「歩ける!」横にいた
ペリさんの目が輝いた。
「なんとかなるかも・・・」
しかし、ペリさんが顔を捜そうと(どこが顔かわからない)被毛を触った瞬間、彼女は激痛な悲鳴をあげた。
収容期限がまだ数日残っている、こちらは譲渡を希望できない。
帰宅後代表と深夜のメール合戦。検疫は絶対無理だ。
体力はもうない。排泄もすんなりいかない。
フロントラインも効かない。
特例でセンターから、期限を待たない引取の許可をもらった。
急ぎ、
あんなさんが車を飛ばす。
キャリーに入れるのも大変だろう。どうしたって体は痛い。ちょっと動けばそれは激痛となって彼女の体の痛みになる。キャリーの中には外に這い出た蛆虫がウヨウヨしている。
死なないで欲しい。助かって欲しい。もう一度生きなおして欲しい。
あんなさんは泣きながら車を運転してきた。

今度は私にバトンタッチ。
私は車を飛ばして病院へ向かう。鎮静をかけてもらって丸刈りにしてもうらおう。
でも・・・
病院へ到着したが、彼女のガリガリの体に麻酔は打てなかった。
麻酔で死んでしまうかも知れないと・・・
代表が急ぎ病院へ駆け付けた。もうこのままカットするしかない。
ハサミも中々入らない毛玉に慎重にカットを進める。ちょっと切るとそこから蛆虫が湧き出てくる。代表はピンセットで蛆虫をひとつづつ取り上げる。私も割り箸で蛆虫をつまみ出す。
塩素を張ったバケツに蛆虫を落としながら、慎重にカットを進めて行く。
続く・・・