京阪電車終点、出町柳から叡山電鉄に乗り込み、終点の一つ前、貴船口で下車。
電車を降りた途端に空気の違いを肌身に感じる。
酸素が濃いと言うのか、うっそうと生い茂った樹木が貴船神社参拝道へと続く。
所々峰から流れ落ちるいくつもの小さな滝と、脇を流れる貴船川の水音があたり一面に響き渡っている。
参拝道を少し行くと右手に鞍馬寺西門と書かれた橋があり、渡るとそこから険しい山道に入って行く。
心臓破りの木の階段が続き、苔むした岩石と樹木の間をひたすら歩く。
都会のアスファルトしか知らない足に土の道が心地よい。
立ち止まって見上げれば樹齢何百年かと思われる巨木に出会う。
硬い土壌の成せる業か、むき出しの根が地面を生き物のように這う。
土中深く根を張り、空に向かって枝葉を広げ、一心にその場に生き続ける木は無言のまま、萎えた私の心に力強い生命の息吹を教えてくれる。
「木には望みがある。たとい切られてもまた芽をだし、その若枝は絶えることがない。
たといその根が地の中に老い、その幹が土の中に枯れても、なお水の潤いにあえば芽をふき、若木のように枝を出す。」ヨブ記14:7〜9
写真は鞍馬山


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