かなり御無沙汰してしまった・・・皆さんお元気でしたか?
いろいろな人達から「いつブログを更新するんですか?」「書けない理由があるんですか?」「いい加減に更新しろ!」等々、心温まる言葉をいただきました。ご心配をかけましたが俺は元気です。
とにかく「忙しかった」それが最大の理由です。そこでここ数ヶ月俺が何をしていたのかを、書こうと思います。前回更新したのは、5月末だったから、6月以降から・・・
6月は稽古月間。去年の11月に続いて、フジテレビアナウンサーの方々とのジョイント公演「朗読レジェンドV」の本番が7月2〜3日にあったからだ。
去年の「仮名手本忠臣蔵」の様な芝居形式ではなく、今回はそれぞれ、「詩」とか「唱歌」とか「短文」を朗読する形だった。
そのなかで俺は徳富蘆花という詩人の「空山流水」という作品を読んだ。「大自然の中に自分が抱かれている、包まれている」そう感じなければとても伝えられない作品だった。「風」「水音」「匂い」「温度」そういう「目に見えないもの」をどう聞いている人に伝えられるかがテーマだったと思う。
「詩」の世界観って「台詞」とはまた違う。すごく大きい。「世界観」というよりも「宇宙観」といった方が正しいかも知れない。難しかったけど、良い経験になった。
アナウンサーの方々といろいろ話しができた事もまた大きかった。「震災」・・どうしてもその話になってしまうわけだが、普段テレビではなかなか聞くことのできないその人の「想い」や「報道と人道のジレンマ」など、「個人」としての考えを聞かせてもらえて、俺自身も感じる事が多かったな。
様々な作品が読まれたなかで、俺がもっとも好きになった作品がある。山村暮鳥という人が書いた「日本」という作品だ。ちょっと長くなってしまうけど、ぜひ読んでみてほしい。
《日本 山村暮鳥》
日本、うつくしい国だ
草の葉っぱの朝露がぽたりとおちこぼれてひとしずく
それが此の国になったのだとでもいいたいような日本
大海のうえに浮いている かあいらしい日本 うつくしい日本
小さい国だ 小さいけれど その強さは鋼鉄(はがね)のような精神である
おう日本 ぴちぴちしている魚(うお)のような国
勇敢な日本 古い日本
その霧深い中にとじこもって 山鳥の尾のながながしいゆめをみていたのも
いまはむかしのことだ
めをあげてそこにどんな世界をお前はみたか
日本、日本 お前のことをおもうと此の胸がいっぱいになる
お前は希望にかがやいている
お前は力にみちている
そして真剣だ
だが日本よ お前の道はこれまでのようにあんな平坦なものではあるまい
お前はよるひる絶えず お前のまわりに打ち寄せているその波の音を
なんときいているか 寂しくないか
おう孤独な 遠い一つの星のような日本
からりとはれた黎明(れいめい)の天空(そら)のような国
ときどきは通り雲のさっとかかるぐらいのことはあっても
お前はまだただのいちどでも
その顔面(かお)に泥をぬられたことはないんだ
そんな美しい国なんだ 日本
幸福な日本 強い日本
わたしらは此処で生まれたんだ
また此処で最後の息もひきとって遠祖(えんそ)と一しょになるんだ
墳墓(ふんぼ)の地だ
静かな国、日本 小さな国、日本
強くあれ すこやかであれ
奢るな 日本よ、真実であれ
馬鹿にされるな
この作品は、明治の頃に書かれたそうな。この国の「今、偉い人々」よ、これを読んで少しは心が動くかい?
さて「朗読レジェンドV」を終えてほっとしていたところへ、事務所から電話があった。
「お疲れ様です、突然なんですけど、森さん鎖鎌の経験ありますか?」
「くさりがま〜???」・・・・・・・・・・・・・続く。

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