「姓が別でなければならないという心理がよく分からない。夫婦、子供で姓が違う。家がアパートみたいになって、表札が全部違う形になるのがよいのか」と述べ、選択的夫婦別姓制度導入のための民法改正に反対を表明した亀井静香郵政改革・金融相。
この亀井氏の発言に対して、夫婦別姓の実現を目指す千葉景子法相は、「逆に、そっちの心理が分からないという方もいらっしゃる」と記者会見で述べた。新聞の記事に「強い不快感をにじませた」と書いてあるから千葉法相は腹を立てているのだろう。
千葉法相は「(夫婦別姓が)これまで実現しなかったことが異常だ」とも述べている。「家族の一体感が損なわれる」と懸念する人々の考えが異常だ、ということだろうか。失敗を恐れてばかりでは何もできないが、石橋を叩いて渡る人がいてもいいのである。目くじらを立てる心理がよく分からない。
ただ、「私がもしも女性だったら」と考えた場合、選択肢を増やすこと自体には「止むを得ないかなぁ」と思う。
キャバクラのお姉さんから「こういうお店に結婚指輪を外さないで来るなんてステキですね」と言われたことがある。お姉ちゃんを口説きたくて入店前に結婚指輪をわざわざ外す男が多いのであろう。私が女性なら、やっぱりそんな男の姓を名乗りたくない。こういうクダラナイことの積み重ねが法をも変えてしまうのだ。
身に覚えのある世のお父ちゃんたちは「夫婦別姓なんてけしからん」と目くじらを立てられまい。
結婚なんかしない、と言う若い人が私の周囲にもいる。簡単に言えば、それは「色々と面倒くせぇ」からである。そう、結婚は色々と面倒くさいのだ。だが、面倒くさいことをやらない人を社会は信用しない。それは、「面倒くせぇ」と思いつつも面倒くさいことをきちんとやっている人たちが社会を支えているからである。
ただ、「私がもしも、結婚指輪をわざわざ外してキャバクラのお姉さんを口説く男の息子だったら」と考えた場合、「面倒くせぇから結婚なんかしない」という選択も「止むを得ないかなぁ」と思う。

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