今日から衆議院の予算委員会で定額給付金についての議論が始まった。
ニュースでその概要をかいつまんだだけやけど、麻生首相の答弁はあまりにも低レベルやった。はぐらかしてばかりで、真剣に話し合う気があるのかと思う。
「国権の最高機関」と日本国憲法に定められたその議場にふさわしい話をしてほしい。
民主党の菅直人氏や逢坂誠二氏らによる「首相自身は受け取るのか」という質問は、まさにこの定額給付金という政策(政策と呼べるほどのものでもないけれど)の根幹、哲学に関するものや。
原油高、物価高で国民全体に薄く広く生活苦が広がっていた半年前と、それに加えて局所的に津波に襲われている人たちがいる今とでは、同じお金を配るといっても、その期待される効果が変わるということは分かる。
だけど、その政策を遂行しようとする人間は、その政策による効果を信じ、自信を持ってないとあかんやろう。
「景気を刺激する効果も期待している。大いに消費にまわしてほしい」と述べるならば、その消費は一人でも多いほうがええやろう。
「自分の政策を愚策と思って実行することはない」と述べるなら、まさに逢坂誠二氏の言うとおり「じゃあ、『私も胸を張って受け取ります』と言ってください」ということやろう。
結局は、「今後判断します」とはぐらかしただけ。
民主党の質問は的を射ているんやけれども、もう多くの国民は政治に嫌気がさしていると思う。
このレベルの低い争いにいつまでも付き合っていると、民主党の印象も悪くなる可能性がある。かといって、与党の言うとおりに審議を進めるだけでは、今までの支持者が離れるかも知れない。
民主党にとってはせっかく勝てそうな雰囲気やったのに、与党は史上最低とも言えそうな内閣を敢えて作ることで、相対的には与党の有利な形に持っていこうとしてるんやろう。
解散して欲しいという願いは、決して前向きなものではなく、いっそ既存の構造なんて壊してしまえといった、ある種自暴自棄にも似た気持ちが広がりつつあるように思う。
外務大臣時代、北朝鮮への経済制裁などしっかりとした国家観を持った保守派の政治家として期待していた一人であった麻生氏。
元々期待していただけに、この醜態っぷりのショックは大きい。
もう今は彼に期待することは一つだけ。
しつこく総裁就任をせがまれた祖父吉田茂は「辞めたいときには辞める」といって引き受けた。その言葉をお手本に、早く辞めたくなってもらうことだけや。

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