青春18切符なるものを初めて買った。
一枚で5回分使えて1回(一日)2300円。
日本中のJRが乗り降り自由。但し新幹線・特急・急行は追加料金を払っても乗れない決まりがある。
これがこの切符の「青春18切符」なる所以でもある・・・・・どこまでも行こう鈍行で、という訳だ。
早速これで旅に出た。
初回は因美線、知和駅。昭和初期建立の木造駅舎がそのまま現存する。
二回目は紀勢線、串本まで行く途中インスピレーションを受けた駅で途中下車。
三回目は東海道線、浜松で一泊飯田線小和田駅を目指す。電車でしか到達できない深い山間にある駅で周囲には何もない。
都会の喧騒の中にいてそこから逃げ出すように電車に乗る。
ふと、昔読んだ詩の一節が脳裏をよぎる・・・・・
「シャボン玉の中へは 庭ははいれません まわりをくるくる まわっています」
車窓に映るあの街、この街、通り過ぎる人、一言三言言葉を交わす人、垣間見える人間模様・・・・独り旅の孤独と気楽さと空しさと哀愁とトキメキとが妙にこの詩のニュアンスと一致するような気がする。
旅はシャボン玉であり時間が来るとやがては消える、そしてまた日常の喧騒の中に身を沈める時間が始まる。
「シャボン玉の中へは庭は入れません まわりをくるくるまわっています」ジャン・コクトー
写真は因美線・知和駅


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