2007年も始まったばっかりだってーのに、ここんところのくだらねー医療番組ラッシュでうんざりしてたんだけど、夕べは久々にストレス解消だーっ。つーのも、暮れに紹介した
小松秀樹・本田宏両センセの講演会「医療を崩壊させないために」が、予想以上に面白かったからなんだな。
そもそも
これを企画したメディカルコンパスって団体は、NPOとして認められたばかりで、今回が第1回の講演会だそーな。当日配られたチラシによれば、活動の目的は、
●正しい医療情報の収集と発信
●医療者と非医療者の医療に関する情報の共有
●問題点の洗い出しと整理・解析・分析
●大きな変化の中で医療者・非医療者友に個人レベルでとりうる所作を行えるための立ち位置の確認と医療問題に関する個人的な見解の獲得
●想定されうる医療状況の変化に対するあらゆるシナリオへのストラテジーの構築
で、研究会や講演会、シンポジウムを行って、フリーペーパーやメルマガを発行して伝えていくってことらしい。
当日の参加者の顔ぶれを見ると、ほとんどが医療関係者みたいで(知り合いも一人いた)、事務局のにーちゃんも「宣伝が足りなくてすいません」なんて言ってたけど、どっちかとゆーと医療者より、
患者や一般市民やメディア関係者が聞いたほーがいいんじゃないのって内容でしたね。
とくに最初の演者の本田センセの話は、長年の成果を詰め込んだ
講演用のパワーポイントのCDがあって、あとは台本とご本人のお面があれば、どこでも誰でも本田宏講演会ができるという優れもの。このCDは、そのうちメディカルコンパスのHPでも入手できるよーにするとか言ってたので乞うご期待。じゃあ後はそれを見てもらうことで、なんてゆーとタコ殴りにされそーなんで、カンジンの内容はってーと、厚労省の唱える
「医療費亡国論」によって不当に低く抑えられている医療費が、医療崩壊の根本であるコトをいろんなグラフやたとえを使って紹介してるんだけど、フツーなら退屈な医師の数比較なんかでも、
OECD諸国で60才以上まで集計してるのは日本だけとかの裏話のサービスも忘れないんで、たいへん分かりやすい。
なかでも日本の公共事業費が異常に多いのを、高速道路の緊急電話が一台250万もすることなんかを例にあげて、「社会保障国じゃなくて、
社会舗装国日本」とか、日本で使われる金が
「公共事業50兆、パチンコ30兆、医療30兆、葬式15兆」って比較から「日本人は
暖かい医師より、冷たい(墓)石に金を出す」とか、キャッチフレーズがうまいねー。
ほかにも
「今日はここだけ覚えてって下さい、医師は12万人不足です」とか
「日本は医療費は低く、自己負担は高い」なんてのがあり、栗橋病院がつぶれてもジャパネットかなんかの商品解説で食ってけんじゃないかってくらいで、さっすが、つかみがショーブの民放の言い合い番組で、長いこと番を張って来ただけのことはありますな。
ただ、医療関係番組は医者叩きじゃないと視聴率が取れないらしく、それにゲーゴーする医者ばっかり集めるんで民放からは声がかからなくなっちゃったのと、NHKでも厚労省の役人を引っぱり出そうとすると
「本田宏が出るんじゃヤダ」と
ヒキョーなダダをこねくさるとか。去年10月に
NHKでやった「日本の、これから」で、厚労省の世論操作を撃破した時も、直前まで出演が伏せられてたらしい。トーゼン今後は役人もケーカイするだろうから、ますます声がかかりにくくなるとこぼしてましたぜ。あ、これは2次会での裏話ね。
で、こんだけだとたーだ現状のラレツに終わっちゃうんだけど、〆はしっかりとどんな姿勢でこの問題に対していくかとゆー話で、パリ・ダカラリーで水の入ったペットボトルに自分の名前を書いていた日本人クルーが「砂漠での水は共有財産だ!」と大ヒンシュクを買ったエピソードから、限られた医療資源を共有財産として支える意識が必要であり、
「小医は病を医し、中医は人を医し、大医は国を医す。では大医とは誰か。それはメデイアではなく皆さんです」と、参加者の使命感をカンドー的にかき立てて終わり。
それにしても、ときどきわざとすべったギャグを入れながら、何とか分かりやすく問題を伝えよーという努力が、毎日臨床や副院長職をこなしながらやられてることを考えると、体がもつか心配になってくるぜ。本人は
「これをやることで死んでも構わない」なんて言ってるけど、将軍様の核なんかよりはるかに強力な
厚労省への抑止力が無くなっちゃうとヤバいんで、整形手術でそっくりさんの影武者を作って活躍させるという手はどーよ。
で、いよいよ小松センセの登場なんですが、パワポも片付けられちゃったうえ、
「本田先生と違ってコンセプトの話をします」と来たんで、うーん、難しい話になりそうで
寝ちゃったらどーしよーと心配してたんだけど、実はテツガク的な話が実に面白かったという内容は次回のココロだー。
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