「政治とは妥協の産物である」
ドイツの政治家ビスマルクの有名な言葉や。
確かに理想主義だけではだめで、小事を捨てて大事を得るというのは大切なことやと思う。
それは分かるんやけれど、最近の民主党政権の政策。どんな大事があっての妥協なのか、あまりにも理解に苦しむものが多い。
今日は高速道路無料化実験について。
地方の交通量の少ない区間でのみの実施のようで、ETCを搭載していようがしていまいが、普通車であろうがなかろうが、全車種が無料となる。
この実験が何を調査するためのものか分からないけれど、地方の交通量の少ない区間で、いろんなデータが取れるんやろうかと疑問もある。
あとは、ETCについて。
この実験で理想の結果が出たなら、将来的にはETCの有無を問わない無料化区間ができていくということやろう。
週末割引のために購入した人も多いやろうけれど、なんやったんやろうかと思う。
JAL再建のときもそうやったけれど、政府が混乱を招くような原因になってるやないかと思う。
あまり共感できないけれど、”リーダーシップのない首相”の政府なら仕方のないことなのかも知れないけれど、行こうとしている方向も間違っているし、導き方もおかしいなと思う。
マニフェストに入れてあるから、選挙に勝ったから、だから正しいなんて僕は思わない。
この高速道路無料化はおかしい。
国からの補助金(税金)なしで経営できている上での無料化なら全然構わない。
だけど、ETC割引の時もそうやったけれど、減収分を国庫から補填されてるんや。要するに税金から賄われているということ。
これは、おかしい。
本来は、受益者負担であるべき税金。
ガソリンなどの税金から道路が作られていたのはその原則に従っていた。走行距離=ガソリンに課税するというシステムは、かなり優れていたと評価されていた。
それが財源が余るから、他のことにも使いたいということで一般財源化へ。
この時点ですでにその矛盾はあったわけやけれど、税金をどこから集めてどこに使うかという、政府のまずやるべき仕事に一貫性がない。
余るなら減税したらええし、高速道路の費用に回せばええ。
道路を使わない人が、道路のために税金を払うというのはおかしい。
広義の道路の利益を得ているかどうかという議論であるのなら、普通車ではなく運送会社のトラックなどをまずは割引対象とすべきやったわけで、何のための何なのか理解に苦しむことが多い。
目先の割引で有権者の歓心を買おうという政治は、何も鳩山政権で始まったわけではない。酷くなったのは麻生政権からやろう。
にしても、あれほど愚かな政権のあとに劇的な政権交代をしたにも関わらず、この体たらく。
僕は元々民主党支持者でもなかったので、この政権にそれほど多くのことは期待していなかった。主義主張が相容れないということを差し引いて考えても、一体なにを目指しての妥協なのか分からない政策が多い。
こないだの選挙結果速報を見ながら、ポピュリズム政治やなと血の気が引いていた。
もうこんな”そもそも”なんて悠長なことを言ってられる場合でもなくなってきている。
国会議員ともあろう人たちがそんなこと分かっていないはずもないし、マスコミの人間かて分かっているやろう。
新しい政権を作っては壊し、作っては壊し。
みんなで自傷行為をしているだけとしか思えない。
60年前に祖父母たちが命を張って守ってくれた、この日本というものを弄んでいるようにしか見えない。
そして、いつか罰が当たるんやろうなと思う。

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