最近と言いつつ、ちょっと前になってしまったが
印象に残った映画を2本。
まずは、
『ぐるりのこと』
主演が、作家の
リリー・フランキー。
そう、あの「東京タワー オカンとボクと…」の作者。
相手役は、TVドラマ出身の
木村多江 。
二人とも映画には初出演のはず。
全く性格の違う夫婦が、子どもの死や妻のうつ、
家族のいざこざ等のぐるりにある様々な困難を
一つずつ一緒に乗り越えていく姿を
丁寧にゆっくり静かに描いている。
どんなことに価値観を感じて生きていくのかとか、
人と人のつながりから生まれてくる希望
といったことを、じっくり考えさせられた。
倍賞美津子・寺田農をはじめとした
脇を固める俳優陣の演技も見応えがある。
つぎに、
『パーク アンド ラブホテル 』。
古いラブホテルの屋上にある小さな公園。
都会の中の不思議な空間、心の解放区。
女主人とそこに集まってくる人々の物語。
主演は、歌手の
りりー。
60前の複雑な役を飾り気なしで演じ切っている。
そして、それぞれに心の屈託を抱きながら
そこに集う3人の女性を
ちはる、神農幸、梶原ひかりが好演。
観終わった後、
自分の心の中にさまざまな屈託があるけれど、
「まあ、人生いろいろあるけど、ぼちぼち生きていけばいいや」
と思えてきた。
前にも一度書いた気がするけど、
ど派手な特撮もCG加工も使わず、
生の人間の声と表情としぐさを
きちっと映しこんだ映画が
上映場所も期間も限られていて、
多くの人の目に触れない日本の文化状況、
どうにかならないんだろうか。