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2018/1/9

訃報:Rick Hall 1932-2018  R&B/ソウル

新年早々、フェイム・スタジオのオーナーの、リック・ホールの訃報が飛び込んで来ました。1月2日にアラバマ州の自宅にて亡くなったそうです。85歳でした。近年は老人ホームで過ごしていましたが、クリスマスのために自宅に戻っていたそうです。

彼はパフォーマーではありませんでしたが、プロデューサー、レコーディング・エンジニア、ソングライターとしてソウル、R&Bの名作を多く世に送り出しました。アラバマ州北部の田舎町、マッスルショールズを世界的に有名な音楽の中心地に仕立てあげたのは彼の功績です。

歴史は1959年、ホールと彼のバンド仲間のビリー・シェリルがトム・スタフォードからの誘いを受け、音楽の出版社とスタジオを設立したことから始まります。この出版社/スタジオはアラバマ州フローレンスにあったスタフォードの父親経営のドラッグストアの2階にオフィスを構え、Florence Alabama Music Enterprise(略称:FAME)と命名されました。しかし、まもなくホールは2人と対立しフェイムは事実上頓挫してしまいます。

この挫折を乗り越え、ホールが再びマッスルショールズの地でスタジオの経営者として立ち上がり、フェイムの歴史が事実上ここからスタートすることとなりました。

1961年、アーサー・アレキサンダーがフェイムで"You Better Move On"をレコーディング。これがビルボードチャートの24位を記録するヒットとなります。この曲は海を超えてイギリスにも届き、ローリングストーンズがカヴァーしたことによって更に知られることとなりました。

1966年には、リック・ホールはアトランティックと手を組み、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリンといった大物がフェイムにレコーディングにやってくるようになりました。しかし、その3年後、1966年にはホールはアトランティックと袂を別つこととなります。フェイムのスタジオ・ミュージシャンたちはアトランティックの支援を受けてマッスルショールズ・サウンド・スタジオを設立。音楽ビジネスの流れはそちらに持って行かれ、フェイムの全盛期は終わりを告げたのですが、その後もフェイム・スタジオは今日までレコーディング・スタジオとして存続していきました。近年では、昨年リリースとなったグレッグ・オールマンの遺作「Souther Blood」がここでレコーディングされています。今後も、ホールの息子ロドニーの経営で続いていくことでしょう。

2013年には、マッスルショールズを歩みを取り上げた映画「黄金のメロディ〜マッスル・ショールズ〜(原題:Muscle Shoals)」が公開されました。ここでリック・ホールとフェイムのことも詳しく取り上げられているので、ぜひ見てほしいと思います。この映画のあと、ホールに再び注目が集まり、2014年にはグラミー賞も受賞することになりました。

映画「Muscle Shoals」
http://black.ap.teacup.com/sumori/1464.html

山あり谷ありの人生で、リック・ホールは多くの素晴らしいサウンドを世界に発信してくれました。ひとりの音楽ファンとしてこれは感謝の気持ちしかありません。
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2018/1/3

あけまして犬ジャケット(笑)  音楽全般

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は戌年ですね。というわけで、犬のアルバム・ジャケットを選んでみました。

しかし、昨年の鶏と違い、意外とありそうであまりないんですよね。身近な動物なのに、身近すぎて題材になりにくいんでしょうか。ブルース系を中心にと思ったのですが、少ないので雑多なセレクションになりました。

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ERIC CLAPTON / There's One In Every Crowd (1975)

「犬ジャケ」で真っ先に思いついたのがこれでした。だらーんとした感じの犬も印象に残りますが、アルバムとしても僕はクラプトンのソロ作としては、一番好きな作品です。このレイドバックした感じがたまらないんです。



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JAMIE OLDAKER / Mad Dogs & Okies (2005)

クラプトンつながりです。かつてクラプトンのバンドにいたドラマーで、クラプトンを含むオールスター参加の作品です。70年代のクラプトンのサウンドを彷彿させる内容です。


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R.L. BURNSIDE / Too Bad Jim (1994)

ブルースでは「犬ジャケ」といって最初に思いついたのがR.L.のこれでした。日本盤(Pヴァイン)はジャケ違いでしたが、そちらにも犬は写っています。1990年代にジュニア・キンブローとともにファット・ポッサム・レーベルから登場して注目を浴びた彼。日本にも3回くらい来ましたね。



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MARCIA BALL / Let Me Play With Your Poodle (1997)

ニューオーリンズ・サウンド全開なマーシャの1997年作。タンパ・レッド作のタイトル曲にあわせて、プードルがジャケに登場します。



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HOWLIN' WOLF / Message To The Young (1971)

シカゴ・ブルースのレジェンド、ハウリン・ウルフの作品ですが、晩年のあまり知られていない1枚です。ジャケに写っているのは芸名が芸名だけに狼かもしれないですが、まあ勝手に犬と解釈しますw。ファンク・サウンドを取り入れたウルフとしては異色作です。「Moanin' In The Moonlight」という大名盤もありますが、こちらは明らかに月に向かって吠える狼のジャケなので、まだグレイなこちらを選びました。



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WASHBOARD CHAZ BLUES TRIO / Dog Days (2004)

ティンメン、パルメット・バグ・ストンパーズなどでも活躍するウォッシュボード・チャズのブルース・バンド2作目です。タイトルの「Dog Days」とは真夏の暑い日のことで犬とは関係ないはずですが、洒落のきいたジャケットですね。



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BOBBY CHARLES (1972)

ボビー・チャールズがウッドストックでザ・バンドのメンバーと出会いリリースしたファーストです。地味ではありますが、心の故郷に帰ってきたような作品です。



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AMOS GARRETT - Acoustic Album (2004)

ビクターの犬のように、エイモス・ギャレットの演奏に耳を傾けるわんちゃん。彼にはどんな音楽が聞こえたのでしょうか。



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JOHN HIATT - Walk On (1995)

門の前のジョン・ハイアットとともにうつる犬のシルエット。どんな犬でしょうか?



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DON NIX - I Don't Want No Trouble (2006)

スワンプ・ロックのドン・ニックス。ブルース・フィーリング溢れる作品です。なんてことはないダルメシアンのいる田舎の景色がいい味を出しています。

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【2017年鶏ジャケット】
http://black.ap.teacup.com/sumori/1719.html
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2017/12/31

2017年に見たライブ  音楽全般

2017年もあっという間に大晦日です。僕が1年間に見たライブです。2017年は計38本のライブを見ました。ニューオーリンズのフェスなどに出かけた2016年と違って、近場のみだったので、その分は小少なめです。

そんな中で一つだけ選べと言われれば、デビュー後50年以上経ってまさに奇跡の来日を果たしたスペンサー&パーシー・ウィギンズを選びます。特にスペンサーは、だいぶ老け込み明らかに全盛期を過ぎていましたが、歳月が経ったからこその深みに感動しました。あとは、渋谷センター街をパレードして楽しませてくれたトレメ・ブラスバンドも最高でした。2017年最後のライブはラテンソウルの大物ジョー・バターン。昨年LIVE MAGIC!でのステージがよかったので、かなり期待はしていたのですが、期待をはるかに上回る圧倒的なステージでした。あれで75歳ってすごいです。彼を支えた日本のバンドも完璧でした。

来年もいいライブにたくさん出会えますように。2017年も本ブログを見ていただいてありがとうございました。

sumoriが2017年に見たライブ
1月7日(土)19:00 スリム・ゲイラードさんまつり 新橋Aratetsu Underground
1月18日(水)20:00 Lee 中野Bright Brown
3月19日(日)10:00 西荻ラバーズフェス 杉並・桃井原っぱ公園
4月7日(金)19:30 TOKYO MEXICAN PARTY! 晴れたら空に豆まいて
4月8日(土)13:00 横浜ジャグバンドフェスティバル 横浜VIVRE、THUMBS UPなど
4月13日(木)19:30 Micke Bjorklof & Blue Strip Blue Mood
4月14日(金)19:30 Shime & Hiroshi 中野坂上LODI
4月18日(火)21:30 Spencer & Percy Wiggins ビルボードライブ東京
4月22日(土)19:00 The Gate Brothers 新橋Aratetsu Underground
4月23日(日)Earth Day Tokyo(渋さ知らズ) 代々木公園
5月13日(土)20:30 Zydeco Kicks 池袋FREE FLOW RANCH
5月18日(木)19:00 David Hidalgo & Marc Ribot 渋谷クラブクアトロ
5月19日(金)19:30 W.C.カラス& Chihana 中野坂上LODI
6月12日(月)19:30 ギター・パンダ 三鷹バイユーゲイト
7月17日(月)14:00 長崎村の海びらき 南長崎ターナーギャラリー
7月22日(土)Hee Haw Woo Boys 新橋Aratetsu Underground
7月24日(月)19:30 Nellie "Tiger" Travis & Mike Wheeler Motion Blue Yokohama
7月27日(木)21:00 Dirty Dozen Brass Band ブルーノート東京
7月31日(月)21:30 Elvin Bishop ビルボードライブ東京
7月30日(日)19:30 Danny Kortchmar & Friends ビルボードライブ東京
8月12日(土)19:30 Preservation Hall Jazz Band ビルボードライブ東京
8月13日(日)16:00 Big Western 上野不忍池水上音楽堂
8月19日(土)第8回 すみだストリートジャズフェスティバル 錦糸公園、他
9月2日(土)Treme Brass Band(パレード) 渋谷センター街
9月3日(日)16:20 Tokyo Jazz 渋谷けやき広場ステージ
9月30日(土)18:00 Gatemania 2017 元住吉Powers2
10月6日(金)19:00 Garland Jeffreys 新宿・ディスクユニオン(ロック館)
10月8日(日)13:00 小金井ジャズフェスティバル2017 JR武蔵小金井駅北口商店街
10月10日(火)19:30 Garland Jeffreys Motion Blue Yokohama
10月19日(木)19:00 Jackson Browne オーチャードホール
10月27日(金)19:30 Chime(Shime+Chihana) 中野坂上LODI
11月11日(土)19:00 Bluegrass Police 中野坂上LODI
11月12日(日)12:50 Festa In Vinyl 練馬大泉町・白石農園
11月18日(土)20:00 Neil Billington 中野Bright Brown
11月24日(金)19:30 倉井夏樹&斉藤渉 中野坂上LODI
11月25日(土)19:00 Neil Billington 中野Sweet Rain
12月9日(土)19:00 W.C.カラス 中野坂上LODI
12月23日(土)20:00 Joe Bataan 晴れたら空に豆まいて
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2017/12/26

BLUES & SOUL RECORDS誌 139号はファッツ・ドミノ大特集号!  ブルース

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ブルース&ソウル・レコーズ139号が12月25日に発売になりました。

ファッツ・ドミノが10月24日に亡くなったことを受け、当初予定されていた特集の一つ(オーティス・レディング没後50年)が急遽ファッツの追悼特集に差し替えられました。巻頭特集は、先日リリースとなったローリング・ストーンズのBBC音源を収録したCD「ON AIR」。彼らがここで演奏しているR&Bの名曲をオリジナル・アーティストのレコーディングを収録した付録CDとともに振り返ります。

ファッツ・ドミノ特集は、詳細なディスコグラフィーを含む30ページに渡る渾身の内容です。僕は、今回この特集冒頭のファッツの人生を振り返る記事「ロウワー・ナインス・ウォードから世界の舞台へ─愛嬌あふれるロックンロール・スターの生涯」を担当しました。ファッツを知っている人でも、彼が歩んだ人生について、特に全盛期以後のことは意外と知らないことが多いのではという気がします。ぜひ読んで彼のことを改めて知る機会にしてもらえればと思います。

あと、僕はこのブログでも度々取り上げたニール・ビリントンのインタビュー記事を書きました。彼については、先月のツアーで来日は4回目となりましたが、今まで自己名義の作品がなく、単独での来日は今回が初でしたので、まだまだ知られていないことが多いと思います。

彼を紹介したいという思いから、編集部にこのインタビュー記事を提案したところ、掲載してもらいました。非常に話し好きなニール。インタビューは、気がついたら1時間以上に渡って、ニールは饒舌にしゃべりまくりました(笑)。残念ながら誌面スペースの都合で、記事中で紹介できたのはほんの一部ですが、彼の人となりは充分に伝わるのではと思います。現在60代と若くはないですが、今後の活躍がますます期待できる人だと思います。近いうちに新譜も作ると言っていますので、要注目です。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 139
2017年12月25日発売
定価: ¥1,800+税
http://books.spaceshower.net/magazine/m-bsr/bsr-139

表紙 ファッツ・ドミノ

巻頭特集 ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』を聴く
ストーンズが1963〜65年にラジオ放送用に残した音源集『オン・エア』が発売された。そこには彼らが今も愛し続けるブルース/ロックンロール/リズム&ブルースのカヴァーが数多く収録されている。彼らに大きな刺激を与えたアーティストたちを知ろう。

【付録CD】Come On
チャック・ベリー、ボ・ディドリー、マディ・ウォーターズ、ジミー・リード、ソロモン・バークら、ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』に収録されたカヴァー曲のオリジナル版を収録。これらを聴いてストーンズは前へ進んだのだ。

1. CHUCK BERRY: Come On
2. BO DIDDLEY: Cops And Robbers
3. CHUCK BERRY: Route 66
4. TOMMY TUCKER: Hi-Heel Sneakers
5. BUSTER BROWN: Fannie Mae
6. RAY CHARLES: I’m Moving On
7. SOLOMON BURKE: If You Need Me
8. RUFUS THOMAS: Walking The Dog
9. LITTLE WALTER: Confessin’ The Blues
10. JIMMY REED: Ain’t That Loving You Baby
11. MUDDY WATERS: I Just Want To Make Love To You
[音源提供/ユニバーサル・ミュージック、ワーナーミュージック・ジャパン、Pヴァイン]

追悼特集 ファッツ・ドミノ
2017年10月24に亡くなったニューオーリンズのR&Bシンガー/ピアニスト、ファッツ・ドミノ。1950年代から60年代初頭にかけてヒットを飛ばし続けたドミノはビートルズら数多くのアーティストに影響を与えた。彼の音楽は今年3月に亡くなったチャック・ベリーと同じく、歴史に刻まれ、これからも愛され続けるだろう。ファッツ・ドミノの生涯、その音楽を伝える追悼大特集。

★ロウワー・ナインス・ウォードから世界の舞台へ─愛嬌あふれるロックンロール・スターの生涯
★ヒットの裏の名手たち─ファッツ・ドミノ・サウンドを支えた革新的楽団
★ファッツ・ドミノの10曲─数あるヒット曲の中からとくに愛されてきた曲を選び解説
★サウス・ルイジアナに溢れるドミノ愛─スワンプ・ポップの生みの親になったファッツ
★ファッツ・ドミノ・アルバム・ガイド─大ヒットを連発した時期から晩年までオリジナル・アルバムを完全ガイド。さらに数多く残されたライヴ音源・映像も紹介。[パート1]インペリアル期 [パート2]ABCパラマウント/マーキュリー/リプリーズ他 [パート3]ライヴ・アルバム

【その他の主な記事】
●ベスト・アルバム2017─2017年必聴アルバムを編集部が選出
●[特別寄稿] 有吉須美人 シカゴ・ブルース殿堂入りに寄せて
●[インタヴュー]ニール・ビリントン/ニュージーランドのハーモニカ名手
●凄まじい重圧感で迫る人種差別のリアリティ─映画『デトロイト』
●[追悼]セデル・デイヴィス─「俺には演奏するしかない」と歌い続けたブルースマン
●[語りたい逸品]CD『ISAAC HAYES / THE SPIRIT OF MEMPHIS 1962-76』/アイザック・ヘイズのスタックス時代アンソロジー
● 新作アルバム・リヴュー─メイヴィス・ステイプルズ/ヴァン・モリソン/オリジナル・ブルース・ブラザーズ・バンド 他

【連載】
☆ 好評連載 トータス松本 1本のカセットから 第23回 身近に感じる“ソウルの兄貴”─アル・グリーン
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出 斉の勝手にライナーノーツ「V.A. / Blues Avalanche」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.68 「Montel / Michelle」
☆ ゴスペル・トレイン「A.W.ニックス師」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.215/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ モアリズム ナカムラの20××年ブルースの旅 第20回「“音楽探検家”ナカムラ(モアリズム)」[最終回]
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子/加藤千穂
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2017/12/25

訃報:妹尾隆一郎 1949-2017  ブルース

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妹尾隆一郎
(2017年10月8日、小金井ジャズフェスティバル)
(c)Photo by Masahiro Sumori.

ブルース・ハーモニカ奏者のウィーピイング・ハープ・セノオこと妹尾隆一郎氏が12月17日、入院先の大阪市内の病院で亡くなりました。68歳でした。

1960年代後半より約50年に渡りブルース・ハープ一筋で日本のブルース界を牽引してきたまさに第一人者。妹尾隆一郎を抜きにして日本のブルースの歴史は語れないと思います。

1949年6月17日、大阪生まれ。大学生の頃にポール・バターフィールドを聴いて衝撃を受け、ハーモニカを演奏するようになったそうです。当時の日本では、ブルースのハーモニカを演奏する人は珍しく、草分け的存在でした。

1972年のB.B.キング初来日時に前座で出演。1974年には、ウィーピング・ハープ・セノオ&ヒズ・ローラーコースターを結成。その後、BLUES FILE、Seno-Teraなどでも活躍しました。

近年は胃がんを患い、しばし演奏活動を休止していましたが、今秋復活。小金井ジャズフェスティバル、福生ブルースフェスティバル、ジロキチなどいくつかの公演を行って元気な姿を見せました。本格的な復活に向けて弾みをつけたかに見えましたが、12月に入って腸閉塞のため再び入院。17日22時10分に亡くなってしまいました。

妹尾さんとは、1995年、デトロイトのハーピスト、リトル・サニーが来日した際、一緒にインタビューをしたことがありました。正確に言うと、ハーピスト同士の対談というブルース&ソウル・レコーズ誌の企画で、僕はその通訳として同席したのでした。妹尾さんは色々言いたいことがあったんだと思いますが、前のめりに自分からどんどんサニーに話しかけていて、殆ど僕は所々助け舟を出す程度で、傍観していたように記憶しています。今となってはいい思い出ですが。(記事は同誌No. 4に掲載されています。)

僕は、妹尾さんの演奏は幾度となく見ていると思いますが、初めて見たのは1988年のジャパン・ブルース・カーニバルに登場したローラーコースターだったと思います。10月8日の小金井ジャズフェスティバルで久しぶりに見ることができましたが、この日は闘病明け最初のステージ。しかし、そんなことを感じさせない元気な佇まいでしたし、演奏にも力強さを感じました。それから僅か2ヶ月で亡くなるとは正直信じられない思いです。

ひとつよかったとすれば、最後まで元気に演奏する姿をファンの目に焼き付けて去っていったということでしょうか。

ご冥福をお祈りしたいと思います。

追悼掲示板も立ち上がりましたので、コメントを寄せてください。

妹尾隆一郎追悼掲示板
http://9220.teacup.com/ryu_senoh/bbs

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妹尾隆一郎公認サイトのからの発表
http://www.geocities.jp/weepingharp_senoh/
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