まただ・・・
また犬を持ち込む人に遭遇してしまった。
先月初め引き取りでセンターに行った時のことだった。
お母さんの胸に抱かれたシーズーっぽい女の子。
「半身不随になってしまい、面倒が見れないのです。」
「来週、引っ越しをします。」
言い訳じみたその飼い主の言葉を背中で聞いていた。
私は持込の子の預かりが多かった。
スピカやみっきいやかのんやビートもそうだ。
あの子達もこうやって持ち込まれて来たのだろうか?
持ち込んだところで、即処分とはならない。
20畳程の処分決定な大部屋に入れられて、ガス室や焼却施設にスイッチが入る日を1日〜3日待つ。
この大部屋は悲惨だ。私がセンターで最も見たくない、悲しい部屋だ。
大きな子、小さな子、病気な子、怪我をしている子、野犬化している子、年をとっていて、処分なんかしなくても死んでしまいそうな子・・・みんなごちゃまぜ。
生きなおすチャンスがもらえなかった子達の最後の部屋。大きな子達はパニックになり小さな子を襲う。小さな子は脅えながら震えている。噛まれ、ショック死する子もいる。大きな子も小さな子も怖いのだ。
とても怖ろしい恐怖の時間を過ごすのだ。
そして、処分日はホースの強い水流でビショビショにされ、処分機に追いやられる。
それから、二酸化炭素ガス注入でもがき苦しみ死んで行く。
スピカやみっきい、かのん、ビートとだぶり、いてもたってもいられず、ある方に電話をした。
「連れて帰ってきて。どんな状態でも私が面倒見るから…」
病院での診察は末期の骨肉腫だった。余命は数週間。
10年以上も一緒に暮らし、直に死を迎える子を処分になんか持ち込めるのか?
ある方はそのままその子の里親になってくださった。
6月一杯持つかと言われていたが、7月の今日現在、ある方に大事にお世話されながら生きている。
幸い痛みもまだ起きず、穏やかに日々を過ごしているそうだ。
梅 「名前なんて付けたんですか?」
「優夏よ。優しい夏。」
優夏ちゃんと里親になって下さったスタッフさん家族に優しい夏になりますよう。