調査機:SuperSHERPA(オフロード2輪)
装備:幕営フル装備 天候:雨、前日:曇り時々雨
・駒見林道 14.5km内ダート12.1km
大船左股林道(常呂林道)の合流点まで通行可。
ただしクレバスで荒れていた。
・大船左股林道(常呂林道) 通行不可
常呂側入口〜駒見林道合流点11.5km区間は通行可。
駒見林道合流点から先は要注意。8.1kmでロープによる閉鎖。
そのすぐ先は流水による鬼クレバスにより赤川寅沢林道の
分岐まで行けない。また、草深く、ここでヒグマ接近遭遇。
[大沼西側の林道]
昨夜は蒸してなかなか眠れなかったので寝過ごしてしまった。
だるい気分である。今度はもっと涼しい時期に訪れたい。結局
10:30に宿を出発した。外は曇りだが、雨が来そうだ。
国道5号線を森町、函館方面へと進む。朝飯を食べようと「道
の駅森町」に寄ったが、気分が乗らず、トイレ休憩だけにして
さらに進む。森町を通過して駒ヶ岳のセイコーマートの対面に
あるレストラン「山小屋」が目に付き入ってみた。位置的には
駒ヶ岳駅通りが国道に突き当たるあたりだ。
店内に入るが、なぜか誰もいない。しばらく席に座って待って
いると、数十分後、店員のおばちゃんが戻ってきた。なにやら
ご近所さんと外でおしゃべりしていたらしい。のどかだなぁ。
待っている間に熟読したメニューに「イカ飯ラーメン」という
のがあって強烈に心を惹かれた。のでオーダー。このあたりに
来たら「イカ飯」は押さえたかったのだ。ラーメン付だから、
量が足りないということもない。朝ご飯だし軽めにね。
\1,000で少し高いとも思ったが、まぁこんなもんだろう。味も
量も満足して再出発する。雲はますます厚くなってきた。
これから【駒見林道】へ向かう。塩さんのツーレポとうーたん
さんのHPを読み比べる。途中で畑の中の余計なダートを突っ
切ったりしたが、「函館七飯スノーパーク」というスキー場を
目指せばよい。県道からスキー場への道へ右折する。
スキー場を右手にパス。県道から2.6kmでダートが始まった。
県道から3.3kmで左分岐があったがパスして本線を直進する。
このダートは次第に荒れ始め、常に深いクレバスが刻まれて
いるので楽勝気分で走る道ではない。県道から5.3kmでダート
は巨大な鳥居の下を潜る。大きな神社の参拝道なのだろうか。
このあたりで雨は酷くなったので雨合羽を着た。
このすぐ先で道は急角度で左に曲がり、道筋は谷沿いから山肌
のトラバースとなる。両脇から覆いかぶさる草と滴る雨のせい
もあり、深いクレバスを捌きつつ進む先がますます陰惨な気分
にさせられる。県道から9.1km地点でも左分岐があるが、本線
通り直進する。どっちも廃道なんだが本線の情報があるだけで
マシだ。
県道から14.5kmでT字路に突き当たる。特に林道標識は見あた
らなかったが、ここで【駒見林道】は終わり【常呂林道】に突
き当たったようだ。ここは右折して【大船左股林道】を経由し
【大船松倉林道】を目指す。
T字路からしばらく走ったところで、この夏第2のサプライズ
が起こった!雨脚の強い中、両サイドから覆いかぶさる背高の
草を避けるようにダートを登って、緩い左カーブの先に!
いた!今度はハッキリ目撃した!茶色というより黄土色かな?
もちろん【ヒグマ】である。カンペキ目が合ってしまったよ!
向こうはこっちみてビックリして草むらに逃げていった。
ヒグマは人の気配に敏感なハズだが…雨音、風音に加え、エン
ジン音が深い草むらに吸収されてしまったのだろう。
さてこの道はそれほどクレバスは酷くないが、やはり荒れた雰
囲気は否めない。左手は展望が開けるので、晴れていれば景色
が楽しめるのだろう、きっと。
そのうち【大船左股林道】の標識を確認できる。どうやらここ
から【常呂林道】から【大船左股林道】に林道名が変わるよう
だ。ここからしばらく登り道を行くと峠っぽいエリアである。
そこを越えて降る勾配を進むと、さっきのT字路から8.0kmで
クレバスが酷い状態になって、道に通行止めのロープが張って
あった。あとでGPS記録を調べて判ったが、位置はアヤメ湿
原を通って新中野ダムへ至る支線が分岐する手前のようだ。
ここのクレバスはハマるとバイクが半分以上隠れてしまう程の
エグレ。ロープの向こう側も歩いて偵察してみたが、雨や霧で
霞んでいて、クレバスはどこまで続いているのか判らない。
「またあのヒグマの出る道をピストンで戻るのかよ…」嘆いて
も仕方ない。雨のしのつく中、今来た【大船左股林道】【常呂
林道】の8キロの一本道を戻り【駒見林道】分岐のT字路まで
戻った。果てしなく長く感じたダートだった。ここはクマ見林
道と呼びたい。
T字路は最初の【駒見林道】へ左折せず、【常呂林道】へ直進
することにする。折角だから別の林道も走っておきたいのと、
【常呂林道】下流部の方がはるかに安定した路面に思えたから
である。
道幅は狭いが軽トラが余裕で通れるくらい、そして何といって
も路面にクレバスがないのは涙が出るほどありがたい。小雨に
なってきた中を逃げるように快走する。途中右手に分岐があっ
たがもう廃道はコリゴリ、華麗にスルーしてゆく。
このルートは常呂川の最上流部から降ってゆくのだが、谷も森
も深く、途中で一度だけ常呂川の左岸から右岸へ渡る地点を除
いて川は拝めない。右岸に渡ってから少し先に左手に降り分岐
があったがすぐに小型ダムの施設で行き止まりとなる。
そうこうしてゆくうちにダートが途切れて、舗装路も間もなく
国道278号線に突き当たった。こちらからは渡島リハビリセン
ターの標識が目印となる。T字路から11.5kmだが駒見林道より
気持ちよく走れた。
腹ごしらえのため食堂を探す。国道を左折し鹿部町方向に向か
ったところ、鹿部町観光の目玉である間欠泉の向かいにそば屋
「さすが家」があった。逃げ込むように店内に入る。14:30
ヒグマに遭遇したと繰り返すびしょ濡れのライダーを見て、店
主と女将さんは心底同情してくれたようだ。時間や天候のため
店内は誰もいない。というか、休憩時間だったかも知れない。
雨合羽やジャケットを干させてもらい、ブーツと靴下まで脱い
でサンダル履きにさせてもらえた。美味そうな「帆立そば」を
オーダー。とても美味かった、満足×2(*^^*)
本日はもうヤル気も体力も失っているので、ここ鹿部町で民宿
に泊る事にする。今日は風通しの良い涼しい宿がいいな。また
さらに鹿部町中心へ向かって走ると「温泉旅館こにし」があっ
たのですかさず入り込む。
ところが誰も受付に出てこない。何となく人の気配はあるのに。
「ごめん下さぁ〜い!」大声を上げたり、わざわざケータイで
電話を鳴らしたり。かなり時間が経ってようやく宿の店員?の
おばあさんがお昼寝から「起床」してきた。何だか嫌な予感が
するなぁ。旅館を名乗っているのでバカ高い料金請求に脅えた
が素泊まり4000円だった、まぁまぁであるので即決する。
嫌な予感が当たり、昨夜にまして通気性ゼロの部屋に案内され
た。ただでさえ北海道の人々は夏の暑さを「1〜2週間ガマン
すれば涼しくなる…」と思っているフシがある。ましてや相手
はおばあさんだ、暑がり関東人の気持ちなど全く判ってもらえ
ない。昨夜はいちお扇風機を出してもらえたが、今夜は扇風機
すらないのだ…
早速お風呂に入る。温泉旅館だけあって温泉だ。ここで出来る
限り汗を搾り出して夜中の寝苦しさを回避しなければ。うんと
長風呂して真水で身体を冷してから、温泉を上がる。
この宿にはランドリーがあり、ウェアを含めた全衣服を洗い、
乾燥室に干させてもらう。一階の風通しのよい場所を占領して
漫画雑誌などを読み漁る。少し眠気が来たので部屋に戻って、
寝ようと思ったが、どうにも眠れない。ホっントに眠れない。
とことん眠れない。
夜中に一度起きて外の自販機でジュースを買おうとした。だが
その自販機は壊れていて、千円札が飲み込まれ&ジュースも出
てこない。あまりの情けなさにうなだれながら深夜の雨の中を
宿へと戻る。結局、窓全開・全裸・畳ダイレクト寝転がりで、
空が明るくなってきた頃に短い眠りを取った…
[つづく]