64回目の夏が来た。
今年も例年通り上京して九段下の靖国神社へ参拝をしに行った。
8月6日、必ず広島は晴れるという。
8月15日の靖国も、僕が参拝を始めてから1度だけ降ったけれど、それ以外は常に晴れていた。今年もまた強烈な日差しと熱気やった。
12時の時報とともに始まる黙祷に合わせるために、11時に四ツ谷に友人たちと集まった。靖国通りを歩いて靖国神社へ向かう。
一般の参拝客に混じって機動隊、警官、私服警官、そして右翼団体らしき人たちの姿もちらほら見えてきた。
ただ、今年は全体の参拝客も少ない印象を受けたし、街宣車の数が全然なかった。別に、彼らは似非右翼やからどうでもええけれど。
手を洗って、本殿へと向かう。
スピーカーからはすぐ隣の武道館で行われている全国戦没者追悼式の様子が音声のみで流れていた。
毎年、その追悼式での天皇陛下のメッセージが流れたりはしていたけれど、今年は麻生総理のメッセージも流れたし、ずっと流していたような気がする。
そして、これまた初めての経験やったんやけれど、正午の時報を待っているとスピーカーから君が代の演奏が流れた。
その瞬間、本殿前周辺で参拝していた人全員が、本殿を見上げながら君が代を斉唱した。
厳かなええ雰囲気やった。
そして正午の時報。
完全な静寂が鎮守の杜を包む。
参拝を済ませ、参拝客が例年よりも少なく感じるなと友人たちと話していると、いつもVIPが使う裏手の門からの道路にSPが立ち始めた。
誰か政治家が通ると思って待っていたら、野田聖子消費者行政担当相を乗せた車が通り過ぎて行った。
今年は衆院選もあるし、いろいろと考えて参拝を取りやめた議員も多い中、現役閣僚では唯一の参拝やったみたいで、ええことやなと思った。
地元が大変やと言っても、この人もたいがい大変やろうと思う。
郵政造反で自民党を離党し、地元岐阜では佐藤ゆかりとの一騎打ち。その選挙戦で岐阜の自民党市議や自民党支部は割れていた。
佐藤ゆかりは今回国替えをして東京から出馬するんやけれども、その影響が未だに残っていて、自民党支部の一部が先月、民主党候補支持に回った。
ある閣僚は「にぎやかなときに行くべきではない」という意味不明な理由を述べたり、民主党の議員は、「今は選挙が大事。こんな時に参拝なんかしてたら小沢さんに怒られる」という不逞なことも言っていた。
そして、麻生首相も事前の宣言通り参拝を見送った。
これで現職の首相が3代続けて参拝しないということになった。
こうやって歴史は積み重なっていくんやろう。非常に危険なことやと思う。
過去には中曽根元首相のように現職でありながら参拝できていた。
それが中国や韓国の内政干渉に屈して、譲歩に譲歩を重ねて、今のような事態になってしまった。
実際に行こうが行こまいが、英霊を顕彰するという思いがあればええんやという人もおるかも知れんけれど、外国はそう解釈しない。
次の首相は誰がなるのか分からんけれど、毅然と自然と参拝してもらいたい。

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