全国詰将棋大会の握り詰で拙作が3位だったのですが、この作品について、馬詰氏から「どうやって作ったんですか?」とか市島氏からも褒められて、すっかり気分がよくなったので、(豚もおだてりゃ木に登るってね)今回の握り詰の制作について書いてみたい。
尚、ネタバレを含みますので、詰将棋大会に出席されなかった方や、パラ掲載時に握り詰解こうと思っている方は以下を読まないでいただきたい。
もともと、あの作品は盤面市松模様お初形を作っていた中で、出来たものです。
玉を91から追い立てて、下図の局面にする構想でした。

この局面から39香22玉33龍11玉31龍以下。例の岡田裸玉追いにおいて、39じゃないと、龍の邪魔になるという考えでした。でもこの図は31を成桂とかにしても、巧く詰みませんでしたので、その時点で余っていた金を29や19や49・48に置くなどの試行錯誤があり、その中で上部に駒を置く関係上市松を諦め、香遠打が中心になりました。
でも結局31龍と駒を取って追い上げると、巧くまとまらなかったのですが、偶然49金にしたとき、本譜の収束に気がつきました。この収束は私は見たことがなかったが、1歩余る。そこで発想を変えて33玉型にして金だけで追い上げることが、出来たのです。これで骨格は出来ました。が、以下の逆算は割と簡単に出来ました。その過程で64歩の打ち換えが偶然入りました。63歩を残したまま39香だと35歩の中合で逃れる絶妙の手順が入ったのは本当に偶然でした。
で、本局は出来たのですが、本当に苦闘したのはここからで、投稿用紙にも書いたのですが、76銀を34銀に変えれば一枚減らせるので、何とかして一枚足したかったのですが、変化と紛れが紙一重で、断念しました。創作時間の何倍もここで費やしたのですが、果たせませんでした。他にも32玉に比べて33玉は一マス遠打の距離が短いことも気になりました。
そんなわけで、他の作品も作ってみました。
@香打ちに角を捨て合させ、角打角合を繰り返す。→大村光良氏が以前に完璧な構成でつくっていた。
A市松煙→収束が陳腐だし、1駒収まらなかった
B攻方56飛型の香歩問題→余りに複雑で収束もはっきりしないので、詰将棋としては不適切
という処々の理由で断念。結局一番最初に作った作品を投稿した。
私の場合条件を出された方が作品をつくれるみたいだ。特に握り詰とかはいいです。
ところで、詰将棋創作を最近少しだけするようになったのは、さざんか将棋倶楽部というサイトの握詰がきっかけだった。管理人のりんたろうさんにはあらためて感謝したい。
付記:
詰将棋大会で配られた私の作品の解答であるが、実は間違っていて、22手目23玉としているが、13玉が正しい。投稿用紙も13玉となっている。23だと32龍や43龍も発生するので、限定されている。この作品柿木将棋で解かすと何故か23玉とするので、詰工房の方(?)も検討に柿木を使ってそのまま、転記してしまったのではないか?この点だけは猛省を促したい。