旧パラを検証する18
第二号6
「昭和版 養真図式補正完成章(一) 松井雪山」・・・養真図式が誤図満巻の書とのことで、その補正図を松井雪山氏と柴田龍彦氏で行ったもの。松井氏は私が詰将棋パラダイスの会員になったころにはご存命で、そのころも、古図式の補正を行っていたと記憶しているが、その補正図は結構無理やりなものが多かった印象がある。養真図式自体がパクリの山のあので、補正自体に意味がどれだけあるのか疑問だとは思いますが、次に
養真図式三番の補正図が載っているので、転載する。(この三番も将棋手鑑の作品のパクリである。)

原図の97銀⇒歩、74歩⇒銀にして78歩を加えた修正図。
作意手順は
42金、同玉、33銀成、53玉、52金、同金、同角成、同玉、22龍、61玉、71金、同玉、81歩成、61玉、71と、同玉、82銀成、同玉、62龍、A72桂、B83歩、同玉、73龍、94玉、93龍、85玉、96龍、75玉、66銀迄29手
変化:20手目Aで72香、73銀、83玉、72龍、94玉、92龍、85玉、96龍、75玉、77香、65玉、76龍、55玉、47桂まで33手詰となるが、駒が余り、妙手説の昔では変化となる。
原図では21手目Bで、73銀打や73龍の余詰があった。
原図73銀打以下は83玉72龍94玉92龍85玉96龍75玉86龍(この手を防ぐための97歩配置の修正)65玉57桂55玉47桂迄
又原図73龍以下は71玉62銀81玉72龍同玉73桂成81玉82歩91玉83桂迄。(この最終手を防ぐための74銀配置の修正。78歩が無いと作意で72歩が生じて詰まなくなる。)
そして、昔の古図式の解説で多いのが、駒配置の意味を解説することで、ここでは攻方の11とに言及している。11とは初手11龍の早詰を防ぐ配置であることを解説している。
これくらいの修正なら意味があると思うけど、後年の松井氏の修正は配置を3筋くらいずらして、その枠内に修正駒が何10枚もある無茶な図が結構あって、補正図としてどうかと思われるものも多かった。
養真図式の補正を意味なく思うのは、今の感覚であって、当時は全体像が解っていなかったので、意味があったのかもしれません。