不況である。
もう、毎日毎日そんなニュースばかりで気分も滅入る。
滅入るだけならまだええけれど、僕の会社も不況の波をもろかぶり。そうなるとダイレクトに収入に響いてくる。このままではなかなかチベットに行けない。
なんでこんなことになったのか。
ニュースは見ているけれど、経済オンチな僕はよく分からない。
海の向こうのサブプライムローンとかいう住宅ローンが焦げ付いて、なんで日本の製品が売れなくなるんやろうか。
サブプライムという名前からも分かる通り、プライム(最良)よりも劣るわけで、収入が低い人でも緩い審査でローンを組むことができたらしい。
ところが、不動産バブルが崩壊して、債務不履行になる人が続出したという。
要するに、甘い審査何かであまりにも門戸を広げ過ぎたツケが回ってきたということなんやろう。
問題はこれが証券化されていた上に、あまりにも広く流通していたからなんやろう。
単に住宅購入者と銀行とのお金の貸し借りが、何で第三者に利益をもたらす商品になり替わるのか。
金融技術なのかも知れないけれど、無から有を生み出すというか、錬金術のようにしか僕には思えない。
実体経済の10倍ものお金が金融市場に溢れているという。
実在しないものに価値をつけ、それが流通し、時間がたつごとに金利を乗せて価値が高められていく。
バブルでしかないと思う。
現連邦準備制度理事会(FRB)議長であるバーナンキは、なぜバブルを防げなかったのかという問いにこう答えていた。
「音楽が流れているあいだは踊り続ける」
金融に限らず、人間が作ったものって本来は人間のために作られたはずやのに、本末転倒で今や多くの人の首を絞めている。
何でそうなるんやろうか。
僕は、もっともっと儲けたいという人の欲望が際限なく広がっているからやろうと思う。
別に悟っているわけではないけれど、度を過ぎた物欲って醜いと思う。
人にとって向上心は大切やけれど、それは往々にして内面的なものに限られると思う。高級マンションに住みたいとか、高級車に乗りたいとか、高級ブランドの服を着たいとか…。
足るを知ろうよと思う。
僕の生活が世の中から決別できるほど自立していないので、生きていくためにもチベットに行くためにも、働かないといけない。
欲望にまみれた餓鬼が起こしたトラブルに巻き込まれている自分が歯がゆい。

0