先日のフォーラムの会場で、講演が始まる迄の時間を利用して映像が流されていた。ドキュメンタリータッチで、乳癌の疑いがある人が初めて病院へ行き、医師の診察を受けたり検査したりといった、一通りの初心者バージョン。会場に来ている経験者なら「私も告知の時は、ああいうふうに呆然自失したし、ああ、あの検査私もやった。」なんて、少しなつかしさを覚えながらも見ていた人は多いんじゃないかな。
驚いたのは、検査をうけようとするオバサンが、なんと胸もあらわに寝ているではないか!!。いかにもフツーのオバサンに見えるけど、おおーっ。思い出した。あのオバサンは女優さんだ!。ビートたけしがやってる、ほとんど脅しそのものの医療バラエティで、再現ドラマをやってた人じゃん。ガン友なんて「えっあの人女優さんなの?。」だってさ。そう思わせる彼女の雰囲気と演技は大したもんですなー。
それにしてもあの脱ぎっぷりは、どっかのお色気女優の「体当たりの演技」とは違うぞ。乳首が見えたの見えないのなどという、姑息な?ドキドキ感なんてまるでない。病院で検査というシチュエーションだから当たり前なんだけど。医療関係の場合、実際に手順を説明するときに、現実と全く同じ状況を再現できれば誤解も少なくなるだろうし、大変わかりやすい。表現者としての女優さんにとって、「脱ぐ」ってーことは異性を興奮させるためだけではない。表現のひとつとして重大な役割もあるんだな。と感心したのでした。
そういや、以前テレビで見たけど、アメリカでの医者の卵の研修で、患者役の俳優のいろいろなリアクションに対応するトレーニングというのをやっていた。告知を受けていきなり泣き出すとこなんかけっこーリアルで、役者とわかっていても研修生はかなり動揺しているよーだった。
これは「SP(模擬患者)」といって、日本でもあちこちでやっているらしいけど、調べてみたら日本の場合は、医師と患者がどのようにして望ましい関係を作るか、というトレーニングが主体みたいで、元患者がボランティアでやってる場合が多く、俳優を使ったりする事はあまりないらしい。なーんだ。
ちぇっ、クレイマー患者(筋の通らないクレームばかり言う困った患者。医者の間での隠語らしい)の役ならやりたいんだけどなー。手本はもちろん、むかーし小林克也と伊武雅刀がやっていた、「スネークマンショー」のアレですよ。
「先生、手が赤くはれてかゆいんですが…。」
「それはしもやけです。血行を良くする事が大切ですね。心配ありません。お大事に。」
「あ、でもですね…。今、子供作らないようにしているんですが…。影響とかはないんでしょうか?」
「影響ありません、お大事に。」
「しかしですね、あたくし今、とても精神的に不安定で…。亭主が五反田に女を作ったとかどうとか…。近所の奥様にも噂されてんです。そういうのは大丈夫でしょうか?」
「心配ありません、お大事に。」
「いや、ないんですよ、通信簿が!。子供が持ってこないんです。やっぱりオール3てゆうのが悪いんでしょうか?」
「心配ありません、お大事に(飯を食べてる)」
「ちょっと、センセー、センセ〜〜〜ッ!」
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