
WD SOUNDSで購入したものを中心に。
もっと買ってるんですが全然聴けてないです…。
●MICKEYS CREW / The Masterpiece(CD)
究極にふざけたジャケの感じとか、すごくPISSED HAPPY CHILDREN(知る人ぞ知るMAN IS THE BASTARDの前身)に似てるなと思ったんだけど、まさか中身までこんなに似てるとは…。どこがどうってわけじゃ全くないんだけど、似てるんだよな。曲自体は微妙なOi加減のロッキンパート←→タフガイモッシュコアの間を行き来する構成なんだけど…これは本当に説明が難しい。音自体よりも、それが出てきたバックグラウンド、時代やシーンとの緊張関係(弛緩関係?)も含め、表面的な部分以外のあらゆるところで色々と異常なものを感じさせる。しかしタフガイハードコアにはまり込んでる人にも、完全にその外側にいる人にも、たぶんよくわかんないものだろうと思う。ある意味00年代ハードコアの到達点であり、同時に聴く人を激しく選ぶだろう。PHCやDARKSIDE NYCがそうだったように、10年後ぐらいには伝説になっているかも知れない。
●THE KILL DECIBEL / The Reaper Cometh (7")
SPECIMEN 32
カナダのバンドの05年作。これはヤバい!何スクールだとか何スタイルだとか言えない、非常にオリジナリティ溢れる凶悪な音圧のメタリック・ハードコアをやっている。押し殺したようなボーカルや様々な音作りの細かい技も含め、素晴らしく90年代的な渋さとユニークさ。以前レビューしたINNER DAMに通じる感覚もあるが、もっと強烈でドスが効いていて、今日的。今回レビューしてる他の音源もそうだけど、こんなバンドがゴロゴロしてるのに「ハードコアつまんなくなったよね」とか言って全くチェックできていなかった事実に本気で焦りまくっている昨今。俺の00年代を返してくれ。
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●NEVER ENOUGH / Dead Set on Destruction(CD) ORGANIZED CRIME
一応ぱっと聴きユースクルーっぽい曲調だけど、間違ってもただのリバイバル・バンドじゃない、例えばBLOODPACTやVERSITYといった90年代のある時期にごく小数活動していた、オリジナリティ溢れる異端的なストレイト・エッジ・バンド(LEFT FOR DEADなんかもそうだな)に通じる禍々しい雰囲気を持ったハードコア。リフの作り方とか、実はDEVOID OF FAITHみたいなNEGATIVE APPROACH起源のバンドに近いんじゃないだろうか。88ユースクルーやそのフォロワーだけ聴いてたらこういう曲は作れないだろう。00年代にもこういう連中は変わらず存在してたんだなあと。俺がチェックしてなかっただけで…。かなり興奮させられた。
●EYE OF JUDGEMENT / The War Has Begun("7)
NEW EDEN
ゴリゴリのヴィーガン・ストレイト・エッジ・レーベルより。家畜に襲われはらわたを食い破られる人間のイラスト、手の甲に大きくXを書き、パーカのフードをかぶって覆面をしたメンバー写真が全てを物語っている。Moral Supremacyなどという物騒な曲名もあり。覆面と言えばPATH OF RESISTANCEやSHOCKWAVEなんかのニュースクールバンドを思い出すけど、このバンドは曲調はメタリックではあってもストレートなスラッシュ・パートとミッドテンポが中心で、そこが面白い。微妙に時代を間違えた感じの気合いの入った音と意外に懐の深い音楽性にけっこうやられた。
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●NUEVA ETICA / Inpuebrantblei(CD) NEW EDEN
同じくNEW EDEN RECORDSから、なんとアルゼンチンはブエノスアイレスのヴィーガンSxEバンド。曲は欧米のバンドに比べて全く遜色のない、かなりガッチリしたヴィーガン・メタルコアだけど、何より全編スペイン語で歌ってるのが凄い。歌詞には英語訳も並記していて、伝えたいことがちゃんとあるのだろうという感じがする。さらにその歌詞を集団ボーカルで叫ぶ。曲はよくできていて、速いパートやミッドテンポもけっこうあって飽きさせないが、しかし主役はやはり歌詞とそれに込められたメッセージだろう。第三世界でストレイト・エッジであることやヴィーガンであることは、先進国よりも遥かに大変なことだろうと思う。主張に同意はできなくても、本気の連中からはやはり伝わってくるものがある。
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●EVERYBODY GETS HURT / It is What It is...(CD) RED EYED DEVIL
今のNYHCを知るにはこのバンドを聴くのがいちばん手っ取り早いかも知れない。誰もが認めるしかない本当のハードさとストロングさ、幅広い引き出しを持った音楽性とそれらの混合のスムースさ、何よりメンバーの面構え。身体ばかりでかい郊外の白人キッズではなく、インナーシティの真のタフガイの音楽。2曲目Goon Squadのモッシュパートには燃えざるを得ない。異常に分厚いブックレットには、彼らの日常を取り巻く様々なシーンがコラージュされている。
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●BRING IT ON / Only The Strong Survive("7) a389
地平線まで埋め尽くすガイコツ化した米軍兵士が星条旗を押し立ててくるジャケのイラスト、さらに裏ジャケの「BALTIMORE HARDCORE」のロゴも思いっきり「鷲」を扱っていて、かなり物騒なイメージ。しかし音の方はWARZONE、アグノ直系のメタリックなエッジを立たせたストレート・フォワードな伝統のNYスタイル・ハードコアなので、これ系のバンドにありがちな労働者階級的な自然なパトリオティズムの表明に、為政者への皮肉、ストリートのタフネスが混合されたものだと捉えるべきだろう。そういう諸々含め、やはり渋いとしか言いようがない、100%アメリカのハードコアなのだった。
●SHATTERED / Paradise Regained(CD) FWH
オランダのラップ・コア(?)の4曲入り。テクニカルな部分がほとんどない(わけでもないのに何故かそう感じさせる)、ビートダウンというよりスローダウンしたもっさりざっくり大味なリフとビート、息苦しげでちょっと泣いてるようなボーカルがすごくいいです。現地のリアリティをすごく感じる。母国語で歌う曲があるのもいい。地元では熱狂的な支持を集めるがよそでは無名なバンドを、友達の個人的なツテでたまたま観に行ったみたいな不思議な感覚。収録曲が少なく一瞬で終わるのが残念。
●WITHOUT REMORSE / Execution Style(CD) LAST RESORT
NY州ロングアイランドからの、かなり強力なガテラル・ビートダウン。2バスも踏みまくりだけど、妙に風通しがいいのは、リフ自体にはデスメタルの要素は皆無だから。言葉の乗せ方もラップっぽいし。相当ガテラルにこだわりを持ってるらしく、かなりしつこく責めたててくる。曲展開は緩急自在、ダレずにぐいぐい聴かせる。サンクスリストを見る限りSUFFOCATIONやINTERNAL BLEEDING、SKINLESS、MISERY INDEXとも交流があるらしい。これも現代のクロスオーバーと言えるだろう。
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●EVERYDAY DOLLARS / ST(7") A389
100枚限定、ナンバー入り。A389のかなり初期のリリースらしく、まず入手は困難だろう。A389と強い絆を持つWD SOUNDSだからこそ入荷できた奇跡のブツ。音の方はゴリッとした芯を持ったドライで熱いスラッシュ・ハードコア。ジャケが赤と青の3D仕様になっており、立体メガネもついている。ガキの頃以来久々に立体メガネを覗いてみたんだけど、左右を間違えると凹凸が逆になるんですね。
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●COLD INSIDE / Ends, Starts and Broken Hearts(7") BROWN/ON MY OWN
最近実はシーンが盛り上がっているらしいフィンランドのタフガイ・ハードコアバンド。始まった瞬間はなんとなくパワー・バイオレンス的なニュアンスも感じる。聴き進んで行くとそうでもないんだけど、そう思わせるぐらい根源的に暴力的で、どこか奇形的な音。かなりえげつないギターソロ多用。ロゴといいINTEGRITY的なセンスをかなり感じる。マイスペ見るとこのバンドも86 MENTALITYと交流あるっぽい。面白いなー。
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●V.A. / New York's Hardest(CD) BLACK PUMPKIN
NYHCと言えば、昔からアグノやWARZONE、CRO MAGSは大好きだったし、ニュースクールの今で言うビートダウンパートも好きだったんだけど、このコンピに沢山収録されてるような、この手のバンド特有の中途半端な速めの16ビートとかラップコアみたいなのは本当に苦手だった。でも今聴くと渋いとしか思えない…。メタルを通過してかなり耳の裾野が拡がったらしい。収録は25 TA LIFE、REACH、STEALTH、SONS OF ABRAHAM、CANDIRIA、STEM、ALPHA JERK、SFA、SKARHEAD、INDECISIONが2曲ずつで、全体に緊張感とオリジナリティ溢れる素晴らしい内容。
●MAXIMUM PENALTY / Demo 89 & East Side Story E.P.(CD) I SCREAM
そして、そういう昔は苦手だったNYハードコアの要素を凝縮したようなバンドがこのMAXIMUM PENALTY。多用されまくる速い16ビート、威圧的なリフを刻むギター、手数は出ないのに無駄に重いドラム、ラップ調を交えながらメタル風に中途半端な歌メロを半々に歌いあげる潮焼けした声質のボーカル、…全く渋いとしか言いようがない。(もちろんBAD BRAINSの影響が大きいんだろうけど。)全てが空回りする向こうから、とんでもない物体が上滑りして飛んで来る。特にデモ音源は素晴らしい。初心者には絶対に向かない危険な音。
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●WISDOM IN CHAINS / Die Young(CD) SPOOK CITY
フィラデルフィアのバンド。タトゥーやトランプ柄をあしらったアートワークを見れば、聴かないでもだいたいどんな音かはわかる、現代型スキンヘッズ・ハードコアのひとつの典型。時代がいくら進んでもアンダーグラウンドから決していなくならない、Oiをベースにしたメロディックで男らしいメタリック・ハードコア・パンクにはやはり不滅の魅力がある。このバンドの場合、ギタリストがかなりメタルに色気を見せていて、メロデス的なピロピロギターも登場。マッド・ジョー・ブラック、ゴースト、トニー・メルトダウン、グレッグ・Gユニットとかいうメンバー名も気分が出ている。
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●STRUGGLE FOR PRIDE / Change The Mood b/w Movies Scenes("7) DISASTAR DISCO
白ジャケ。ドーナツ盤。冒頭のアナウンス。そしてこの曲名。色んな美学が詰まった特別なレコード。
あと、マーシー君にビートダウンハードコアばかりを収録したミックスCDをもらったんですが、最高です。
これは職場でよく聴いてます。
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最近アナログ盤じゃなくてCDをレビューすることがかなり増えてきたけど、今はほとんどWD SOUNDSとBOYでしかCDを買っていない。
基本的にMP3どころかCDでさえもただのデータとしか思っていない僕のようなアナログ中毒の人間が、それでもCDを買う気になるのは、この両ストアのセレクションに完全にやられているから。
CDでしか出ていないヤバい音は確実に存在するし、それを見つけるには、自分の普段張ってるアンテナだけじゃ足りない。
実際、NY/タフガイハードコア系はCDしか出さないバンドも多いし、それもストリート・ミュージックとしてのひとつのリアルな形態なんだと思う。CD自体がオリジナル・フォーマットである音源についてはもちろんそうだし、そうでなくても、例えば現物を見たこともないようなレアなオリジナル盤や正規の再発盤よりも、長年流通してきたブートにリアルさを感じることもある。
90年代前半の、ハードコアを掘り始めの若い頃にさんざん買い漁ったLOST & FOUNDの怪しいCDの方が、時期を大きく逃して今頃リリースされる、オツに済ました豪華な2枚組ディスコグラフィLPや、アホみたいな値段でヤフオクで売りに出されてるオリジナルのレア盤よりも、ずっとパンクでリアルな存在に感じる。
LOST & FOUNDのブツはかなり好きですね。単純にお世話になったし、あのタフで乱暴な感じのフォーマットや音質もいい。後で手に入れた正規再発盤よりも愛着があって手放していないものもある。
ハッカー文化としてのブート市場と、オタクだけが図に乗るレア盤市場と、どっちがパンクかと言われたら、僕は迷わず前者を選ぶ。
同じく「プロモ盤」のCD-RやMP3でしか流通してないヤバい世界というのも確実に存在するし、そういうものに背を向けて部屋の中でヴァイナルの山に埋もれるだけになったら、たぶん俺も終わりだなと。
同時に、ちょっと頑張って金を出せば素晴らしく芳醇なアナログの世界に触れられるのに、ネットでショボい音質のファイルを落として満足してる人間は、ハタから見ててもったいねえなあと思うし。
まあ、これからもヤバいセンスの人たちに手伝ってもらって、色んな畑で色んなものを臨機応変に掘っていきたいですね。
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そういえばアナログ好きの牙城だったはずの90'sヒップホップの中古市場では今、CDの方が価値があるらしい。
実際ディスクユニオンでは、ヒップホップ中古CDの高価買い取りリストなるものまで出して力を入れていたりする。
もともと90年代前半ぐらいまでのヒップホップのアルバムは、LP1枚に無理やり沢山曲を詰め込んでいるために、音圧がない。その後の時代にはアルバムは2枚組・3枚組で出すのが普通になったけど、そうでないものについては、既に廃盤になってるCDの方が音圧もあって人気があるというわけ。
12インチ中心でレコードを沢山持ってる友達は、CDの方がインナーの情報が充実してるから、アルバムはCDで買うと言っていた。
そういうのも面白いし、リアルだなあと思います。
昔、MAIN SOURCEの1stをCDで持ってたのをなくして、後の時代になってLP(オリジナルの1枚もの)で買い直したら、音がショボ過ぎてがっかりした覚えがある。そのLPも何年か前にヤフオクで結構なプレ値で売れて、今は2枚組の再発編集盤を聴いてます。
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と、どうでもいいことを色々書いてますが、実際仕事が忙し過ぎて、中身のあることを書くヒマが全くないです…。
これからさらに忙しくなる予定。
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金曜のSECO LOUNGE、日曜の代々木公園、どっちも素晴らしかったな…。
SECO LOUNGE、楽し過ぎました。ラッパーの皆さんももちろんだけど、DJ陣がご機嫌過ぎて。
ヒップホップのクラブパーティーであんなに楽しめたのは生まれて初めてかも。
CIAのライブはスペシャルゲストも良かったですね。
BUSHMIND君のバックも素晴らしかった。
最新のミックスCDをRでもらったんで職場でよく聴いてます。ずばり傑作。
代々木公園は苦情とか雨とか諸々で大変だったけど(遅刻したので苦情は見てない)、素晴らしいライブでした。
何もないところでやるわけだから、普段形にならないもの、目に見えないもの、そういうもので場が出来ていく。それをちょっとずつ目撃しながら、一緒に作り上げていく。
色んな意味で、自分の居場所をもう一度確認したいなと思った週末でした。
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今週は高円寺阿波踊りですね。