第99期塚田賞が発表された。以下感想を述べたいと思う。
昔は塚田賞は年二回でとても高度な作品が多かった。また森田正司氏の連載や北原義治氏の個展が開かれたりしてとっても華やかだった。作品も良いものばかりで、詰将棋の会合でも近代将棋の作品はよく話題になったものだった。近代将棋に良い作品が集まったので、当時のパラの編集長だった柳原氏が看壽賞はパラ発表作に限るとルールを変えたりしたほど、パラにとっても脅威の雑誌だった。
でも今はどうか?塚田賞は年1回になり、しかも昨年の塚田賞を何ヶ月も発表がずれこんで、7月号にもなって発表である。(何ヶ月「次号で塚田賞発表」の記事を出し続けたのか?)こんなに作家や詰将棋ファンを馬鹿にした話があるだろうか?しかも発表形式も受賞作家の言葉と採点者の点数が出ているだけの、手抜きの記事。採点の集計すら出ていないので、どの作品が何点で次点の作品がどれかも全くわからない。もっと言えばどの作品が点数が高いかは個々に足し算をしないと解らないのである。
せめて受賞作が何点で次点作が何点の誰々の作品、と解るようにするのが常識と思う。
また選評や総括が無いので、昨年はどういう作品があって話題になったかや、他の候補作についての言級が全くない。これでは作家のモチベーションも下がるというものである。
私が思うに昨年の近代将棋で最も話題になった作品は関氏の作品で、作品の出来はともかく、話題になったことを生かせないし記事にもしないのは、本当にやる気があるのか疑いたくなる。
もっとも作家も馬鹿では無いから、近代将棋には良い作品を投稿しないし、良い作品が載らなくなってきているのは、マニアなら誰でも解っていることである。(近代将棋オンリーの作家や添川氏の作品は除く)
昨日の詰工房でも近代将棋の作品は誰も知らないし知る気も無いようであった。添川氏の長編が出た時のみ関心があるという人が若干いただけであった。
今、詰将棋を発表する場は「詰将棋パラダイス」「近代将棋」「将棋世界」の三誌だけになった。発表の場が限れれているにもかかわらず、近代将棋の詰将棋のレベルの低下は詰将棋界にとっても損失だと思う。
いずれ「近代将棋」の詰将棋欄は「将棋世界」以下になってしまうかもしれない。いや、北浜先生が選者になってマニアックな作品も載せるようになった(と私には思えるのだが、、、。)将棋世界がすでに抜いているのかもしれません。