ケンネルコフだね」
・・・は?
素人のワタクシ、ちょっと気管支炎かと・・・。えっと気管支炎とケンネルコフの違い、イマイチよくわからなくもあるんですけど。
ケンネルコフといえば、素人のワタクシですらも、「ペットショップでケンネルコフが出て・・・子犬死んじゃったって・・・」みたいな想像をしちゃうんですが。
伝染性の病気ですよね?
えっと・・・うち、ほかに3頭いるんです・・・が?
咳の原因はほかに、腫瘍性のものと気管虚脱もあるという説明を受け、レントゲンで調べられるということだったので、お願いした。
初め、気管虚脱は小型犬に多く、柴ではあまりないということで、
「まぁ、こういった原因を排除するためにやる・・・ぐらいになると思うけどね」
ところが、結果
「・・・気管、細いねぇ・・・」
気管虚脱の可能性・・・
あ・り!
ゴンのこの咳込み、3歳ぐらいのことから時々あった。
運動したあとや、興奮したあとに、数回咳き込み、嘔吐のような格好をし、気管虚脱ではと、相談したこともあったのに、そのときはレントゲンもとらず「ちがう」と言われ(以前の病院)、「気管支を傷めてしまったのでは?そういう子は、激しく吠えたりすると、こんな風になる」とのことだった。
そういうこともあるのかもしれないが、もしかしたらそのときから、気管虚脱の症状がでていたのかもしれない。
確定的な診断が、今回下ったわけではないものの、かなり可能性が高いという感じで、先生は「柴の気管虚脱は厄介だよー。大変だよ」を繰り返していた。
何がどうやっかいなのか、そのときは、なんとなく聞きそびれ(フィラリアの薬の値段は聞いてきたのに(爆))、色々ほかにも聞いたつもりが、帰ってから調べると疑問がいっぱい。
気管虚脱というのは、気管を構成する軟骨が変形し、つぶれてしまう病気のこと。
気管支狭窄とは全然違う。
症状も若干違うようで、ゴンの症状の咳き込みやアヒルが鳴くような「がーがー」した声、嘔吐のような仕草。興奮したときに症状が出るというのは、気管虚脱と合致する。
ネットで検索をすると、気管虚脱は
「難治性の病気と位置づけられ」
「原因がはっきりせず」
「確かな治療方法はなく」
「それでもあきらめずにがんばりましょう」(何を?どう?)
「進行性のもの」
「遺伝的要素が高い」
「内科的治療は早いほうがよく」
「手遅れになったら、処置がなく」
「外科的治療も、効果がさほど高くない」
などと、突き落とされるような記述ばかりが目に付く。
なんとか救いだったのが
「すぐに命にかかわるものではないので」
と書かれていたページ。
大半が、かなり重篤・なすすべなし的な記述ばかりが目立った。
老体になった、ジジ臭くなったと言っていても、まだ8歳(今年9歳だけどさ)。柴犬クラスの平均寿命から考えると、まだまだ。
いつかは先に死ぬということは、分かっているし、覚悟をしているなどと強気のワタクシも、「今死ぬ」ということについては、まったく無防備。
(いや、ゴンは今死ぬと言われたわけじゃないぞ>ゆか)
号泣する。
ユウは私が泣くと、すりよってきて目を細め、耳を寝かせて舐めに来る。
ひざで寝ていたひなは、神妙な顔で見上げる。
ノー天気エバは、まったく分かるはずもなく、相変わらずひなにちょっかいを出していた・・・が、さすがにおかしいと思ったのか、オスワリをして私を見上げはじめた。
うーん、号泣中のワタクシ、こんなに観察しているとは、案外冷静だったりする(爆)
肝心の主人公ゴンはといえば、まだ出しっぱなしのダンナのコタツ布団の上でどうやら寝ていた様子。
なんか・・・ゴンて難病、病弱のイメージとは程遠いんですけど。
絶対違う、いや、違うことにしよう。
違う・・・かも。
いいよ、ケンネルコフってことにしよう。
ケンネルコフのほうが気が楽だなんて。
みんなに伝染しなきゃいいんだからさ。ケンネルコフってことで、ひとつ。
一応気管支の炎症も見られるということで、気管支拡張剤とか抗生物質とかを処方され、昨夜から飲みはじめたゴン。
朝と晩との咳は相変わらず。少し少なくなってきたとは思う・・・かな。
ずっと咳き込むというのではなく、咳が続くときがあり、おちついて寝ているときもあり・・・(これは前日からも同じ)。
ただ落ち着いているときが長くなったようにも思う。
薬の成果か・・・だとすると、気管支炎だったのか?
ちょぴっと気管支細いけどねぇ〜・・・ぐらいで終わってくれますように。
ともかく散歩はカラーではなくハーネスに変更。
「訓練用のチェーンはだめだよ」
・・・一ヶ月前にドッグデプトで買った、かっちょいい
ハーフチョークをつけているゴンに、先生はおっしゃる。
「あ・・・最悪ですね」
と、私。
そういえば、以前気管虚脱を疑ったときに買った革の胴輪があったはず。
サイズあうかな?
あと、歩くかな?それつけて。以前は固まって、一歩たりとも歩かなかったけど。
帰宅後すぐに試着したら、問題なくはいるじゃーん。
歩くじゃーん。
ゴン、やっぱりそんなに太ってないじゃん。
あんた、偉くなったんだね。
そんなに偉くならなくてもいいのに。健康であれば、それでいいのに。

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