Googleが、日本向けにGoogleMap の機能の一つである「Street View」の提供を開始したことが、物議をかもしている。
Street ViewはGoogleが2007年5月から米国内向けに提供を開始したサービスで、地図上の任意のポイントをクリックするか住所を入力すると、そのポイントからの360度のパノラマ画像を見ることができる。
画像データは、車体上部に特殊な自動パノラマカメラを搭載した専用車に乗ったスタッフが、1年ほど前から日本全国の主要な道路をくまなく走行しながら撮影し、同時に記録したGPSの位置情報によってマッピングして作成している。
日本国内では、現時点で東京をはじめとする12都市に対応しているが、今後はさらにエリアを拡大していくという。
これらの画像は、写りこんでいる人物の映像から個人がはっきりと特定できるほど高解像度なことから、海外ではプライバシーの侵害だとする批判が殺到していた。
4月にはペンシルバニア州ピッツバーグの夫婦が、Street Viewに自宅の画像が公開されているのはプライバシーの侵害であるとして、Googleを相手取って訴訟を起こした。訴状によれば、彼らは「私道」と明示された行き止まりの道沿いに住んでおり、Googleによって安住とプライバシーを「意図的に著しく侵害された」としている。夫婦がかなりの額を費やしたこの家の購入を決意した主な動機は「プライバシーの確保」だったという。
日本のネット上でも、高校生の男女がキスをしているとみられる写真や、中年男性が立ち小便をしているとみられる写真が既に話題になっている。
Googleではこうした批判を受けて、今年の5月からは、自動認識ソフトで人物の顔の部分や車のナンバープレートにぼかしを入れるなどの対策も講じてきたが、Googleの高性能な画像認識プログラムは、人物の顔が正面向きか、あるいは後ろ向きかを正確に認識するため、後ろ向きの人物にはぼかしは入っていない。
フランスの国内法では、個人の顔がはっきりわかる写真を公の場に掲示することは、プライバシー保護の観点から禁止されているが、こうした処置により、GoogleはフランスでのStreet Viewの公開に踏み切ることができるようになった。
Googleでは、個人のプライバシーに関して問題があると思われる映像があった場合には、「ユーザーからの連絡を受けて対処」すると述べているが、「インターネットに接続しておらず、どのような画像が公開されているかも確認できないような人への対応はどうするのか」という批判もある。
Street Viewについては、犯罪への悪用も懸念されている。Street Viewを使えば、泥棒が侵入しやすい家や逃げ道をある程度把握することができる他、ベランダに干した洗濯物が写っている写真もあり、車庫に入っている車種なども特定できることから、専門家からは、「盗みのターゲットを物色するのに悪用される恐れがある」「強盗のガイドブックになる」という指摘がされている。
Googleでは「撮影は公道からに限っており、私道や敷地内に入っての撮影はしていない」と説明しているが、同時に「細い道でも、車が入れる限りはできるだけカバーして網羅性を高めていきたい」としている。
ペンシルバニアの夫婦の裁判で、Google側は、「衛星技術が進歩した現代社会では、砂漠の真ん中に居たとしても完全なプライバシーなどは存在しない」とする反論を行った。
ちなみに米国防総省は、国内の全軍事施設に対して、Google関係者の接近を許さないように指令を出している。
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まあGoogleの気色悪さは今に始まったことじゃないですけどね。
コンピューターオタクのSFっぽい世界征服の野望みたいなものに世間一般が付き合わされてるって感じ。
うちの業界(ウェブ)もそういうのをありがたがる奴が多くて、本当に気持ちが悪い。アップルの新製品を発売日に買いに行ったりとか。
日本人はテクノロジーを盲信し過ぎる。何が本当に必要な「便利さ」で何がそうでないのか見分ける目を持たないと。
とりあえずGoogleの撮影車は、トヨタ・プリウスの屋根に
こういうカメラをつけてるらしいので、見かけたら石でもぶつけてやりましょう。
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結局、人間は「もしやれるなら、それがどんなことだろうとやってみたい」と思うものなのだろう。盗聴機が手元にあれば盗み聴きがしてみたくなるし、盗撮ツールがあれば風呂場を覗いてみたくなる。
そして科学者や技術者というのは、もし許されるならどんな手段を使ってでも、自分の研究を全うしたくなるものらしい。
旧日本軍の731部隊に加わった研究者たちは、中国人捕虜を使って残虐な人体実験を繰り広げたが、彼らは決して、軍隊という非人間的システムの中で強制されて、そうした行為に手を染めたわけではない。
大学や企業の研究室にいたら絶対にできないような研究を、人間という最高の実験材料を使ってやれるからこそ、彼らは部隊に加わった。軍事的に全く役に立たないと思われる意味不明のものも含めて、生きた人間に対する奇怪な実験を、彼らは嬉々として行った。
彼らの残党は戦後も生き延びて、ミドリ十字の一員として薬害エイズ事件を引き起こした。
知的好奇心とテクノロジーが、モラルや人間性に打ち勝つ。
こうした理系エリートの病理が、人類社会に惨禍をもたらし、破滅に導く。
【参考】
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Google帝国の壮大なマスタープラン
