ちょっと暗い話なんですが・・・
少し前、遺族のかた以外にとっては、記憶からも遠ざかろうとしているかもしれませんが、首都高のカーブを曲がりきれず、トラックが中吊りになって、運転手さんがフロントを突き破って下の道路に落下し、死亡したという事故がありました。
すさまじいな・・・と、ニュースを見ていたときには、そう思っただけで、忘れ去ってしまう、その他の事故と同じものでした。私にとっては。
けれども、翌朝、ワイドショーでこの事故を扱っていたとき、あるタレントさんが言っていたことを耳にしてから、この事故のことを忘れられなくなりました。
「死亡した運転手さんの横に、犬がいたそうです」
正しい表現をしてほしい・・・と、つっこみたくもなりましたが・・・
つまり、
助手席に犬を乗せていて、その犬も一緒に落下し、転落死した。
「運転手さんの横に犬も倒れて死んでいた」
見比べていないのでわからないけれど、ニュース番組でもほかのワイドショーでも、このことはコメントされていないような気がします。
ニュース番組は好きなので、テレビをあまり好まない私でもよく見ますが、間違いなく触れられていませんでした。
ニュース番組は、「人」に関するものだからでしょうか?
でも、「ほほえましい動物のニュース」は、報道されたりしますよね?
どうしてこの事故のときには報道の情報として取り入れられないのでしょうか?
たとえば、もし、縁起悪いけれど、知っている人が事故にあったということをニュースで知ったとして、その人からして犬を連れているはずだと思ったら、その人のことだけでなく、その犬がどうなったのかを、とても心配すると思います。
私の家族も、私が事故にあって連絡が取れないとしたら、連れていた4ワンズが無事かどうかは、とても気になると思います。(たぶん私のことも心配してくれるでしょうが・・(笑))
その情報が確認もできないとしたら・・・。
取材する記者のかたは、一応そういった事実は確認しているのでしょうか。
報道するときに、「必要ない情報」として割愛されてしまうのでしょうか。
犬を飼うという言葉があまり好きではないので、「暮らす」という言葉を使います。
その言葉には、「家族だから」という意味をこめているつもりです。
もちろん、人間の命の重さと比較をして対抗しようとは思いませんが、私たち家族(人間の)にとっては、同じぐらいいとおしいものだし、大事なものです。
どっちが重いか、どちらを優先させるべきかという、正論を聞かれたら、「人間」と私も答えざるを得ないと思っています。
でも。
助手席に乗せるということから考えても、それだけかわいがっていた運転手さんのことを思うと、複雑な気持ちになりました。
せめて、家族にはきちんと話をされているといいなと思いました。
犬畜生という気持ちの人には、到底わかってもらえない、絶対に分かり合えないことなのかなと思いますが。

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