メディアウォッチャーをサボっていた間、いちおーこれはと思った番組はビデオに入れておいたんで、ここんとこそのチェックがたーいへん。あんまり古くなってネタの鮮度が落ちちゃうとまずいけど、10月に入って始まったNHKの医療崩壊についての一連の番組については、ちょっと長くなりそうなんで次回にまわしちゃうとして、ここ2週間くらいでとくに気になったのが、TBS系のニュース23(筑紫哲也が出てくるやつ)で3夜連続でやってた「ガンを生きぬく」って特集ね。
最初の晩に出てきたのは、去年あたりからメディアによく取り上げられてる36才の
IT企業のシャチョー。もう皮膚にまで出てきちゃってる胃ガンの末期で、腹水抜きながら講演に飛びまわってたりして、いかにも「ソーゼツな闘い」というイメージなんだけど、このシャチョーがやたら
「自己責任」て口にすんだよなー。起業家講演会なんかでしゃべってるの聞いたら、結果が出ない時に全部自分が悪いと思えるとハッピーで、人のせいにすると成功しないんだとさ。なんだこいつ、
あいだみつをか?というツッコミはおいといて、そこからいきなり病気についても自己責任と飛躍しちゃうんだな。
たしかに、患者自身が病気としっかり向き合うってのは闘病の基本中の基本だから、そのためには病気についての情報をしっかり集めなきゃいけないし、判断力も必要になってくるってー意味での「自己責任」てのはわかりまっせ。最凶的にも、患者の集まりなんかで何でも医療のせいにして勝手なことばっかり言ってる手合に、このコトバをぶつけたいときなんかしょっちゅーだよ。
しかしねー、最近では「自己責任」てコトバが、政府が本来やらなきゃいけないことをゴマかしたり、弱者を切り捨てるために使われることが多いんじゃね?。決してプラスのイメージじゃーないよな。
ガンの場合だって、そもそも「自己責任」で判断するための情報だって不足してる段階で、「決定は患者の自己責任」て患者自身が言ってくれちゃったら、国にとってこれほど都合が良いことはないじゃん。負担をなるべく患者に押し付けよーとする
アメリカ型医療カイカクを進めようと考えている政府もウハウハでしょーな。
シャチョーはこれこそ医療を改善するために重要だと思ってるらしいけど、カッコ良く使ってるこのコトバが、他の患者の首を絞める場合もある両刃の剣にもなるってことは考えてんのかなー。考えてねーだろーなー。「自己責任」のハイリスク・ハイリターンで成り立つアメリカ型弱肉強食社会の象徴みたいなITギョーカイにいるシャチョーは、医療もそーゆーふーにしかとらえてないよーに感じたんだけどどーよ。「ネットで発信すれば志ある医者が集まって直せるかも」なんてご著書に至っては、うぷぷぷぷぷぷ。
そーゆー意味じゃ、人は
ガンになったら大きく変わるってのは大ウソで、実は今までの思考パターンから一歩も出られないってのが現実じゃーないのかね。
ついこないだも、ブリブリの企業戦士がガンになり、わざわざアメリカから
しょーもないガンキャンペーンを輸入して日本で普及させよーとしているのが、
さもすばらしいことみたいに報道されてたけど、こんなもんを日本でやる意味をしっかり考えてるかどーかは、
関連サイトを見てみてもかなり疑問で、仕事ができなくなって失ったジュージツ感を、とにかくどっかで得ようとしているんじゃないの?と、得意の邪推が働いちまったンですけどー。
最凶的には、治療をしながら仕事も続け、しっかりと家族も支えているよーな、日常で静かに闘っている患者のほーが、はるかにカッコ良く見えるぜ。え?、ケレンのかたまりみたいなアンタに言われたないって?。こりゃまった失礼致しましたっと。
そー考えると、このITシャチョーって
男版のドラ絵門みたいだなーと思いつつ、翌日同じ番組で取り上げてた若年性乳ガン患者の報道を見てたら、なーるほど、この「ガンを生きぬく」って特集の問題点が見えてきた。
ってーとこで長くなったので、続きは次回のココロだー。
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