「フレッシュプリキュア 第42話 ラビリンスからの挑戦状.4 邪悪の杯」
フレッシュプリキュアSS ラブの大冒険
フレッシュプリキュア 第42話 ラビリンスからの挑戦状.4 邪悪の杯
太陽が今、最も高く
強く輝いている
横浜みなとみらい新港ふ頭
その上空に浮かぶ巨大空中戦艦、デウスエクスマキーネ
十字架に磔にされたせつなとタルト
その周りを西洋の鎧をナケワメーケ化した兵士32体がとり囲む
建物の影から様子を見るミユキ
「せつなちゃん・・・一晩中あんな所に磔けられて・・・ひどい!」
その横のカオルは目を閉じ、腕を組み、時を待つ
・・・正午だ
いよいよ、公開処刑の時間
ブオンッ!
磔にされたせつなの前に、ノーザが瞬間移動で現れた
彼女は胸元からグラスを取り出す
「・・・イース。よもや忘れてはいないわね。・・・この不幸のエキスのグラスを飲み干し、私の配下になるか否か・・・
処刑前までに決めろと言った事をな・・・」
「・・・・・。」
「決めたの?」
「・・・・・。」
「どうするのよ?黙っているだけじゃわからないわよ。」
「・・・答えを知りたいのなら、私を自由にして!」
「・・・パッションはん!!」
せつなの態度に驚くタルト
にやりと笑うノーザ
「・・・いいわよ。」
ノーザが手刀を振るうと、せつなの両手両足の拘束具が砕け散った
ダンッ!
両手とひざをつくせつな
4日間飲まず食わずだったため、身体に力が入らない
スッ・・・
せつなの目線にわざと入るように、グラスを差し出すノーザ
「・・・忘れないでね。それを飲んだら最後・・・おまえは再び悪魔に魂を売るのよ!!」
「や・・・やめるんや!パッションはん!」
タルト必死の叫びも彼女の耳には届かなかった
せつなは何の躊躇いも無く、ノーザのグラスを飲み干した
「パッションはん!!」
「・・・タルト・・わ・・私の言葉を・・・忘れない・・で・・・」
せつなの様子が明らかに変わった
全身を震わせ、呼吸が乱れる
次の瞬間
「う・・・う・・・うわああああああああああああああああああ!!」
絶叫と共にせつなの体中から殺気に満ちたオーラがほとばしった
ノーザは笑う
「フッフッフ!イース!お前の事だ・・・私に魂を売ったフリをしてこの場を切り抜けようとしたのだろうけど、生憎私の暗黒闘気はそんなに生ぬるいものではない!!
お前の意思がどうであれね・・・これでお前は私のものよ!!」
せつなの髪の色が黒色から、灰色へと変わっていく・・・
瞳の輝きも失われ、目つきが鋭くなってゆく
そう、まるであれは・・・
イース
物陰から見つめる二つの目
「せつなちゃん!?敵のグラスを飲んだら・・・まるで別人のように・・!?」
ミユキは激しく動揺する
「・・・暗黒闘気・・・ノーザめ。不幸のエキスを飲ませたか・・・」
せつなの様子を見つめるカオル
ミユキには、サングラス越しの彼の目つきが明らかにいつもと違うように見えた
処刑台上
仁王立ちする白髪のせつな
歯軋りするタルト
笑うノーザ
「フッフッフ!どう・・いい気分でしょ?人間の首を刎ねろと言われたら、まるで花を摘むようにたやすく行えそうな気がするだろう?」
「・・・・・。」
せつなは振り返ろうともしない
「・・・ふっ・・・それで良いの。お前はようやく元の鞘に戻ったのよ!」
「あ・・・アホな事言うなぁ!そ・・・そう簡単にパッションはんが正義の心をなくすわけないわ!」
「タルトよ・・・貴様もスウィーツ王国の王子なら・・・この女を見て・・・事態がわからないか?」
せつなから発せられるのは強烈などす黒いオーラのみ
タルトは絶句した
(・・・あかん・・・感じられへん・・・プリキュアの力が・・・圧倒的な闇の闘気が全身を覆ってる。今まさに最後のプリキュアの闘気まで消えてしまいそうや!)
「ふうっ・・・ふうっ・・・」
肩を激しく動かし呼吸するせつな
ノーザはせつなの肩に手を置く
「・・・この女。どうやら私の暗黒闘気を侮っていたようね。軍門に下ったフリをして、闘気を受け入れても、自分のプリキュアの力でなんとか耐えられるとでも思っていたのでしょう。
・・・愚か者ね。所詮両者には越えられない壁があるのよ!
暗黒の力に限界は無い!!!」
「ふうっ・・・ふうっ・・・」
「・・まだ身体が重そうね。イースよ・・・身体の傷は暗黒の力が全て癒してくれたはず・・・
それはまだ体内にちっぽけな良心を残している事が原因よ・・・」
そう言うとノーザは懐から、一本の剣を取り出し、こう言った
「これでタルトを処刑しろ!!」

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