苦境に立たされている民主党政権やけれど、先日目を疑うようなことが新聞に載っていた。
普天間基地移設に関する予算を凍結する可能性があるというもので、これは今は政権にいないけれど、協力を要請している社民党への配慮と言われている。
もしこんなことが実現すればアメリカ側からの反発は必至で、日米の信頼関係のみならず日米同盟の崩壊すら起こりうるようなことやと思う。
戦後初めて自民党以外の政党が単独過半数を獲得した歴史的な選挙からはや1年半。ただ、迷走ぶりも歴史的やと思ったけれど、まだまだ歴史を塗り替えそうな予感がする政権やなと思う。
単独過半数を獲得しながら、なぜ妥協をしてまでも社民党と協力しようとするかといえば、衆議院での3分の2の議席が必要やからや。
民主党、国民新党で314議席。あと6議席が必要で、社民党はちょうど6議席を持っている。
なぜ3分の2なのかといえば、ここを見てもらえれば分かる。→
衆議院の優越
予算関連法案の成立のためにも是が非でも衆議院での議席が必要で、普天間基地移設問題でケンカ別れになった社民党にもう一度すり寄っているというものや。
一応衆議院選挙では民主党が308議席を獲得し圧勝した。有権者のほとんどの人が民主党に投票したということで、民意やということになる。なのに、たった6議席の社民党の意見がこの国の行く末を左右しようとしている。
自公政権の公明党など、連立与党ではよくあることではあるけれど、それにしても6議席で獲得した票は330万票。小選挙区で死に票となった数を入れたとしても400万ちょっと。
日本の有権者数は1億ちょっとで投票率が7割ほどやったから5%ほどの有権者の声ということになる。ちなみに未成年を含んだ日本全体の人口でいうとわずか3%ということになる。
別に少数意見やからあかんということではないけれど、それによって日米同盟に亀裂を入れるというのはいかがなものかと思う。
僕個人の意見としては、いつまでもアメリカに守ってもらうのではなく、自国の軍隊で自国を守るという当たり前の国になるべきやと思っているけれど、それでもアメリカとの協力関係は必要不可欠や。
コロコロと政権が変わるということでけでもたいがい不信感を持たれているやろうに、さらにこんなことまで飛び出し始めると、アメリカにとって日本と言う存在が不要になる日もそう遠くなんとちゃうやろうかと思えてならない。
さて、日米関係に亀裂が入ったら誰が一番喜ぶやろうか。
それは他でもない中国や。
東アジアでのリーダーを目指す中国にとって、すぐ近くにアメリカの同盟国があるというのは面白くない。アメリカとの戦争も視野に入れているという国やから、自分のまわりをしっかりと固めたいやろう。日本というのは地政学的にええところにあって、中国や北朝鮮を監視できる場所にあるわけや。
ただ、それも日米関係が親密であればこその話であって、旺盛な消費力に裏打ちされた経済力を盾にアメリカが中国にすり寄る可能性も非常に高い。日本がそこで文句を言ったところで、今のように信頼関係が崩れかけているような国の意見なんて聞く訳もない。
そうなるとどうなるのか。
こんな言葉がある。
「チベットは明日の台湾、あさっての日本」
チベットが現在いかなる状況なのかは、僕の過去のブログを見てもらっても分かる。歴史的な背景についてもチベットハウスのHPなどにも紹介されている。
文化や民族が抹消されようとしているんや。
台湾は、もはや経済的に中国なしでは食っていけない状況にある。世界も中国の顔色を見て台湾を国として認めていない国も多い。恥ずかしい話やけれど、我が日本もその1つや。
そして、日本。
徐々に経済的に中国依存する体質は広がりつつあって、そのうえ留学生も多い。中国大使館のツルの一声で彼らが一斉に行動を起こすことが可能であるということは、長野での北京五輪聖火リレーの事件でも明らかや。
世界のことに無頓着で、日本人が日本という国に平和に暮らしているということに対するこだわりが希薄で、扇動に弱く熱狂的に行動することが多い。
何の荷物チャックもないままに新幹線は乗れるし、テロに対して非常に脆弱なソフトとハードを持ちあさせている数少ない国やなと僕は思う。
中国の潜水艦は日本の領海を通過してハワイ近海までも航行している。ちょっと散歩にでも行って来ますわってわけはなく、海底の地形などのデータをどんどんと蓄積している。さらに昨年末には5隻の空母を完成させた。
このブログに何度か書いたけれど、無防備な富は戦争を誘発するんや。
尖閣諸島での漁船衝突事件、北方領土のロシア大統領視察の事件、そして外国人参政権問題。領土問題に弱腰であるばかりか何の信念も持っていないことが日に日に明らかになっている。
それだけでも中国のとっては喜ばしいことなんや。
中国に行くと、よく地元の人が日本の政治について話しかけてくる。中国のリーダーの名前を言えない日本人がどれぐらいおるのか分からんけれど、彼らは過去の総理大臣の名前もよく言ってくる。
彼らの評判が悪いのは、最近では麻生、安倍、小泉。逆にええのは鳩山、福田、そして菅。
彼らが日本をどう見ているのかがよくわかると思う。
普天間問題で日米関係を冷え込ませた民主党政権は中国にとっては願ってもない最高の政権なんやろうなと思う。

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