以前、
「ガン患者$ミリオネアという言葉を創った男」さんとこで、当ブログをご紹介いただいた時、最凶を
桐生悠々という戦前のジャーナリストに例えていただいちゃったんだけど、何者だかよく分からなかったんだな。どーやら岩波文庫で伝記が出ているらしいので、陶器市にお客が来ていない間に読もうと思って図書館で借りてきたら、あまりにお客が来ないんで、しっかり読み込むことができましたよ。とほほほほ。
ま、関心のある人は本を読んでもらうとして、「ミリオネア…男」さん(勝手に略してすいません)に例えられたことが、恥ずかしくなっちゃうよーなスゴイ人物だったんですね、桐生悠々って。
なんたって明治天皇が死んだときに殉死した乃木大将について、他の新聞各紙はその行為を賞賛するような論調だったのに、彼は1人で「そんな古くさいことはやめるべきだ」と社説で主張したっていうんだから。あの天皇が絶対だった時代にですぜ。
さらにスゴイのは、東京が空襲にあう10年以上も前、まだ戦争も始まっていないころに行われた大規模な防空演習に対して、「木造家屋が密集した帝都(東京のことね)上空に敵機が来るようになったらおしまいで、こんな演習には何の意味もない」と論破してるんだよ。この記事は軍の逆鱗に触れて、決局彼は新聞記者を続けられなくなり、ミニコミを出して食いつなぎながら、最後はガンで死んじゃうんだけど、彼が指摘したよーに防空演習がまったく役に立たなかったのは、歴史が証明する通り。
彼のポリシーは「書きたいことを書くのではなく、書かねばならぬことを書く』というもので、とにかくスジが通っていて、かなりシンパシーは感じましたね。「ミリオネア…男」さんがそれを見抜いていたとしたらさすが。つーか、ヤバい。
で、なんで桐生悠々について長々と紹介したかとゆーと、彼のスタンスとはほど遠い記事が、4月15日付の朝日の社説に載ってたからなんだよ。
「医療事故 教訓を生かしてこそ』と題されたその記事は、この間最凶が
「子どもは不死身か?』で取り上げたテーマともろ同じ、福島の産科医逮捕事件と割バシ裁判について。んでもってその論調は、最凶の言う「何でも医師のせいにしたってしょうがないじゃん』とは反対に、医療側に努力が足りないって主張してんだな。
もちろん最凶的には、べつに自分の意見に反対されたからって、すぐにブチ切れたりはいたしません(だってオトナだもーん)。だけどこの社説のあちこちに見られる論点のすり替えからは、とにかく医者を悪者にしておこうという意図が見え見えで、天下の大朝日の社説としては、かなりお粗末なんじゃないの?。
たとえば、やたら「事故』という言葉を繰り返して、医療ミスがあったことを前提に話を展開してるけど、司法の判断だってまだついてないじゃん。朝日は一般の犯罪なんかでは、すぐ警察や検察の勇み足や見込み捜査を叩くくせに、今回の事件に関しては主張を鵜呑みですか。そのうえ「警察の捜査に期待する人が少なくないのも無理はない』って、そこまでヨイショするかぁー?。
おまけに、福島事件や割バシ事件とはぜんぜん関係ないカルテの改ざんなんかをトートツに持ち出してくるあたり、いかにもこれらの事件が今までの医療事故と同じものであるかのよーに、イメージ操作してるとしかとれないんだけどどーよ。
極めつけは社説の最後で、「患者は不信を募らせ、医師は萎縮する。そんな悪循環は一刻も早く断ち切らなければならない』と結んでいるところ。「医師は悪者』のイメージ操作で、そーなる土壌を作ってきたのはメディアだろーが。そーゆーのをマッチポンプ(マッチで放火しておいてポンプで消火する、1種の煽り)っていうんだよ。
結局この社説って、スジを通すことよりは、単に多くの読者にウケることをねらった内容にしか見えないね。ブログに来た
祈りさんのコメントにあるよーに、一般の間では、ほとんど脊髄反射的に「医者が悪い』とする意見がアットー的みたいだし。そーゆー
世論の流れに異議を唱える声が、さいきんネット上では目につくよーになってきたから、焦ってるんじゃね?。
朝日はリベラルなポーズをとってるくせに、
ピンクリボン大賞の時にも見られたよーな、一般ウケさえすりゃいいってゆーホンネが、こーゆーとこではもろ出てくるね。桐生悠々に読ませたら「俗情に迎合する商業至上主義』と、一刀両断にされちゃったかも。この社説を書いたヤツは、同じジャーナリストとして恥じろよ。
ところで今回のタイトルは、もちろん桐生悠々の歴史的論説である「関東防空大演習を嗤ふ」よりパクらせていただきました。(ちなみに「嗤う」というのは「面と向かってさげすむ」と言う意味だそーな)
フッ…またつまらんものを斬ってしまった…。
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