いつも明るく楽しい話題を・・・いえ、明るく楽しい話題
だけを・・・と、実はこっそり思っている。
それは、私が暗い部分から目を背け、できたら見ないでおきたいと願うほど、気持ちが弱い人間だからだ。自分でも分かっているけれど、辛いものはできたら見ないで避けておきたい。
けれども、ここ数日、重なるものは重なるもので、つらい話を体験・目に・耳に・・・した。
TAMAさんのブログでは、
神戸でのコリーの緊急レスキュー。
ハッピーエンドならよかったものの、私が見かけてリンクさせていただこうとした直後、すでに殺処分されていたことを知った。
飼い主が持ち込んだ場合、翌日処分。
10歳を超えた老犬だったそうで、倒産や立ち退きという、切羽詰った状態だということは分かるものの、もう少し何か方法はなかったのか。
多数の協力者が名乗りでていたから、持ち込む前にネットの力に頼れば、救えた命なのではないか。
10年以上も飼い主と楽しい日々を過ごしたはずの犬たちが、大好きな飼い主にそんな場所に連れて行かれるとは思わなかっただろうに。
山梨で繁殖リタイア(?)犬たちが大量に遺棄されているという話もあるらしい(未確認)。
センターでの処分の様子が週刊誌に載ったという話。
それから・・・
自分が体験した出来事。
実は迷子の柴犬を預かった。
とても人懐っこくて小さなかわいい柴犬だった。
成犬で、ひなより小柄。吠えもせずおとなしい。
とてもかわいい・・・・かわいいんだけれど・・・きったなかった。
ドブに落ちたとかではなく、埃まみれでずず汚れて、白がグレー、茶色もグレー。
染み込んだグレーは、5回シャンプーしても、透き通るような白さにはならなかった。
いったい・・・
この子はどんな暮らしをしていたのか。
やせてはいるものの、やせ細るというものではない。グレーなんだけれど、毛が擦り切れて汚れているといったこともないから、放浪はさほど長くない模様。
詳細は伏せるが、飼い主探しのなかで、犬をこうもいいかげんに飼う人が多いのかと愕然とすると同時に、気持ちが疲れてしまった。
犬の飼い方は様々で勝手だということは分かっている。
でも・・・生き物だということは、分かった上で飼ってほしい。
命があるんだから。
別にドッグフードを選りすぐるとか、おやつ選びがどうのとか、ドッグランに行くとか、旅行に連れて行くとか、そんなことはどうでもいい。
犬OKのペンションに泊まったり、犬のステッカーを車に張って犬バカ度をアップさせたり、犬にケーキ買ってきたり、おやつ買ったり、おもちゃ買ったり、そんなことをしている人が偉いわけでも、すごいわけでも、なんでもない。
そんなことは、どうでもいい。
そんなことをしていなくても、かわいがっている人をたくさん知っている。
ただただ、生き物として、命を扱っていることさえ忘れなければいいと思う。
命は大切に扱うものだということを忘れさえしなければいいと思う。
生きているんだから、ご飯も食べるし、排泄もする。
つなぎっぱなしではなく、ちょっとは散歩をさせないと足腰も弱るだろう。
たまには声をかける、なでてあげる・・・ぐらいはしないと、相手も感情があるんだから。ご飯をあげるとき、散歩に行くときだけでも、「行くよ」「ご飯だよ」「おいしい?」ぐらいの声かけはできるだろう。
具合が悪いなら、病院に連れて行く。生きているんだから、その命を大切にするために。
彼らに人間の都合なんて分からないから、散歩中ノーリードにしていれば、突然車が来て(突然彼らが飛び出しているんだけれど)跳ねられることだってあるかもしれない。
命を大切にするなら、そんなことはできないはずだ。
いなくなったら、探してほしい。
量産されるジャンクフードじゃないんだから、新しいのが出たからって、古いものに飽きないでほしい。
前にも書いたけれど、とことん分かり合えない部分でもある。
「犬ごときに」・・・だから。
私だって100均で買ったおもちゃなら、ちょっと壊れたら捨てちゃうかもしれないから。それと同じだと思っている人には、そのおもちゃを大切に大切に、100円で買ったのに、1万円出して治す人の気持ちは分からない。
むしろ、こっけいにさえ見えるのかもね。

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