2012/3/31

福島県での展示会を終えて…  気になる記事
 震災から1年目を迎え、今年3月24〜25日の両日にようやく1年ぶりの
展示会が開催された。会場は福島県・郡山市で県内でも南部に位置し、
今回の震災でも被害は比較的軽い地域だったと思える。

実際、県内でも地盤の弱かった地域、更に津浪による大打撃を受けた
地域等、一つの道を隔だてただけで被害の状況は正に天国と地獄と
言っても過言ではない程の違いがあった。

そして、そんな天災に加え、彼らを悩まし続ける大きな問題が原発事故
なのである。

東北は農業が盛んで、これまでも地域の経済を支えてきた。

厳しい寒さを乗り越え、春を迎えることは県民にとっても喜びの時で
あるはずが、今でも安易に喜べないの現実が県民を苦しめている。

福島原発。その呼び名だけで福島県全域に渡る風評被害に苦言を呈する
者もいる。 例えて言えば、万が一、福井県 敦賀原発が事故に
あったとしよう。今回の距離で言うと大阪・神戸もその範囲にはいると
予想できるが、問題は福井県内に留まるのではないだろうか。
(特に風評被害は)

更に今回の東電による補償の実態も県民を悩ませている。

当たり前と言えば、そうだが補償の殆どが原発施設周辺住民のみが
対象で、正に被災格差を生み始めている。

復興を必死で支えようとする職人達の動きにも少しづつ変化が表れて
いる。 小さな町、小さな田舎の一軒家の補修にも彼らは暑さ・寒さを
乗り越え頑張ってきた。 しかしここに来て大手の動きが派手に
なるにつれ、復興の舞台は仙台に移り始めている。

被害の大きかった石巻への距離は約50キロ。

それでも東北最大の都市仙台は宿泊や移動の便、加えて娯楽も
あることから、全国からの応援部隊の定住の地として賑わいを見せている。

福島県内の職人ですら、地元を離れ仙台に行く者達も少なくないと聞く。

それは実際の現場で人手不足を生み始めている。特に町屋の現場が
その苦境に立たされている。 今までは仲間に応援要請をしていたが、
自分の現場ですら手一杯なのに安易に、例えひと月先の案件でも万が一、
答えられなければ迷惑を掛けてるからと断わっているのが実情だ。

更に地元を苦しめる問題が、大手ゼネコンが出す単価にある。

歴然と優遇されており、確かに職人単価が良いことは良い事だが、
地元の被災者のため現場価格で頑張る親方衆には悩みの種と言える。

震災直後、多くの不動産業によって、地元高台が買い占められ、
ちょっとした不動産バブルが起こった。 そこに着手する大手ハウス
メーカー。 その傍らで被災者のために補修工事の向かう者達。

賃金格差に悩まされながらも「大手の嗅覚の鋭さには叶いません」と、
震災そして復興の現実を見つめている。

今後、どのような復興を遂げるのか。

1年目を迎えた今でもまだ僅かな1歩を歩んだに過ぎない状況にある。
今後も多額の税金を投入される。

神戸での教訓を得て、一時は「復興は地元の手で」と願ったが、
国はならばと厳しい資料の提出を指示し、その願いを骨抜きにした。

膨大な予算。 そこに群がる権力者達。

願わくば、職人不足でこれを機に全国の職人単価が上がってくれればと
思う。 数年後の増税を視野に都市部ではマンション建設が久しぶりに
脚光を浴びている。 4月以降、確実に建築業界は新たな動きの年を
迎えるだろう。 そして、それは好機でなければならない。
特にこれまで頑張って来た若者たちにこそ、チャンスであって欲しい。

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タグ: 建設 職人 技能

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