ノルウェー国旗をモチーフにしたドイツのネオナチ・アパレル・ブランド「
Thor Steinar 」(「トル・シュタイナー」と読むのかな?)。
2002年にアクセル・コペルケという人物によって設立されたブランドで、ルーン文字を組み合わせたマークが商標。フーリガン・ファッションを洗練したようなスポーツウェアを基本に、旧来のネオナチのイメージとは一線を画したカジュアルなラインを打ち出している。
ノルウェーから連想されるウィンタースポーツのイメージからサーフ系まで
幅広く展開 。レディス・ラインやキッズ・ラインまである(売れるのか…?)。
なぜノルウェーかというと、サブカルチャーの世界では北欧神話=ワーグナー=ナチス、というラインでその辺りは繋がっているので、表だってナチスのシンボルやスローガンを使えないドイツでは、ハーケンクロイツや車輪のマークに代わるものとして、ノルウェー国旗やヴァイキングのイメージを使うわけです。
このブランドを着用することは、ドイツのいくつかの州やフットボールスタジアムで禁止されているが、基本的にはまだ規制されていない状態。
自分の国の旗がネオナチのシンボルにされるのはノルウェーとしても迷惑なので、抗議の末、2008年の春夏コレクションからはThor Steinarはノルウェー国旗を使わなくなったようです。
もともとこのブランドのことはベルリンに遊びに行ってきた友達にきいて知ったんだけど、ミッテというソーホーとかノッティングヒルみたいな移民の多いお洒落な地区(日本で言うと代官山とか中目黒みたいな?)のド真ん中に、このThor Steinarを扱うブティックが出現して大騒動になっているらしい。
「Tonsberg」というその店には、連日のようにアンティファ(反ファシズム)やアナキスト系の人たちが抗議行動で押しかけ、ペンキをぶっかけたりガラスをブチ割ったりしてるらしいです。
それでも夜になると、店の周囲で有色人種が襲撃されたりしているらしい…。
…驚いたことに、日本のネット通販でも扱ってるところがあるんですよね(「ドイツのアバクロ」という記述も出てきた)。知らないというのは恐ろしいことだなと…。
あと、このブランドのオーナーは、実はドバイを拠点にするアラブの企業だというのが笑える。
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Neo-Nazi Fashion: Thor Steinar and the Changing Look of the German Far Right (2008年11月28日 SPIEGEL ONLINE)
剃った頭、ボマー・ジャケット、白い靴ひもを通した黒いブーツ――以前はそれが、ネオナチを識別するポイントだった。しかし今、若い極右の過激派は、よりスタイリッシュで、より暗号化された服を着ている。
リリアン・エンゲルマンは、まさか自分の居るブロックでネオナチに出くわすことになるとは夢にも思わなかった。彼女はベルリン中央部に隣接するトレンディなミッテ地区のギャラリーで働く若いアート・キュレーターだ。隣近所には国際的な作品を上映する映画館、デザイナーズの帽子屋、ベトナム・レストラン…そして昨年2月に開店した「Tonsberg」という名の店――右翼過激派の間で人気のある服を売る店がある。
「ネオナチは、ここに来ることによって社会の中心部に入り込もうとしたのです。」と、エンゲルマンはSPIEGEL ONLINEに語った。「Tonsberg」が洋服ブランド「Thor Steinar」の販売を計画していることを地元住人と商店主たちが知ると、彼らは「Tonsberg」に対して一致団結した。エンゲルマンとその他の店の所有者たちに率いられたグループは、自分たちを「極右に反対するミッテ・イニシアチブ」と呼んで、定期的な抗議行動を仕掛けるようになった。
ネオナチはドイツでは完全なアウトサイダーだ。この国ではホロコースト否定、アドルフ・ヒットラーの称賛、およびナチ・シンボルの表示の全てが非合法になっている。政府の国内情報エージェンシー、連邦護憲局(The Office for the Protection of the Constitution)は、ドイツには約4万人の活動的な極右メンバーがいると見積っている。護憲局は「Kameradschaften」(ドイツのネオナチ組織の一つ)やギャング、マフィアなど暴力的な傾向を持つグループの活動を停止させることができるが、ネオナチ・シーンの他の多くのグループが、思わせ振りな歌詞を歌うロック・バンドや暗号化されたシンボルを使ったスタイリッシュなアパレルブランドと同じく、法の網の目をかいぐぐって活動している。鍵十字を掲げたりあからさまにヒットラーやナチを支持したりしない限り、これらのグループは放置されている。
このスニーカーを履けばネオナチに見えますか?
「Thor Steinar」の商品は、そのロゴがナチ親衛隊員のシンボルと似ていたため、2004年に禁止された。しかし会社はロゴを変更し、合法的な外見のものにした。このことは、エンゲルマンのグループにとってジレンマだ。明らかにナチズムに関連するわけではないシンボルとスピーチは、ドイツの法によって保護される。そこで彼女のグループは、よそに店を移転する代わりに、「Tonsberg」について通行人を教育することに決めた。
グループは、ホロコーストの歴史、最近の極右シーンやネオナチのシンボルや文化について詳しく述べた公然ディスプレイをミッテに設立する許可を当局から得た。資料を一面に貼り付けた3個の背の高い箱が、ベルリンのローザ・ルクセンブルク通り、「Tonsberg」の近くに立つエンゲルマンのギャラリーの前に配置された。
「人々はギャラリーに入ってきて、『私がこのスニーカーを買うことは、ネオナチ・シグナルを送ることになるのですか?』と尋ねるようになりました。」と、エンゲルマンは言う。「人々は、あそこがどういう店であるかについて、より良い考えを持つようになります。」
そうした「人々」には、通行人だけでなく、店の貸し主も含まれている。10月14日、ベルリンの法廷は、「Tonsberg」が入居の際にどんなタイプの製品を販売するかを完全には明らかにしなかったことから、「Tonsberg」の貸し主は店を追い出すことができると裁決した。10月28日にも同様の判決が出たため、東ドイツの都市マクデブルクでは、「Thor Steinar」の服を販売する店を排除することになった。ハンブルクの店は、抗議を受けた後、10月はじめに営業を停止した。ドイツでは3軒以上の店がまだ「Thor Steinar」の商品を販売しているが、そのうちライプチヒの店については、それが合法かどうかの判断が保留されている。
ブランドは最近ではベルリンで論争を巻き起こした。「水晶の夜」――1938年11月9日にドイツで拡大したナチが主導したユダヤ人虐殺――の70周年を記念するデモの警備をしていた私服警官が、「Thor Steinar」のシャツを着ていたのだ。ベルリン警察の代表であるディーター・グリーシュは、ブランドについて無知だったことは言い訳にはならないと言う。「その警官はポグロムの記念日の間中、「Thor Steinar」の服を着て歩き回っていたのです。徹底的な調査が必要です」と、彼は『ターゲスシュピーゲル』紙に語った。「ベルリンでは、人々がこのレーベルが何を意味するか知らないわけではありません。」
それでも、極右の存在はかつてそうだったほど識別しやすいものではなくなっている。剃った頭に黒いブーツを白いヒモで編み上げているのは、オールドスクールなネオナチだけだ。より若い群衆は新しい服装をしている。エンゲルマンでさえ、「Thor Steinar」のデザインを「スタイリッシュで着やすい」と描写する。そしてそのロゴはしばしば、他のカジュアルなスポーツウェアとそれを区別して目立たせる唯一のものになっている。
矛盾するメッセージ
シンボルの多くはストレートなものだ。 ある「Thor Steinar」のTシャツでは、「kontaktfreudig」という単語が、血液の飛沫に似た赤い斑点の向こう側に飛び散っている。この単語を翻訳すれば「送信」だが、直訳すれば「接触できてハッピーだ」となる(訳注:街角で有色人種に遭遇して暴行を加えることを示唆していると思われる)。ローザ・ルクセンブルク通りに面したディスプレイには、「ドイツの誇り」を意味する鷲のような一般的なシンボル、あるいは「18」と「88」などの数字のついた衣服が展示されている。これらの数字は、アルファベット上の位置で「アドルフ・ヒットラー」と「ハイル・ヒトラー」のイニシャルを意味する。
メインストリームのアパレル企業にも、ネオナチにとって記号的な意味を持つものがある。イギリスのメーカー、Lonsdaleのシャツの上には、「NS」――国家社会主義を意味する――の文字を見せるために前ジッパーを開けたジャケットが着せられている。この記号はイギリスやアメリカでは見つからずに済むが、ドイツでは意味を持つ。ドイツの極右は、同じ理由からニュー・バランスの靴にある「N」も好む。
しかし「Thor Steinar」は、一部の過激な客によって勝手に意味づけられたそうしたメインストリーム・ブランドとは違う。ドイツの極右のトレンドを監視する非営利組織「Mobile Counseling Team Berlin」のエスター・レーネルトは、こうしたドイツの企業が「議論の余地なく、シーンのために、シーンによって」存在していると言う。 レーネルトの仕事の一部は、ネオナチに関わるようになるかもしれない学生を特定して手を差し伸べる方法を教師に教えることだ。彼女は、ネオナチが「トレンディな文化」になったことによって起きる若者の参加率の驚くべき上昇について説明する。
彼女は、フォルダから極右と極左の活動家たちがデモ行進の先頭で対峙している画像を取り出して、「彼らを見つけることはより一層困難になっている」と言う。それら両方のグループがチェ・ゲバラのTシャツを着て、チェックのアラブ・スカーフ――それは長い間パレスチナ人との連帯感を示す左翼のシンボルだった――を巻いている。しかし、極右は両方のシンボルを取り入れたのだ、と彼女は説明する。ちょうどネオナチが、以前はアナキスト・ファッションの象徴だった黒づくめの服を着始めたように。
チェ・ゲバラはそれら全てを最も奇妙な形で充たす存在かもしれない。ネオナチは、ゲバラのイメージを着ること、ラテンアメリカ人を含む異民族を痛めつけること、その両方をためらわない。
「それはあくまでファッションレーベルなのです」
ネオナチはドイツの政府にとって長い間頭痛のタネであり続けてきた。政府は2006年のワールドカップの間、安全への配慮から、非白人の観衆とプレーヤーのためにセキュリティを強化しなければならなかった。そして、ドイツの国内情報エージェントは「右翼過激派を識別する印」として「Thor Steinar」を記述している。ではなぜ、会社を単純に閉鎖させないのか?
「それはあくまでファッションレーベルなのです」と、連邦護憲局のスポークスマンはSPIEGEL ONLINEに語った。「私たちには、彼らがどのシンボルを使用するか、それが確実に非合法でないかどうかを監視することしかできません。」
このエージェンシーには用心深くなるだけの理由がある。2003年に極右のドイツ国家民主党(NPD)を禁止するための悲惨な努力に関わったからだ。ドイツ最高裁は、北部ライン/ウェストファリア州のNPDの代表を含む容疑者について、立件を却下した。彼らを起訴するための重要な目撃者が、政府機関のために通報者として働いていたからだ。ドイツ連邦憲法裁判所は、その政策の一部が政府の職員によってでっちあげられたかもしれない政党を、禁止はできないと裁決した。
そのため、エンゲルマンたちのようなグループが、公衆にネオナチが何をしているかを確実に知らせることで、地方レベルでネオナチ・シーンと戦う職務を果たしているのだ。Thor Steinarは多くの場所から弾き出されたが、それらが次にどこに現れるかはわからない。
「私たちはただ何が起こっているかを人々が知ることを望んでいます。それをサポートする地方自治体が出てくることも。私たちがそうしてきたように」と、エンゲルマンは言う。「さもなければ、ネオナチは正面から堂々と入って来ることができるのです。しかも誰も何も言わない。」
「Tonsberg」のお洒落な店内。
着こなしはLONSDALEと合わせてこんな感じで。
爽やかな赤がスポーティーですね。
最近ではアラブ・スカーフも人気アイテムに仲間入り。
まさかパレスチナ=反ユダヤ、という流れで「あり」になってるわけじゃないでしょうが…。
店の真ん前に常設されている抗議団体のディスプレイ。これを見ながら平気で買い物ができる神経の持ち主はそう居ないでしょう。
メチャクチャに攻撃されたショーウィンドウ。
豪快にガラスを割るブラック・ブロックの人たち。バーゲンの札が悲しい感じです。
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Neonazis in Wismar vs. Antifa vs. Polizei
もはやネオナチと言えばヨーロッパではほとんど社会的弱者と言ってもいいぐらいの存在なんでしょうが、ナチに対して徹底して容赦しないヨーロッパ人の姿勢には、見習うべきものがあると思います。
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NS sXe Black Block in Moscow (動画)
完全にネオナチ化したロシアのストレイト・エッジのブラックブロック・デモ。
ブラックブロックと言えば西側ではアナーキスト/アンティファの連中の専売特許なんだけど、上記のように極左と極右はサブカルチャーの領域ではほとんど区別がつかなくなってきている。そしてロシアではストレイト・エッジ=ナチ、という凄い図式が定着しつつあるようだ。(もちろんナチじゃないSxEも存在するとは思いますが。)
ドラッグの売人が有色人種が多かったりとか、そういう理由もあるっぽいけど、まあ後づけでしょうね。
ナチ・バンドでおなじみの車輪のマークを45°倒して「X」にしてたりとか。色んな意味で基軸がグラグラ揺れる…。
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H8Xedge reich
ネオナチSxEをサポートするサイト。
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Nacionální Socialismus & Straight Edge
ネオナチSxEバンド。
※アクセスは自己責任でお願いします。
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ブログ「
悪循環 」をやっているw君が、最近tumblrを始めたんですが、このところ彼が異常にハマっている現代ロシアのユース・カルチャーやハードコアのカルチャーに特化した内容になってて、凄まじくヤバいです。
チェックした方がいいですよ。
上記のようなナチ化するユース・カルチャーにも触れています。
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viciouscircle