「[陰謀系]3月だからWinny。3月だから情報流出。」
■時事■
「仁義なきキンタマ」は結局画面にこそ映るが、記者もアナも誰も読み上げないコトだよなあ…とちょっぴり春のセンチメンタリズムに酔うこの1、2週間。皆さん、楽しいマルチメディア・ネット・ライフ(仮名)送っておられますか?
私は最近NHK教育「高校・情報A」出演の
塩山みさこさんのTシャツ姿が気になるおっぱい星人(ほぼ死語)振りを見せています。会社のPCにはうっかり画像を保存しないよう、気合入れてます。
秋山奈々さん画像もね。
▼そんなこたあどうでもいい。
<私物PC使用者に官品支給へ 防衛庁>
(asahi.com 06/03/08)
ファイル交換ソフト「ウィニー」を入れた自衛隊員の私物パソコンから業務データが相次いでインターネット上に流出した問題で、防衛庁は7日、職務上必要があるのに官品パソコンが支給されていないすべての隊員に対し、官費でパソコンを支給する方針を固めた。数十億円規模の予算が必要だが、庁として情報保全に万全を期すためには、05年度予算の中から緊急措置としてパソコン購入費用を支出することを決めた。(以下略)
いや何もこの記事だけを取り上げてどうこうってんじゃないんですけどね。ただasahi.com行ってみるとこの記事のディレクトリが
asahi.comトップ > デジタル > ネット・ウイルス
なんですよ。で、相次いで自衛隊だけじゃなく警察や企業の情報セキュリティ問題となって続々とネット上に晒された個人情報や機密の類が話題になってる。さらに毎日新聞あたりになるとはっきり「ウィニー問題」と括った上で、
<ウィニー問題:防衛庁の公務PC、私物が半数、警察は4割>
(MSN毎日インタラクティブ 06/03/18)
(前略)防衛庁を除く府省庁や自治体では公用パソコンの配備が進み、業務で使われるパソコン(PC)のうち、私物PCはわずか0.1%だったのに対し、防衛庁では約半数、警察では約4割が職員の私物を使っていた。専門家は、こうしたPC不足も背景の一つとなって、流出につながったと指摘している。(以下略)
としているが、コトはウィニーではないのじゃないか。ウィニー以外で流出した場合どう書くの?みたいな。
ぷららネットワークさんはWinny使用禁止っていう規則までぶっ建てた(ITmedia 06/03/16)。コレで何かあれば、プロバイダさえ締め上げればかなりのトラフィックを止められるコトを役所にもユーザーにも証明したね。「マルチメディア社会」なんつっても運用次第でいかに脆弱になるのか、を見せ付けてくれている。
▼いやまあ確かに、モラル云々言われればユーザー次第なんだけども。
<社内賭けゴルフ、ウィニーでバレた…近鉄・社員処分へ>
(YOMIURI ONLINE 06/03/17)
近畿日本鉄道(本社・大阪市)の社員35人が社内のゴルフコンペで現金を賭けていたことを示す記録が、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてネット上に流出していたことがわかった。
同社は「法令順守の内規に反する」として、近く全員を処分することを決めた。17日午後、奈良県警に報告する。また、記録を保管していた男性社員については、情報流出についても処分する方針。(以下略)
こういう東横イン社長いわく「速度違反のような」というような馬鹿馬鹿しい事件まで報道される羽目になってて寒い笑いを誘うんだけど、これらの事件を同じ文脈で扱ってるように新聞・テレビでも感じられる。多分同じ日にお役所と企業のキンタマ系情報流出事件が並んだ場合、「続いてもウィニーの事件です」とヒト括りに流されるはずなんだよな。
…というと、ちょっと待てよと思うんだけどさ。
やっぱりお役所がその仕事内容から入手している情報は、ゴルフでニギってる金額の多少やプレゼント発送先なんかとは全く別の質を備えているワケだ。もうすっかり忘れてるけど、
住基ネットの時のあのアツさは何処へ行ったのよみんな、みてえな。"個人情報"に敏感な割にやっぱり冷めるのは早いなあ。
▼実際は注意深く報道を見れば、自衛隊や警察の私用パソコンによる流出に関しては「
私用パソコンに頼らざるを得ない現状」に類する文言が入っているコトに気付くだろう。で、その原因は何かというと、「予算の絶対的な不足」である。パソコン買ってる金がないのが主たる原因の一つなのだ。上の毎日さんのニュースでも実はその辺非常に分かりやすい記事になっていて、
15府省庁では計約37万4000台のPCを公務に使用していた。うち約7万台が職員らの私物で、そのほとんどは防衛庁で稼働していた。なかでも陸上自衛隊では公用が約2万台なのに対し、私物は3倍を超える約6万3000台にのぼった。
一方、他府省庁では「1人1台の公用PCを配備」(内閣府、総務省など)と基本的に職員全員に配備しており、私物はないと回答。「3万台以上あり、足りているので私物はゼロ」(農林水産省)、「アルバイト職員分も含めて配備」(文部科学省)と充実ぶりがうかがえるケースもあった。
などと省庁間格差が激しいってーのが良く分かる内容になっている。流石郵政族農政族はカネの回しがうまい(笑)片山さんみたいなヒトに削られまくる防衛庁哀れ、みたいなコトが一目瞭然となるように記事が書かれてるんですね。更には、
一方、都道府県警察で私物PCを公務使用していないのは、公用PCを3万5000台導入している警視庁のみ。
警察官僚内部でも予算配分が激しいのが良く分かる。地方の悲鳴が聞こえるよー、みてえな。
▼でも、"市民"はココで防衛予算が増えてしまうと、パソコン代とは夢にも思わず「ミサイル代なんて税金から出すな!」とか斜め45度上の攻撃見せちゃってて痛いばかり。"一般人"だってココで「システムだけでなく端末まで役所による一括購入認めたら、既得権益が増えるだけだ!」とか、これまたビミョウに斜め攻撃。
…でもね。
誤解を招く表現をあえて採るけど、その辺多少目を瞑って権益あげてでもココは国費導入で公用の端末を使わせるべきだ。エロ動画とテメエの生活に関わるデータが1台のパソコンに同居してるのは、やっぱりマズいもの。
▼と、ココまでつらつら考えててフト思い至る。今は
3月じゃねーか。なぜ今「この時期」にウィニーが話題となり、「情報流出」が問題となったのか。
3月だからだ。
「ウィニー」という、職場で一人や二人はこそこそとやっていて、なんとなく怪しいけど、タダで何でも手に入る「らしい」ネットの醍醐味を感じさせ、人々の興味を惹くこのソフト。なんでも有名大学の関係者が開発して逮捕されてたな…くらいには人々も覚えているだろう。
その「あやふやな興味は惹くけど怪しい記憶」とともに、次々と出てくる情報流出。ああ、やっぱり「ウィニー」は怖いんだ、ネットは怖いんだと充分に民間へ伝わる。
そこで「予算不足」ですよ。流出自体は重い責任問題だけど、役所から言わせてもらえば、パソコン買えずに私用に頼らざるを得ない現実があるんですよ…と激しくアピール。
「公用パソコンが買えないばっかりに、こんな重大な情報流出が起こってしまった、どうしよう!おや、
期末の今ならば駆け込みで予算に入れられるじゃないか。」(棒読み)
ま、それで我々のセキュリティがキチンと守られるんだったら別に猿芝居もいいんですが、とちょっと疑いたくなったこのタイミングでございました。だって、そういう目でアタマの記事読み返せば、"市民派"朝日さんですら事実しか伝えず、斜め方向の攻撃してないでしょ。
▼…道路工事みてえ。

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