今回のNHKスペシャル「日本のガン医療を問う」については、結構あちこちで話題になっているようで、
try2live4uさんのブログなんかは、最凶のようにひねくれていない多くのブロガーの声が集まっていて、ちょっとしたまとめサイトになってるじゃーないですか。患者の声ばかりでないのは、人徳とゆーか、人脈とゆーか。
で、それを横目に、夕べの最凶は何をしていたかというと、メシ後にチューハイ飲みながら、ビートたけしがやってる例の医療バラエティー番組を見ていたワケ。まーあいかわらず、ほとんど脅しのよーな内容が無いよーで、乳がんについても「男にもんでもらうと…」というお約束の
セクハラ発言もあってうんざりなんだけど、このワンパターンぶりを見ていて、ハッと気がつきましたね。あのNHKスペシャルも、一種の医療バラエティーじゃないのかと。
つーのは、一体どこに向けて何をアピールしたいのか、何を目指しているのか、よく分からなかったからなんだよね。日本のガン医療のダメな点が上げられ、海外ではこんなにうまくやっているのにという比較があっても、その背景にある制度や条件については語られない。患者やその家族がてんでに医療サイドに要求するだけ、医療者は現場での問題点を怒り嘆くだけで、意見の交通整理はない。政策サイドは小手先めいた対応策を示すだけで、総合的なビジョンやその思想を語らない。これって単に、「なんて日本の医療はダメなんだ、患者はかわいそーに」てな印象や、「よくぞ言ってくれました」てなカタルシスを視聴者に与えるだけじゃないの?。それじゃー「病気って怖いなー、オレも気をつけなきゃ」と思わせるだけ(もちろん行動には移さない)の医療バラエティーと大して変わんないじゃん。
もっとも、この番組の目的が、医療不信を煽ることにあるんなら問題はないワケ。去年あたりからの政治をテーマにしたバラエティーなんかまさにそれで、特定の意図に沿って問題を単純化し、お笑いのオブラートでくるんで煽っているだけだもんね。なんせ政府だって、郵政民営化の時、こーゆー番組を夢中になって見るよーな
「熱狂する人々」を
「B層」とカテゴライズして、重点的に広報戦略を立てていたらしいんだから。
こうした流れが世論操作に有効であることは、この間の選挙で証明されちゃったから、次は医療がテーマにならないとは、決して言えないでしょうな。だって改革を進めている人の次の狙いが、郵政を民営化して、郵貯や簡保をアメリカ資本の傘下に入れちゃおうってのと同じように、社会福祉を削り、健康保険制度を「ぶっこわして」、アメリカ並みの民間保険にしちゃおうってことは十分考えられるもんね。それにはまずは「日本の医療がいかにダメか」というイメージを、国民のコンセンサスにしなくちゃ。
郵政で公務員が悪者にされたように、次は医者や厚労省たたきの時代が始まるのか?。今年一年、目が離せませんねー。まーたアルコール消費量が増えちゃうなー。だってバラエティー番組なんて、酒でも飲みながらでなくちゃ、バカバカしくて見ちゃいられないもーん(←言い訳)。
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