どこにも書かれてないので、メモっておこう。
映画『DEVILMAN』、運命の公開初日10月9日のコト。舞台挨拶で無闇に叫んでいた30代後半と思しき男性が、
「豪せんせーい デビルマンサイコー!」
「デビルマンレディーもー!」
とか意味の分からない自己主張をしていた。
イヤ何、俺や俺の仲間も豪先生登場&退場時に会場前列を埋め尽くすフレファンの皆さんに負けじと「豪ちゃーん!」と叫んでいたので、何もでかいコト言えた筋ではないのだが。
で、自己主張の彼のテンションは舞台挨拶の中でピークを迎える。牧村美樹役・酒井彩名氏登場をもって。
「あっやっなっ…ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!」
そうかそうだったのか。彼の本来の目的はココに来るまでに舞台上の注目を集めておくためだったのか、とかなり合点が行った。
ま、それはそれで色んなおたくさんがいるよな当然俺だってマンガ・アニメファンだし関係ないヤツから見たらどうせ十把一絡げなんだろうしあの暴走した自己偏愛タイプの彼にもイイお祭なんだろう彼に対して何か論評したって意味あるまい、と静観。
さて、終わった後に丸の内東映前。
まったりと盛り上がりのない映画に対応するかのように、苦笑いしながら映画と舞台挨拶の感想を反芻するファンたちが、この後どうするか、あちこちで微妙な表情で語っていた。その群れをつんざくような、金切り声の応酬が響く。
一方は甲高い男の声。もう片方は親が戻ってきたツバメの巣のような女の子たちの声。
そこには30代後半と思しき男性を、10代半ばの女の子10名強が取り囲んで吊し上げている地獄絵図が展開されていた。「ああ、やっぱり。」原作原理主義偏狭系がフレファンにケンカ売ったか、などと思って遠巻きに見に行ってみたら、さにあらず。
男性が手にしていたのは立派なカメラ。彼はソレを大事そうに守りながらツバメたち相手に意味不明な叫び声を上げている。だが、その声が最高潮になったところで、不幸にも言葉に詰まったらしい。ツバメは当然本能的にそこを狙って、一斉に突っ込む。
「写真撮ったんだろ!」
「みんな我慢してるのに!」
「アンタだけいいと思ってんのかよ!」
かなり汚いさえずり声の中、こういう言葉が聞き取れた。アイドルファンの彼は、どうも彩名ちゃんを撮るために丸の内へ行っていたらしい。
おめでたい罵倒の応酬を背に、俺たちの集団は一刻も早くこの不浄なる地を後にしたくて、地下鉄の駅へと向かったのだった。