昨日、船(
新鑑真号)のチケットの予約をした。
1週間に1便しかないわりに、とても予約がしやすい状況や。
まだ旅を始めたばかりやった学生のころはこんなではなかった。
往復3万円という格安の値段で神戸や大阪から上海へ行ける。時間はあるけどお金がない学生時代から、中国へ行くときは必ずこの船に乗っている。
あの頃は、テストの日程表を見ながら最短でいつ出国できるかばかり考えていた。決まり次第すぐに電話して予約。早めに予約しないと満席になっていることも多かった。
一般に旅を最もやりやすく、実際やっているのは学生やねんけども、最近の学生はあまり旅をしなくなっているらしい。そういうことも影響して、この船のチケットが取りやすいんやろうななんて、ここ数年思っている。
砂糖の味を知らない人に砂糖の味を教えるのが難しいのと同じぐらい、旅の意義は教えづらいんやけれど、そういう経験をしない若者が多いというのは、なかなか残念や。
とはいえ、若者に何か期待するような年でもなければ、そういう考え自体全く持っていないので、行かない人は「神様があなたにはプレゼントしてくれなかったんやね。ドンマイ」と思うだけや。
さて、出発は来週の火曜日になるんやけれど、ここで一つ心配事がある。
別に旅の道中が心配なわけではない。前半は何度も行った町に行くだけで、宿まで行く路線バスの番号も停留所も覚えているし、新しい街や国に行くとしても、ドキドキワクワクだけで心配なことなんてない。
では、何が心配なのか。
それは、新型インフルエンザ。
僕は両親のおかげで丈夫な体に生まれたおかげで、睡眠時間が少なくても1年に1度風邪をひくかひかないかといったぐらいに、体調は崩れない。
それやのに、何で心配なのかというと、乗船前に体温検査があって、37℃以上あった場合は、インフルエンザで何であれ乗船できなくなるというルールができたらしい。
これは困った。
僕は風邪をあまりひかないので、おのずと体温計を使う機会が少なくなる。最後に測ったのはいつか覚えていないけれど、僕は平熱が割りと高めやってことは知っている。36℃半ばから後半やったはず。
船の出発は真っ昼間。
朝晩涼しくなったとはいえ、昼間はまだまだ暑い。荷物を持って船着場まで移動して汗かいて体温が上がっていたりなんかしたら、さぁ大変や。
旅をしていると、いろんな場面で自分が何かの”フリ”をせなあかん場面って出てくる。
お金を持っていないフリ、初めてその町に来た人間でないフリ、値段の相場を知っているフリ、法律を知らなかったフリ、現地人のフリ、イスラム教徒のフリ、…。
そうやって、いろんな修羅場を避けたりくぐったりして旅を続けてきた。
だけど、体温計はごまかされへん。
あぁ、緊張や。

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