人生は旅に例えられる。
それも二度と還ることのない単線、片道だけの旅に。
そこには折り返し点はない。ただただ直進するのみと言えるであろう。
この世に生まれた時に知らないうちに始発駅を後にし、自分と言う名の列車が動き出している。
初めはゆっくりと、そして年月を経るにつれ速度が速くなって行くのを知る時にはこの世の終着駅に段々近づいているのを知る事になるであろう。
人生の列車は幾つものプラットホームに差し掛かり停車し、また出て行く。
人々の出会いと別れを繰り返しながら。
私はこの世の終着駅にたどり着いた時に、ある一つのアナウンスを耳にするような気がしてならない。
「銀河ステーション」・・・・・・。
そこからまた新たに天上の旅が続く。
それは宮沢賢治の未完成の童話に出てくる不思議な光景。
岩手軽便鉄道をモデルにしたと言われる小さな蒸気機関車が古びた客車を牽引しながら天上の終着駅「サザンクロス」に向かって行く。
今、生きている限りにおいて「永遠」の概念を知る由もない。
しかし、やがてはこの世の旅の終着駅のプラットホームに立たねばならない。


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