旧パラを検証する11
創刊号10
次に「詰将棋学校」が掲載されている。実に旧パラの創刊号から現在に至るまで、このコーナーが維持されているのだから、たいしたものである。次に入校規約が書かれているので、転載してみる。
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〇入校規約〇
一、本校は詰将棋パラダイス会員にのみ開放される詰将棋専門学校である。
一、授業料は一切徴収しないが、本校に入校したものは各学年科に応じて毎月答案を提出しなければならない。
一、一人にて二校迄同時入校を認められる。
一、各学校の試験問題に対し一題毎に三名の優秀答案者を表彰する。但し多数の場合は抽選の方法による場合がある。
一、各校共答案は明瞭に認めて提出のこと。
一、本回の答案提出締切は四月末日である。
一、答案提出先は本月は左記とする。
名古屋市昭和区廣池町三二 鶴田 諸兄
一、何れ担任教師が決定したら提出先を変更するかも知れない。
一、二校迄同時に入校を認めると云ふ意味は一人にて幼稚園と選科を選ぶも、中等科と大学科を選ぶも任意であるが、二校以上は答案提出の煩雑を避けて制限したものである故何卒御諒承願ひたい。
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解答出来る数を制限するなんて今では考えられないですね。
そして当時の構成ですが、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学・研究科(大道棋)6コーナーで3作づつ掲載。つまり月18作です。
内容的には今に比べると、当然レベルが低いです。また不完全作も多くて、今回作品を紹介しようとしましたが、紹介しようとする作品は殆ど不完全で選ぶのに苦労しました。
作家としては、大橋虚士・金田秀信・宇佐見正の諸氏が二作づつ掲載されていて目立ちます。また山田修司。阿部重次郎両氏の作品も載っています。
そんな中で、今回選んだのは高等学校掲載の辰村純治氏の作品です。
31角、同玉、41金、22玉、31角、33玉、42角成、22玉、31馬、33玉、32馬、24玉、36桂、13玉、25桂、12玉、23馬、同玉、43飛成、33桂打、24歩、22玉、42龍、32金、33桂成、同桂、32龍、同玉、44桂打、21玉、31金、22玉、23金、31玉、32金まで35手詰
最終3手前の余詰はキズということで、、、。
高等学校掲載作品ということで、15手くらいに見えるがどっこい、35手も粘るのは意外です。手順も31に据えた角を馬にして押し売りするのは面白いです。以降金合いが入って龍切りまで入り、時代も考えれば好作だと思います。最後31金に対し12玉と逃げて23金まで33手の誤答が多かったと書かれています。
田代達生「簡素な棋形から之だけのむつかしい手順を考へた作者に敬意を表す今月のトップ作品。」
結果発表ですが、幼稚園(手数3手〜11手)の全問正解者35名・小学校(手数11手〜15手)全問正解者35名・中学校(手数15手〜23手)全問正解者23名・高等学校(手数17手〜35手)全問正解者11名・大学(手数27手〜59手)全問正解者10名・研究科(手数27手〜57手)全問正解者無し。
これで気がつくのは、大道棋の正解者なし。これは村野氏の57手の金問題が難しかったこともあるだろうが、前述の通り解答に制限があって、単純に解答数が少なかったからである。
記念すべきパラの第一回出題作はこのような感じだったのでした。ちなみに解答者の評は田代氏の評が2つ載っているだけでした。というか田代氏しか書いていないのかもしれない。あとは手順の解説のみで作品の狙い等には全く触れられていない。
パラの解説が読み物としても素晴らしくなるのは、担当者が決まってからである。