スギ花粉症に効くってゆーインチキサプリ屋のサイトを覗いてみると、最近多いのはけっこーちゃんと発症のメカニズムを説明したりしてんだけど、その中に巧妙にウソ情報をまぜ込んであるのがなかなかオモロい。
例えば
今回問題になった「パピラ」のサイトを見ると、
「花粉症は、汚染物質によって有害化された花粉が体内に入ることにより、それを攻撃するため抗体が大量産出されるために起こる症状です。一度花粉が有害と認識した体(目・鼻・気管支等)に花粉が付着すると花粉を排出しようと異常な量の抗体が産出され、鼻水・涙・咳が止まらなくなるのです」だって。大きい字の部分はもちろんウソだけど、あとはマチガイじゃないもんね。で、なんでわざわざこんなウソを入れるかってーと、続いて「自然で無害なパピラを経口摂取することにより・・・」ってなぐあいに、フツーの花粉は汚染されてて有害で危険だけど、うちの商品は違うんですよってーコトをアピールしたいワケだ。
この他にも
「日本原産の杉は花粉症を引き起こすようなことは無く、スギ花粉症を引き起こすのはアメリカやヨーロッパ原産の杉」なんて謳ってるインチキサプリもあったぞ。生物に詳しい知り合いに言ったら「そいつはスゴイ、生きた化石に違いない、どこに行けば見られるんだ?」だとさ(日本特産だそーです)。こーなってくると自然志向に
国粋主義まで加わっちゃってほとんどデムパの世界。
で、こーゆー自然志向の宣伝にダマされちゃう意識についちゃー乳ガン患者にもよく見られるんで、前にも
「自然にやさしい無添加100%のガン?」にも書いたけど、スギ花粉のバヤイは相手が自然だから、頭の中で
「善なる自然=健康VS悪なる反自然=不健康」の構図を作ることができなくなっちゃったのと、メディアで病気のメカニズムなんかがくり返し紹介されて患者がある程度の知識を持ってるから、その隙をうまく突いていかなきゃいけないとなると、ますますエセ科学みたいなヨーソーを呈して来るんじゃねーの?。それにしても、スギ花粉に関係したインチキサプリが、なぜか自然志向のものばっかりなのが不思議だけど。
最凶のまわりには、自然志向っつーより自然そのものをネタにして食ってるヤツが多いんだけど、そーゆーのに限って自然賛美をしないねー。NHKの自然番組みたいな
人間の価値観を生きものに投影して語っちゃうこともないし、そもそもけっこー危ない目や辛い目にも会ってるから自然で食ってくことにリスクがあることは良ーく知ってるし。
考えてみりゃー自然がやさしくて善なるものってなイメージなんて、1970年代のエコロジーブームあたりから出て来たもんで、その前は
自然の病原菌に感染したり、自然の毒物を食べたり、自然の台風や地震の被害にあったりで、人間はコロコロ死んでたんだもんね。
そーいや、やたら「自然であること」を望む意識って、お産についても流れているみたいで、そのためか産科の医療崩壊についても
「昔みたいに助産婦がいればいいじゃん」みたいな声もあちこちで湧いてるよーだけど、お産婆が自宅でほとんどを取り上げてた50年ほど前じゃー
母体・新生児死亡率が今の10数倍もあって、それをいかに減らすかが産婦人科のミッションだったんじゃーないのかねー。いーのかなーそんな時代にもどっても。
「いや、医学も進歩してるんだから、そんなふーにはならないはずだ」とか「バックアップシステムを作れば何とかなるんじゃないか」なんて考えているのは、国が医療費を抑制しようとしてることを考えただけでも
大アマな期待だよな。
「カネならいくらでも出す」とか「次の選挙で国政を転換させる」ってな覚悟があるんならまだしも、たーだ甘っちょろい期待してるだけじゃー、「メンドーな減感作療法を受けなくてもスギ花粉を経口投与すれば何とかなるはずだ」って考えてアナフィラキシーショックで意識不明になっちゃう半可通の花粉症患者と同じよーな、労力は払わないで恩恵だけは受けたいってスケベ根性と同じだと思うんだけどどーよ。あ、インチキ食品でも自己責任で高いカネ払ってる消費者のほーがまだマシか。
<例によって赤い字は関連記事とリンクしてます>
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