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2009/5/25
「Class」
●
ケイト・ウィンスレット・・・英語の発音と階級制度
(小林恭子の英国メディア・ウオッチ)
この記事は面白かった。イギリスってやっぱり今でも凄まじい階級社会なんですね。しゃべる言葉で階級が完全にわかってしまう。
というか、ここには書いていないことですが、あの国では階級によって容姿も全然違ったりする。ツラを見れば階級がわかってしまう。顔つきだけじゃなくて身体つきや背丈も違う。
例えばイギリスの芸能界では、上流階級の役をやる俳優と労働者階級の役をやる俳優ははっきりわかれている。戦争映画なんかだと、同じ部隊でも将校は上流階級っぽい俳優がやって、兵卒は労働者階級役の俳優がやる。じゃないとリアリティが出ないんでしょう。
これが同じアングロサクソンが多数派の国でも、アメリカの場合は、白人の中でももっと色んな系統が混じり合っているので、イギリスほどあからさまには遺伝形質の差が目立たない。
人間は混血を重ねる程、角が取れてツルンとしたマイルドな顔になっていくので(ロシア人やラテンアメリカ人が良い例。日本人も大陸や半島の人と比べるとそういう面がある)、アメリカ人も人懐っこいというかちょっと子供っぽい、マイルドな顔をしています。日本人から見ると親しみやすい、とっちゃん坊やのような顔。
一方でイギリスの労働者階級の顔は、日本人からするととっつきにくい。
ただ、アメリカでも名家と呼ばれる古くからの上流階級は、比較的イギリス伝来の貴族的な容貌を保っているようです。ただし彼らもイギリス本土から貴族として新大陸に渡ったわけではないので、やはり生粋のイギリス貴族と比べるとアメリカ的な風貌をしている気がする。
…このへんの知識があると、イギリス映画やUKハードコアのビデオなんか観ても面白く観られると思います(笑)。
↑幼い頃のケイト・ウィンスレット一家。あんまり労働者階級っぽくなく見えますが…。
『サンデー・タイムス』によると、ケイト・ウィンスレットの父親は役者だったが、彼女が11歳の時に事故で障害者となり、郵便配達、配送サービス、クリスマスツリーの販売、何でもやったそうです。お母さんはパブでビールの給仕。車はポンコツの中古車、公共料金も払えないことが多かったという。ケイトの学資は俳優の慈善基金からサポートしてもらったとのこと。
なので、筋金入りの労働者階級ではなく、「没落中流階級」とも言えますね。
一方トップ画像はサッチャー一族。サッチャー家って地元の名士だったはずなんで、「上層中流」には入るはずなんですが…うーん…。
あんまり自信がなくなってきました…(笑)。
参考:NINEBARのPV。
ツラからファッションから何から、UKの労働者階級らしさが噴出していて最高です。
†
ちなみにアメリカの階級社会については、この本が猛烈に面白いです。
●
ポール ファッセル著『階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー』
古い本なので、ディティールなどはちょっと旧くなってるかも知れませんが。
→
抜粋
†
●
ブレア路線を修正? 富裕層への増税方針、英で議論呼ぶ
(朝日新聞)
「…英国のブラウン労働党政権が高額所得者への最高税率を引き上げる方針を示したことが、論議を呼んでいる。保守派からは「(増税を避けてきた)ブレア前首相路線の死だ」「ロンドンの金融街から人材が逃げる」などの批判が噴出。政権は防戦に努めている。
増税方針は4月44日、拡大する財政赤字を和らげるため、09年度予算案にあわせて発表された。納税者の1%にあたる年収15万ポンド(2260万円)を上回る人の最高税率を来年4月から10%幅引き上げて50%にする。実現すれば主要各国を上回る税率になる。
かつての労働党は「増税と支出」が代名詞だったが、「ニューレーバー(新しい労働党)」を掲げたブレア政権は97年の発足以来、増税路線を退けてきた。後継のブラウン政権の増税方針に対し、サッチャー元首相らが設立したシンクタンク「政策研究センター」(CPS)の研究員イアン・グリフィス氏は「来年に見込まれる選挙をにらみ、金持ちを非難する方向へ動いている。ニューレーバーの哲学が根本的に転換しているのを感じる。ロンドンで働く意欲を妨げるもので、結果的に税収も損なう」と語る。
国民の受けは悪くないようだ。英タイムズ紙が報じた世論調査では、最高税率増税の方針に対し、57%が「積極的」と答え、「消極的」の22%を引き離した。金融危機を引き起こした金融機関の高給ぶりへの批判も背景にありそうだ。英メディアによると、ブラウン首相は「必要な支出のためだ。成功した人たちが貢献をするのは正当なことだ」と自らの方針を擁護した。 …」
ま、当たり前のことなんですけどね。
「俺はこんなに稼いでるのになんで50%も持ってかれるんだ」とかバカなことを言ってる金持ちが居そうだけど、本来カネは天下の回りもので、それがたまたま自分のところに一時的に溜まっているだけ、という基本的なことが、きっと理解できないのだろう。
一方、どんな生活必需品だろうが貧乏人からも容赦なく一律の税金を取る事実上の「人頭税」=消費税の値上げを、不人気の与党が次の総選挙の「争点」に堂々と挙げるこの国は、いったいどうなってるんだろうか。
サッチャーの設立したシンクタンクが文句を言ってるってのは、腹立たしいを超えてむしろ笑える(日本で竹中平蔵がしつこくテレビとか出てるのと同じ下らなさ)。
「人材が逃げる」だって。こういう連中は言うことはいつも一緒。そんな「人材」は最初から国には必要ないの。
サッチャーと言えば数年前にこういうニュース↓もありましたね。
●
サッチャー元首相長男を逮捕 クーデター計画関与の疑い
鉄の女の亡霊が今も世界をうろついている。
†
●
"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
(日刊サイゾー)
なんと吉村昭の短編『休暇』が映画化です。
西島秀俊はドラマしか観たことないけど、いい俳優ですよね。期待できそう。
→
公式サイト
モロにビデオ撮りっぽいのが残念ですが…。
投稿者: banchou
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投稿者:nos
2009/5/27 10:02
ご返事ありがとうございます。
限られた貴族家系の顔が似てくるというのは分かるんですけどね。言葉については勉強になりました。
NINEBARのメンバーの中にハピマンのショーンとベズそっくりの二人がいて(ボーカルとその脇の痩せた男)なるほどと笑いました。
投稿者:banchou
2009/5/26 2:47
人相とか骨相というより…ほとんど「人種」「民族」と言っちゃっていいぐらいに違うんですよね。何しろ長年同じ土地(しかも首都圏など)に住んでるのに、喋る言葉が違うんですから。
日本だと公家や武家とそれ以外、ぐらいにしかそこまでの差はないですよね。ただ武家だって下級〜中級は、わりと普通に地方(じかた)の方言を使っていたようですが。
近代以降は山の手言葉、書生言葉なんてのもあったようですが、階級というよりは特定の集団の言語って感じですしね。
こういう階級間のあからさまな格差が、ヨーロッパの中でも特にイギリスに顕著なのは、やはり大英帝国の支配層がそのまま中世の王侯貴族と繋がっていたからでしょうか。教育格差が縮まって人的交流が盛んになることでそういった階級的特徴が崩壊し始めたのは、ようやくサッチャー政権が終わってからでしょう。
ちなみにケイト・ウィンスレットは、容貌だけで言えば間違いなく労働者階級ですね。
昔『タイタニック』でしか彼女のことを知らなかった頃は、「このルックスでタイタニックの一等船室に乗ってるお嬢様役は無理あるだろー」と思ってました。(逆にデカプリオの容貌は貴族的過ぎて、貧乏人の役にリアリティがなかった。)あんなに実力のあるいい女優だとは思いませんでしたが。
本人も女優としての自分のそういう素養をわかっていて、だからこそオーディションで「労働者階級扱いしてもらえなくて」困ったんでしょうね。
ハピマンはまさに完璧な労働者階級ですよね。一時的にせよ、あんな人たちの生み出したものを仮にも「おマンチェ」なんて、まるで「おフランス」みたいな呼び方をしていたのもよく考えたら凄いですね(笑)。
ソー・ソリッド・クルーは、労働者階級というよりはまさに「移民」ですよね。ただ、引用した記事だと「ビジネスの成功の象徴と思うアクセント:インド人あるいは他アジア系のアクセント 25%」となっていたりして、移民は逆に旧来の階級社会の少し外側に居るっぽいのが面白いですね。
投稿者:nos
2009/5/26 0:27
こんにちは。
階級と人相については骨相学みたいでちょっと躊躇してしまいます。と言いつつ僕の英国ブルーカラーのイメージはかつてはハピマン、いまはソーソリッドクルー・・・。やはりファッションが大きいんでしょうね。
投稿者:banchou
2009/5/25 13:52
ブルワーカーじゃトレーニングマシーンになっちゃうよ…。
歯はあれは被せてんだと思うよ。
UKはキャップ着用率が低いのも特徴だね。ベースボールキャップ=アメリカナイズの象徴ってことで。
あと全員スニーカーは白。
つまりフーリガンファッション。
投稿者:tashiro
2009/5/25 4:34
ブルーワークじゃねーや、ブルーカラー…。初歩ミス…
投稿者:tashiro
2009/5/25 4:32
youtubeの動画、歯並びなんかもサイコーですね。モロにブルーワークの象徴で(笑
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