先の公演『水になる郷』で、僕は
“分岐点守(ぶんきてんもり)”
という役を演らせていただきました
観に来てくれた盟友・乾緑郎氏が
「いやぁ、当日パンフ見てさぁ
KDの役、ぶんきてんまもるって名前だと思っちゃったよぉ!」
と言ってました
その時は、アハハと笑いましたが
実は、僕も最初に台本読んだ時に
同じことを思ったんですよね(笑)
摩訶不思議な役でありまして
何が目的なのか、何が本音なのか、どれが本当の顔なのか
よくわからない存在であります
後半、作家の前に登場する男は
この分岐点守と同一人物なのか
確固たる目的を持って現れているのか
彼もまた別の何かに誘われているのか
様々な解釈があると思いますけど
それはご覧になった方それぞれの解釈でいいと思います
もちろん、演出の秋葉女史や僕は、ある答えを抱いて提示してはいましたが
何が正解で何が不正解というものはありません
演った側としては
お客様に少しでもお楽しみいただけたら
少しでも何かをお持ち帰りいただけたなら
この上ない幸せです
前にも書きましたが
「(久堂が)出てきた瞬間、『KD』が始まったのかと思った!(笑)」
という声を多くの方からいただけたのは嬉しかったです
秋葉女史の演出の賜物であります
「三振でも構わないから、ホームランを狙って
外国人バッターのように思いっきり振り回していけ!」
と指示を受けておりました
分岐点守
大切な役の一つになりました
彼には彼のストーリーがきっとありますが
『水になる郷』という大きな物語の中では
それは改めて語るものではありません
それはご覧いただいた方の中にあると思います
さて、お次は
皆様にどのようなかたちでお目にかかるか
誰よりも、僕自身が楽しみです


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