マツダは車を勘違いしているという話。
トヨタはサービス業と言ってもいい。コストダウンしても、内装の高級さは落とさない。ターゲットを見据えてターゲットに見合った車を作る。
走りの性能を求められない1BOX系は、徹底的に快適性を求めている。
対してマツダは技術屋。例えば1BOX系のMPVに、走りの性能・ハンドリングの良さなどを求める人は殆ど居ない。でも、徹底的にやろうとしてしまう。生まれるのは、走る・曲がる・止まるの性能を高めた車である。
1500ccのファミリアインタープレイという車があった(BG型)。1500ccでファミリアという名前・大人5人が乗れる車内空間から想定されるユーザーはファミリーだ。しかし、フロントのスポット溶接の多さ・剛性の高さは当時の日本車としては最高峰。リアはドラムブレーキなのに冷却フィン付。そして、アクセルの遊びの少なさとギヤ比のコントロールから生まれる、キビキビ感の演出。危険な程クルクル曲がるセッティング。
一体、何を求めているんだと。
RX-8は米道路交通安全局の調査で
安全性TOPを獲得した。そして、男性の大人4人が普通に乗れて、観音開きで乗り降りしやすい・・・。やはり、ターゲットは少し落ち着いた30過ぎの大人な男性だと思われる。
しかし、そのエンジンはNAのREで250ps、しかも9000回転まで回るというスポーツユニット。走りの性能は、完全に若者向けといってもいい。
一体、何を求めているんだと。
マツダのコンパクトカーはでかいという話も批評家の中では有名だ。マツダはコンパクトという言葉を知らないのではないかと。デザインで小さいと騙されるのだ。大人がゆったり乗れて荷物もつめる。そして、でかい。
それは、コンパクトカーじゃないだろうと。
と、結果わかるのはマツダは技術屋としてなんでもかんでも頑張ってしまうのだ。最初に立てるべきコンセプト・ターゲットユーザーを無視するかのように。そして、努力の比重は走りにいってしまう。
と、書くと「方向性は間違ってはいるかもしれないが、走りを求めるならマツダだ。」と思われそうだが、
そこはマツダだ。安心できない。
電装系はかなり壊れやすい。古くなるとパワーウィンドゥが動かなくなるなんてのは、よくある話。オイルランプが点灯しっぱなしとか排気温度警告ランプがつかなくなるなんてトラブルもある。
RX-8はミッションがとっても熱くなるらしい。その熱は室内にも侵入し、ミッションの上にあるドリンクホルダーはHOT専用らしい。
走りへの異常な拘りと、細かい部分の詰めの甘さ。それがマツダの持ち味だとおもうのである。
どんな種類の車を買うにしても「いい走り」のテイストが欲しければマツダは候補に上げるべき。
ただし、リスクは覚悟した上で。