彼女に会ったのはセンターでの大部屋だった。

ニコニコの満面の笑みをしていた。尻尾はブンブン。
とても人懐っこい女の子だった。
CATNAPでは大型犬はなかなか引取が出来ない。
絶対数で預かりさんがいないからだ。
希望だって小型の若い犬には殺到するが、大型となるとあまり無い。
仕方ない・・・そもそも日本の住宅事情も関係するから。
でもチャンスがあれば、預かりさんがたまたま空いていれば、最大限の努力はする。
私はラブ好きな預かりさんに相談した。
「会が、代表や皆さんが、OKなら、私はいつからでも・・・」
前にどうしても救いたかったラブ兄妹がいた。
しかし既知の預かりさんはもう手一杯。
新規に緊急で応募を掛けた時、2名の方がすぐに名乗りをあげてくださった。
それがバロンとしあん(現GEM)の預かりさんだった。
下見に出向いた時、彼女はとても穏やかだった。
おっぱいが垂れ下がり、きっと今まで何度も子供を産んだんだろうと思った。
なんだか不憫に思った。
散々、人間の金儲けに利用され、その挙句捨てられたのか。
特別若い子でも無いが、これからは穏やかに暮らして行って欲しいと思った。
理解ある預かりさんに巡り会えたんだ。
きっと理解ある里親さんにも巡り会えるとスタッフ全員で願った。
引取後、妊娠が発覚した。
会としては出産をさせるべきかどうか非常に悩んだ。
でも、預かりさんと強力助っ人は決心していた。
代表と私達も納得した。
続く・・・