さてさて、触れるのを避けてきた霊魂系の話です。
こっくりさんの起源は、西洋の占い遊びである「テーブル・ターニング」又は「ターニング・テーブル」というものです。
不安定なテーブルの上に数人が手を置いて霊を呼び出すというもので、テーブルが傾いたり、回ったり、脚が床を叩いて音を出したりすることで霊とコミュニケーションをとるという体裁をとります。
明治17年ごろに日本に上陸し、日本で流行となりました。日本では、テーブルが「こっくり、こっくり」と傾くさまから「こっくりさん」と呼ばれるようになりました。
今やっているこっくりさんは全然違うだろ!と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。現在のこっくりさんは、西洋の別の霊遊びである「ウィジャ(Ouija)盤」の様式に従っているようです。こっくりさんとは名ばかりで、ウィジャ盤をやっているということですね。なぜそんなことになったのか、その経緯はわかりませんでした。
狐憑きや狸憑き(より一般的には動物の低級霊)の話がこっくりさんに結び付けられるようになった背景には、「こっくりさん」の当て字として“
狐狗狸さん”と書かれるようになったことがあります。
つまり、こっくりさんと狐憑きなどの話は“狐狗狸さん”という当て字がなければ繋がらないはずのものでした。(他にこっくりさんと狐を繋げる要素はありません。)
ここで、現在日本で行われているこっくりさんと、ターニング・テーブルに関係がないこと。こっくりさんと狐や狸に関係がないことがわかります。
話はちょっと変わりますが、日本は昔から結構こういう(こっくりさん → 狐狗狸さん → 狐憑き)ダジャレ由来のものが多いですね。
例えば“鬼門”。日本では北東の方角を鬼門と言って、鬼が門番をしてたりします。この鬼の格好ですが、なぜツノに虎柄のパンツかと言えば、北東は丑寅の方角とも言うからなんです。牛のツノに、虎のパンツ。
閑話休題。
実際に狐が憑いたような症状(精神変容)を起こす人などがいます。例えば、置物の狐のように、招き猫のような手をしたり、台所で油揚げを食べたりするような行動です。しかし、狐を知っていればこれが一般的な狐の行動ではなく、
“一般的な狐のイメージ”でしかないことに気付くと思います。
# 今はこんな古風な狐のイメージがあるのかわかりませんが、憑き物の狐はこんなイメージですね。
こっくりさんで憑依現象(狐憑き)になる人がいるというのは、憑依現象が人間の思い込みのみで起こることを示唆しています。
歴史的には1853年6月30日付の『ザ・タイムズ』紙上で物理学者のファラデーがターニングテーブルの仕組みを解明しています。ファラデーは
「このような占いが国民の間に流行しているということは、わが国の教育制度に、基本的な問題があるに違いない」といったような言葉で結んでいます。
また、日本では明治17年5月2日、浄土真宗大谷派の僧侶・井上円了(東洋大学創始者)が『妖怪玄談・狐狗狸の事』を出版して「こっくりさん」を解明し、ファラデーと同じ結論に達しています。
両者の答えは
、「テーブルに手をかけている人の潜在意識(予期意向)を反映して、無意識の筋肉運動(不覚筋動)によって動いているに過ぎない」というものでした。
つまり、
無意識のうちに自分で動かしているという結論だったということです。
ちなみにダウジングも同じ仕組みです。

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