こんにちわわ。読書ブログ当番が回ってきた、イワタでっす。
…遅くなりすみません。
さて、今回書く本は、
小川洋子の
『博士の愛した数式』です。
あらすじ:
事故により80分しか記憶がもたない老博士のもとで、新しく春から働くことになった家政婦の『私』。その老博士の専門研究分野は数学で、彼の着ている背広の袖にはいつも「僕の記憶は80分しか持たない」というメモがはさまっていた。
そんな彼にとって『私』には、常に新しい家政婦。初対面の彼女に対し彼はいつも、靴のサイズや誕生日や電話番号を尋ねてきた。
彼にとって数字というものは、一番興味深く魅力的なものだった。そんな老博士の下で淡々と静かに家事をこなしていく「私」。やがて彼女の10歳になる息子がきっかけで、博士の孤独なぎこちなかった日々が、ゆっくりと暖かな『数学(数字)+人』のある暮らしへと変わってゆく。
寺尾聡主演、深津絵里を家政婦に2006年全国ロードショーされた力作である。
感想:
私が先にこの作品の存在を知ったのは、実は映画のほうが先だった。家にこの小説はあったのだが特に興味がわいたわけでもなく、ずっと本棚の隅で埃をかぶっていたのだ。
それが、先週金曜ロードショーでテレビ放送されて、『あ、有名な映画だから一応ビデオとっておくか』と思い見たら、上品な言い方ではないがハマッたのである!
小説の各所には、数学の公式がちりばめられている。それも、『数学するぜ?』って読者を強要しない。孤独だった博士がだんだんと、『家政婦』の『私』と、そして彼女の傍らで成長してゆく息子と交流を深めていくうちに、ごくごく息をするように自然に数学の公式が絆を深めるキーとなる。
いつも暖かい、透明な蜂蜜のような春の日光が降り注ぎ柔らか味のある映画へと仕上がっている。小説のほうは、もう少し淡々としているのだが。
しかし不思議、この三人の交流はどんな数式でも割り切れない、決してぎゅうぎゅうはしていないけれども、ゆるくもない線でつながれているのだな。
あ、多分今年のサマー合宿(?)担当はワシですので、よろしに。前回は後藤姐さんで〜USJ・大阪〜大行脚を決行してくれましたが、お疲れ様でした!!パチパチ!!