「子供は不死身か?』の記事へは、乳ガン関係に限らず、いろんな方から反響をいただき、おありがとうございますー。とりあげた事件については、報道の世論操作によって医療全体がよくない方向へ誘導されようとしている危機感が、とくに医者の間で強いみたい。そんなせいか、最凶みたいなしょーもない患者の発言でも、すごーく評価してくれるのはありがたいけど、日頃そんなに患者の無理解に苦しめられてるのかと、アンタンたる気持ちになっちゃったよ。(え?最凶は医者イジメなんかしてませんよー。似顔絵シールを院内にあちこち張ったり、配ったりするくらいで。)
やっぱ、患者が身構えちゃうのと同じよーに、医者も身構えちゃってるんだなー。んでもって、互いに相手に届かない言葉でしゃべっているみたいなとこがあるんで、話がうまくかみ合わない。
前のNHKスペシャルでの議論のすれ違いも、それが如実に現れていた気がするね。
で、ここではそれについて考える方向に行ってもいいんだけど、このところ戦闘的なものばっかり書いててちょっと疲れたので、たまには緩和の話題ね。
それというのも、以前、当ブログに
TAKUさんがTBしてくれた、柏木哲夫医師(淀川キリスト教病院名誉ホスピス長)の講演
「ホスピスで迎えるその人らしい最期〜ホスピスの歴史と現状をふまえて〜』を、最凶のホームページの緩和のコーナー
「あきらめる以上のこと。』にUPしたんで、それの宣伝をしたかったんだよなー。TAKUさんにはずいぶん前に承諾をもらっていたのに、すっかり遅くなっちゃってすいません。
なんか富山の延命治療停止事件をきっかけに、死についての議論も目にするようになって(もちろんほとんどが人工呼吸器をめぐるものなんだけど)、今までメデイアが避けてきた「どう死ぬか』という本質的な話題も、ぽつぽつ出るようになってきたみたい。
22日にも日テレ系の「世界一受けたい授業』に鎌田実が出ていて、チッ、また癒し系の緩和話かよと思いつつも見ていたら、これが意外にまともだった。
日本人の死因をふまえ、出演のタレントに「どんな死に方をしたいか』考えさせるというなかなかうまい導入に始まり、緩和医療の現状からその基本的な考え方まで、モルヒネの使用量や
スピリチュアルペインについての説明までおりこんで、コンパクトにまとまってましたねー。ま、内容的にはいろいろな緩和医があちこちで言っていることと同じなんだけど、結局、緩和についてのセオリーは共通しているということなんでしょーか。でもゴールデンタイムのバラエティでそれをやったのはかなり評価できるぞ。だから鎌田実本人が書いたと思われるヘタな字(知り合いの書家がブチ切れてましたぜ)をやたら使っていたのは見逃してやろー。
たーだーしー。後半の看取りの実例をあげての話は、テレビ的なカンドーをねらった制作サイドの意向がチラチラして、いただけませんねー。このへんは知人の乳ガン患者も同じよーに感じたみたいで、こんなメールをもらった。
「生徒たちも少しはがんに対するイメージは変わったかなとは思いましたが、話を聞いているタレントで何人かの人が泣いていて、何故かそれを見てすごーく違和感を感じ、ずっとそのことが気になってました。(中略)あの話を聞いて泣いていた人は、それがとても立派な死に方だと思って感動してたと思うんだけど、それって結局、自分は死ぬ側ではなく、見送る側の視点なんだよね。だからそんな死に方できてよかったね。とか、そういう人にはこうしてあげたいと言う視点になっちゃうんじゃないかなぁ。私なんか自分はどういう死を迎えたいか考えるから、同じ話を聞いてもなるほどと思うことはあっても泣く心境にはなりません。感動ものではなく、現実の事として死ぬ側の視点になってるわけです。この違いが違和感に繋がったんだと思います。」
さすがにガン患者だけあって、腰がすわってますな。どーも最近の視聴者は、番組のなかでタレントが泣くと、パブロフの犬並みにかってにカンドーして泣いてくれるよーだけど、せっかく死に向き合う姿勢もこれで台無し。やっぱメデイアは死をまっとうに扱いたくないんだなー。
緩和の話題にしよーと思ってたのに、結局メデイアたたきになっちゃいましたねー。こりゃそーとー重症だな。
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